母に伝えたい事。
母の一言
「いろんなことに手をつけて私が1番何もできないのよ〜」と母が言った。大成していない、何も成し遂げていないと言いたいらしい。おちゃらけて、でも、さも当然の事のように母はこれをよく話す。小さい頃はこれが何故かすごく悲しかった。母自身が悲しいと感じてるようにはあまり見えないけれど、私は「そんなこと言わないで」と泣きたくなったものだ。今の私は違う。もう悲しくならない。そんな事はないんだと自分で納得できたから。
母の努力
「お母さんが1番長くやってること知ってる?頑張ってる事、続けてる事。」と尋ねると、「え、何。あるの?」と母が驚いたように言った。「 お母さんだよ」と笑うと母は目を丸くした。「なるほどね」と驚いた様子だった。「誰でもできるわけじゃないんだよ。こんなにずっと、長く。」と言うと母は「そっか」と納得してくれたようだった。
私は不器用だ。「愛してる」「好きだよ」とか、感情豊かに身近な人に伝えられない。だからこんな言い方しかできないんだけれど、少しは伝わったんじゃないかなと思う。感謝の気持ちと、尊敬の気持ち。
それぞれの形の輝きを
今は好きな事を仕事にしてキラキラしている女性、社会的地位を築いて活躍している女性がたくさんいる。音楽の才能や芸術、スポーツで力を発揮している人もいるし、そういった活動と両立して家庭を築いている人もいる。そんな人達は素敵だ。そして、家庭を必至に守ってきた(だけだと思っている)女性もまた、私は心から素敵に思う。そこには確実に、たくさんの愛と誰にも見えない努力があるのだから。
育児や家庭の成立と言うのは、成功として目に見えるものではない。そして正解がないからこそ、自分の努力の成果に気付くのは難しい。誰かと愛し合う事、愛する事、子を育てる事、産む事。それはどんな仕事よりも、他の夢を叶えるよりも難しい場合もある。そんな女性達にも自信を持って欲しい。私は自分がどんな形であろうと、どんな立場で生きようと、自分に自信と希望を持つ。
最近になってやっと比較の無意味さがわかった。最近になってやっと、他人は本当にそれぞれ違う事がわかった。他人を変えようとするのは無理なこと(前提として)、そしてそれがとてつもなく傲慢なことだとわかった。忘れたくない、大事なこと。
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