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社会人7年目で大学生になってみました。



社会人7年目で大学生になってみました。

 社会人になって7年目。6年目の秋に思い立ったのは、心理学の勉強をしようということだった。理由としてはいくつかあるのだけれど、大きな理由は1つ。普通に興味があったから。

 短大で幼児教育を学んでいた私はその中でも心理学に関連した授業を面白いと感じていた。外部の心理学の講習会にも参加。卒業が近づくにつれてもう少し勉強したいという気持ちが強まっていた私は、家族にも編入を相談した。奨学金も借りずに一人暮らしの私の生活費まで養ってくれていた遠方の家族には、あと2年同じ金額を払うのは厳しいと話された。

 予想通りだったし、生活費まで賄ってもらっていたこともあって早く自分で稼ぎたい気持ちがないわけでもなかったから、あまり主張もせずにすぐに就職に切り替えた。

 加えて高校の選択授業に倫理があった。思想や宗教が主な内容で、人の存在や考え方を学ぶという点では心理学との共通点もある。無意識に興味があるからか自発的に勉強している気がなくてもテストはいつも高得点だった。

 以前に自分が面白いと思っていた分野、そして過去に諦めていた勉強を自分にさせてあげるという観点で、大学への入学を決めた。


SNSで「学生になりました」と報告してみたら。

 この年で大学に入り始めましたと、SNSで公表したところ、意外にも反響が大きかった。その反応の内容も意外だった。「すごい!何のため?」「転職でもするの?」という質問が多数。目的があると思っている人がほとんどだったのだ。(確かに理由のもう一つに目的はあるのだけれど。)社会人になって数年が経っている同世代の友人たち。単純な、安易な理由で金銭的にも負担も大きな決断に踏み出す人の方が確かに少ないだろう。

‘‘興味がある‘’、‘’好き‘’っていう以外に理由がいるんだろうか?という私の感想。‘’好き嫌い‘’は人間の本質でもあるから、私にっては人生で大切にしたい感覚だ。この質問の内容は、そういった理由で道を選択しない大人が多い事も意味している気がする。


目標を決めた事で、今と先がより楽しみになりました。

 通信の大学だから、昼間は仕事をして空いた時間に勉強している。2年と半年で卒業出来る予定。自分のペースで勉強できるし、通常に進学するよりも4分の1程度の金額で済む。自分でお金を稼ぎながらやりたいことをするっていうのはなんだか嬉しいし、ちょっとかっこいい。周りでは結婚も増えてきていて、そういった人たちと話すと常々、日々考えている事の違いを感じる。ライフステージの違い、と言った方が近いか。もちろんどちらがいい悪いではなくてね、その感覚の違いが面白いのだ。人生が一様ではない事をこの年になってやっと実感している。

 勉強の内容自体が興味深いのに加えて、やることが増えた事で以前よりもメリハリがついて個人的にはメリットばかりだ。長期的な目標ができ、4〜5年先までの人生設計ができている。その計画通りに進むものなのか、それとも計画通りには進まないものなのか。これから先が楽しみだ。


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