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1/3【新任内部監査人「必見!」】なぜ監査要点が重要なのか:改善提案の質を高める実践アプローチ

※3回シリーズでお届けします。

1. はじめに:なぜ今、監査要点なのか

皆さんの部門では、個々の監査手続ごとに「監査要点」を設定していますか?もし、未だという場合には、監査品質に課題があるはずです。

これまで、「監査要点」についていくつかの投稿記事で取り上げていますが、以下の通り、実務上極めて重要ですので、新任内部監査人の皆さん宛てに改めて本記事で取り上げます。

【ポイント!】
「監査要点」は、発見事項から具体的な改善策を導き出すための「羅針盤」となります。適切な「監査要点」を設定することで、発見事項の本質的な原因を特定し、効果的な改善策を見出すことが可能になります。



2. 監査要点とは:その本質的な意味


「監査要点」をそのまま英語に訳すと、audit focal pointsやkey audit pointsなどの用語になりますが、実際の意味合いは、外部監査のアサーション(経営者の主張)に相当します。つまり、経営者が、財務諸表の適正性を主張する上で、具体的に、どのような観点で適正と言えるかを示したものです。
(例)
網羅性:帳簿には全ての取引を計上している
実在性:帳簿に計上している取引は実際に存在している


以下は、第2回以降で解説します。

3. 内部監査で「監査要点」が明確に設定されていない背景

4. なぜ「監査要点」の設定が必要なのか

5. 実践:監査要点の活用例

6. 実務上のポイント:効果的な監査要点の設定方法

おわりに:これからの実務に向けて

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