TRPG制作日記(179) 基本ルール12
『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGには三つのプレイが存在するという説明を覚えているでしょうか? 探索プレイと対戦プレイ、そして最後の特殊プレイです。
すでに探索プレイと対戦プレイについての基本ルールに関係する部分については記述がまとまりました。
今日は、三つ目の「特殊プレイ」に関係するルールを整理しようと思います。
TRPGで遊ぶためには三つのテキストが必要です。ルールブックとキャタクターシート、そしてシナリオです。ルールブックとシナリオは主に進行を担当するゲームマスターが使用して、プレイヤーはキャタクターシートを読むことでゲームマスターが語る物語を担当します。
ゲームマスターはルールブックとシナリオを読みますが、このルールブックとシナリオの関係は、TCG(トレーディングカードゲーム)における公式ルールとカード効果に似ています。
たとえば、アマテラスカードゲームにおいては、開始フェイズ、戦闘前フェイズ、戦闘フェイズの三つのフェイズがあります。しかし、カード効果で戦闘フェイズが行えなくなると、公式ルールにおいては戦闘フェイズが存在するはずですが戦闘フェイズを行えません。
また、戦闘フェイズにおいて、自分妖怪は何度でも攻撃宣言することができますが、効果で「この妖怪は一ターンに一度しか攻撃できない」と書かれていた場合は一ターンに一度しか攻撃できません。
TRPGのルールブックとシナリオも同じ関係で、原則としてはルールブックではなくてシナリオのルールが優先されます。また、さらにシナリオのルールよりもゲームマスターの進行が優先されます。
この仕組みを利用して、ルールブックで想定されているプレイを大きく逸脱したプレイを行えるようにするのが特殊ルールです。
初期のアイデアにおいて、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGのプレイはシンプルに通常プレイと特殊プレイでした。通常プレイではカードを集めて特殊プレイではカードを利用したプレイなどを行う、特殊プレイにアマテラスカードゲームが含まれるという感じでした。
試作ルールブックにおいて記述されていた、試作ルールは以下のようになっていました。
■ルール14 アマテラスカードによる対戦を【アマテラスカードゲーム】と言う。プレイヤーは案内役が「対戦を開始します」と宣言したら、通常プレイを中断してアマテラスカードゲームのルールに従い【対戦】を開始しなくてはならない。ゲームマスターは独自の判断でアマテラスカードゲームのルールを変えることはできず、案内役を通してしか対戦に干渉できない。案内役が「対戦を終了します」と宣言したら対戦を終了して通常プレイに戻る。対戦中もロールプレイは行う。アマテラスカードゲームのような通常プレイ以外のプレイを【特殊プレイ】と言う。
現在、通常プレイを探索プレイ、そしてアマテラスカードゲームを対戦プレイとしているので、特殊プレイを三つ目のプレイとして新しく基本ルールに明記していきます。
ルール26が対戦プレイの最後のルールなので、特殊プレイのルールをルール24として制定します。
■ルール27(特殊プレイ) シナリオに新しいルールが書かれているときはルールブックよりシナリオのルールを優先する。シナリオ独自のゲームシステムによるプレイを特殊プレイと呼び、特殊プレイは探索プレイと対戦プレイに混ぜることができる。ゲームマスターは特殊プレイの開始と終了を宣言しなくてもよい。
一つ目の文章はシナリオのルールの優位性を、二つ目の文章は特殊プレイを対戦プレイと探索プレイに重ねることができる、つまりTCGのカード効果のように使うことができること。そして、三つ目の文章ではそれを特殊プレイとして宣言しなくてもよいことを書いています。
最後の文章は重要で、たとえば、特殊な事情でアマテラスカードゲームのルールが改変されたときに、そこでわざわざ特殊プレイを宣言するのは美しくありません。
TRPGは即興演劇であり、ある程度は語りの勢いで進めることができるところに面白さがあるのです。
昨日まで制定していたアマテラスカードゲームの基本ルールは、あまりにも一般化しすぎて複数のチームが想定されています。しかし、基本的には二つのチームしかないので、一般化は特殊プレイというプレイにより実現するようにしたほうが良さそうです。
今日の成果は以下です。
基本ルール『
■ルール27(特殊プレイ) シナリオに新しいルールが書かれているときはルールブックよりシナリオのルールを優先する。シナリオ独自のゲームシステムによるプレイを特殊プレイと呼び、特殊プレイは探索プレイと対戦プレイに混ぜることができる。ゲームマスターは特殊プレイの開始と終了を宣言しなくてもよい。
』基本ルール
『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGはあらゆる人々が未来について考えることできる環境を提供する。科学、文学、歴史の物語を結びつけることでそれを実現することを理念にしています。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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