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TRPG制作日記(169) 基本ルール3

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作中です。このTRPGは宇宙都市で暮らす高校生が、仮想世界でカードプレイヤーになって成長していくゲームです。

さて、TRPGにはゲームのルールが記述されたルールブックが存在しており、そこに基本ルールを掲載します。そして、今日から、その基本ルールを具体的に書いていこうと思います。

方針としては、

(1)簡潔かつ厳密に。

(2)エンジニアに分かりやすい文章で。

(3)古典の言葉を活用する。

の三点を主に考えています。何か問題が起きたときには修正します。


さて、すでに制作していた試作ルールブックには、21の基本ルールを設定しておきました。

はじめの三つは以下です。

■ルール1 参加者は2人以上であり、参加者の一人は【ゲームマスター】を担当して他の参加者は【プレイヤー】を担当しなくてはならない。

■ルール2 ゲームマスターは【シナリオ】を準備して内容を把握する。そして、プレイに必要な小道具を準備すると共に、他のプレイヤーに集合時間と場所を伝えて彼らに必要な小道具や筆記用具を準備させる。

■ルール3 邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが【概要と目的、そして注意事項】を参加者全員に説明する。それからカードプレイヤーの担当を決めて全員に【キャラクターシート】のセットを配布する。プレイヤーは二枚のキャラクターシートを読み内容を把握する。ゲームマスターとプレイヤーは、シナリオの注意事項に従わなくてはならない。

整理していきましょう。

まず、ルール1は定義です。この日記にっも頻繁に書いているように、TRPGとは参加者がゲームマスターとプレイヤーに別れて、ゲームマスターが物語を語りプレイヤーがその物語の登場人物を演じるゲーム、という部分に当たります。

ルール1を以下のように書き換えます。


「参加者は2人以上であり、参加者の一人が【ゲームマスター】を担当して他の参加者は【プレイヤー】を担当する。ゲームマスターは【セッション】を管理する責任を負う」


「担当しなければならない」、を「担当する」に変えました。

はじめは言葉の導入とゲームマスターの役割です。ゲームマスターはセッションの管理者であることをルールで明確にします。

管理はマネージメントです。

また、ゲームマスター、プレイヤー、セッションの定義はここには書き出しませんでした。

セッションとは参加者が決まり、プレイを終えて解散するまでを指していますがそれはルールブックの前書きに書いておきます。注釈付きではない基本ルールの原則を守ります。

ルール2を以下のように書き換えます。


「ゲームマスターは【シナリオ】を選択して内容を把握する。そして、シナリオの案内に従い、プレイに必要な【キャタクターシート】と小道具を準備すると共に他のプレイヤーに集合時間と場所を伝える。また、プレイヤーが事前に準備しておくべき小道具などがあれば伝えておく」


『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、基本的にセッションに必要なほとんどの情報がシナリオに書かれています。

このTRPGはプリセットキャタクターシートシステムを採用しているので、シナリオにはキャタクターシートが付録します。

ただ、特定のシナリオでは、キャタクターシートをゲームマスターやプレイヤーが準備しなくてはなりません。


プレイ前にキャタクターシートと小道具を準備することはシナリオに書いてあります。そして集合場所と時間を伝えることは、ゲームマスターがセッションを管理するというルール1から自明です。

しかし、ここは丁寧に書いておくことにしました。セッションの基本ルールはメモのような役割であり、当たり前のことほど忘れる可能性があるので書きだしておきます。

最後の一文も、前日にゲームマスターがルールを確認したときに、プレイヤーに指示するのを忘れていたことを思い出すきっかけになればと書いておきました。

また、シナリオを選択してと書いていますが、ゲームマスターが自分で書いたシナリオをしようするのは可能です。その場合も選択するという言葉が含んでいると解釈します。


ルール3は以下に変更です。

「邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが【概要と目的、注意事項】をプレイヤー全員に説明する。それから、参加者同士による話し合いで【カードプレイヤー】の担当を決めて、全員に該当する【キャラクターシート】を配布する。プレイヤーはキャラクターシートを読み内容を把握する。ゲームマスターとプレイヤーはシナリオの注意事項に従わなくてはならない。」

「邪魔が入らない」、そして「静かな」の二点が重要です。「確保する」という言葉はいらないかもしれませんが、確保、ということを強調しておきたいので記入しました。

端的に表現すれば、プレイが外部の影響で中断されないようにゲームマスターは注意しなくてはならないという意味です。

そのまま書いてもいいですが、今のところは抽象的ではなくて具体的な書き方を優先しています。

【概要と目的、注意事項】はシナリオに書かれています。また、キャタクターシートをゲームマスターが配布すること、そしてプレイヤーがキャタクターシートをプレイ前に読むことがルールとして決められています。

ルール3には、実際には五つのルールが含まれています。

(1)邪魔されない場所に集まること、

(2)ゲームマスターが概要と目的、注意事項を説明すること、

(3)カードプレイヤーの担当を決めること、

(4)ゲームマスターがキャタクターシートを配布すること、

(5)プレイヤーがキャタクターシートを読むこと

ばらばらにしても良いですが、まとめた方が流れがわかりやすいと考えてまとめました。また、最後に注意事項に従うことは明記しています。


基本ルールのはじめの三つを整理しましたが、そもそもこのTRPGの目的などが分からないので新しいルールを導入します。

「『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは即興の物語を創造するために【ゲームマスター】が物語を語り、【プレイヤー】がその物語の【カードプレイヤー】を演じる即興演劇である。目的は楽しむことであり、それはシナリオ攻略に優先する」

これを新しいルール1にしましょう。【】が邪魔な気がしてきたので、はずしてしまいます。

よって、今日整理したルールは以下の四つになります。

■ルール1 『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは即興の物語を創造するためにゲームマスターが物語を語り、プレイヤーがその物語のカードプレイヤーを演じる即興演劇である。目的は楽しむことであり、それはシナリオ攻略に優先する。

■ルール2 参加者は2人以上であり、参加者の一人がゲームマスターを担当して他の参加者はプレイヤーを担当する。ゲームマスターはセッションを管理する責任を負う。

■ルール3 ゲームマスターはシナリオを選択して内容を把握する。そして、シナリオの案内に従い、プレイに必要なキャタクターシートと小道具を準備すると共に他のプレイヤーに集合時間と場所を伝える。また、プレイヤーが事前に準備しておくべき小道具などがあれば伝えておく。

■ルール4 邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが概要と目的、注意事項をプレイヤー全員に説明する。それから、参加者同士による話し合いでカードプレイヤーの担当を決めて、全員に該当するキャラクターシートを配布する。プレイヤーはキャラクターシートを読み内容を把握する。ゲームマスターとプレイヤーはシナリオの注意事項に従わなくてはならない。

順調ですね。


『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』はあらゆる人々が未来について考えることができる環境を提供する。科学、文学、歴史の物語を結びつけることでそれを実現することを理念にしています。

今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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