諦める[3年前の下書き]
言葉には無限の意味がある。3年前の2月に三浦しをんの「舟を編む」という小説を読んでいた。辞書編纂に携る人達のお話で言葉は使い手によって様々な意味を持ち、どう使いこなすのか、またその意味をいかに伝えるのかについて熱く語られている。小説家としての言葉への思いも込められているのだと思うが、この小説を読むと大学時代を思い出す。大学で仏教を学んでいた僕はよく大学図書館の地下二階、5、6mはあろうかという高い天井の書庫の一室で仏典を読みながら一言では理解し得ない謎の言葉達と出会っては考え