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【Interview】映像ディレクター:みしまわかな|「明日が、ちょっと楽しみになるものづくり。」

太陽企画で働く仲間のインタビューをもとに、映像制作のヒントやクリエイターの“スキ“をお届けする 「#たいようのヒト」。
今回は、3DCG/VFXディレクターから映像ディレクターに転身した、2児のママさんでもあるみしまわかな (太陽演出) のインタビューです。
現在に至る経緯や演出のこだわり、また映像業界での子育て問題への取り組みなど、多岐にわたりみしまDirにお話を伺いました。



▷ 3DCG/VFXディレクターから映像ディレクターに


── みしまさんは、太陽企画に入社した際はCG部に所属されていたのですよね?

私の学生時代は、ビヨークなどのMVや新技術のVFX映画、音楽・ゲームなど、あらゆるメディアから今に続く画期的な新しいものが、噴火みたいにバンバン生まれていました。そんな文化をギュウッギュウに浴びながらMacに出会い、サブカルゾンビの女子大生は映像にのめり込んでいき、3DCG/VFXディレクターとして太陽企画に入社しました。

── なぜ、太陽企画を選んだのでしょうか?

広告が好きだったことに加え、クオリティの高い映像を作りたくて、当時CM制作会社で唯一CG部署があった太陽企画を選びました。

── そこからどのようなきっかけで、映像ディレクターに転身されたのですか?

フルCGのCMを演出していたのですが、実写も撮りたくていつも企画を出していました。あるとき、自分が企画した(CGがいっさい出てこない)人材派遣会社のCMを演出させていただけることになり、それが日本最大級の広告賞である「ACC」で受賞しました。その受賞をきっかけに映像ディレクターとしてスタートしました。


▷ 『観る人や自分の心に響く軸』を大切に


── みしまさんは、ファミリー・女性向けのCMを多く手掛けられていますね。得意とする演出スタイルやこだわりがあれば、お聞かせください。

花王ケープやビオレなど、女性向けCMを多く演出させていただいて、撮影・美術やビューティーの知見を深めることができました。子どもが産まれてからは、ファミリー向け広告にも実感を持って企画演出できるようになり、幅が広がったと思います。
こだわりとしては、『観る人や自分の心に響く軸』を大切にしています。


<作品事例>

ルクミー「寄り添い」篇
https://youtu.be/WNDaoiAvjws
スムーズスキン 「OPANTSU-KUN × SMOOTHSKIN」
https://youtu.be/CKBZhD-vm04

── 他に、これまでの人生で得た知識や教訓などで映像制作に生かしていることがあれば教えてください。

小さい頃から本や映画・ラジオ・音楽などの膨大な表現に浸るのが好きでした。
今の社会でそのほとんどは無駄な時間、と捉えられるのですが、実は意味のあることはたいてい、無駄の中にあるんじゃないかなと思います。
無駄から生まれる日々の些細な想いやときめきを忘れないようにしています。

──宣伝会議の企画で制作された貝印の広告「うぶ毛のうた」は、見る人を温かい気持ちにさせてくれる映像ですね。

クライアントから私を指名していただいた作品なので、とても印象深いです。

貝印 bi-hada ompa「うぶげのうた」
https://youtu.be/myiKTkug064

「女性の活躍を応援する」というテーマで、ゼロから企画しました。アニメーションにしたのは、人が弱っている様子は実写で描かない方が、見た人に「自分のことかも」と感情移入してもらいやすいと思ったためです。宣伝的にアピールするのでなく、見た後にほっこりと感じてもらえるように意識して演出しました。


▷「自由に話せる場所」を作りたい


── みしまさんは2児のママさんですが、この映像業界で仕事と子育てを両立させる秘訣は何かありますか?

これは永遠のテーマで•••みんなで話して共有したいです!

そういう想いを持っていたところに、コロナ禍になり、不安ばかりが先行して世界を狂わせていました。育休が明けたばかりの私は、より不安を感じていたので、まずはみんなで「自由に話せる場所」を作りたいと思い、社内に『こどもたいよう』を発足させました。

── 『こどもたいよう』の活動に関して、もう少し詳しくお聞かせください。

こどもたちの未来をより良くするために、太陽企画でできることを多角的に考える場として「こどもたいよう」を発足させました。コロナ禍で「仕事以外の話」「クリエイティブな雑談」をする時間が減ってしまっていたので、皆でポジティブに話す場が必要と考え、太陽企画でできること・やってみたいことを、実現を見据えて定期的に話し合う場として立ち上げました。

── 社員のお子さんを対象とした「コマ撮り体験会」を開催されていましたね。

撮影で使用している機材や小道具、また粘土などを使い、コマ撮りアニメーション制作を体験していただきました。親子で映像制作を楽しむ貴重な機会になり、また太陽企画のポテンシャルも感じるいいイベントになったと思います。


▷明日がちょっと楽しみになるものづくり


── 今後の「こどもたいよう」の活動も楽しみにしております。

最後に、みしまさん自身が今度挑戦してみたいことや目標があればお聞かせください。

未来を明るく・わくわくするものにしたいです。
ただ、未来っていうと壮大すぎるので、明日が、ちょっと楽しみになるくらいでも。
このコンテ作るの楽しみだな…この企画できたら面白いな…とか、広告やものづくりには、本来そういう素敵な機能があると思っています。
将来は…ワクワクに囲まれた幸せなおばあちゃんになれたら嬉しいです•••!

── 私も将来は、縁側でお茶を飲むほっこりしたおばあちゃんになるのが夢です(笑)。
ありがとうございました。


▷「思い出の一曲」

「#たいようのヒト」のおまけコーナー。みしまさんの<思い出の一曲>はこちら⇩

♫「Brazil」

1985年に公開されたテリー・ギリアム監督によるSF映画『未来世紀ブラジル』で、全編に渡って使用されている「Brazil」(正式名:"Aquarela do Brasil" / ブラジルの水彩画)。

<みしまさん コメント>
どこかしら面白みがある音楽が好きで、『未来世紀ブラジル』の「Brazil」は自分のお葬式に流したいです。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【PROFILE 】
みしま わかな|WAKANA MISHIMA
映像ディレクター
神奈川県出身 武蔵野美術大学卒。
コマーシャルの3DCG/VFXディレクターを経て演出に。
やさしく温かみのある表現が得意。こども・女性向けCMを、実感を持って丁寧に演出する。
また、2児を育てる母として、子どもの未来を考えるプロジェクト「こどもたいよう」を主宰。
多様なイベントを開催している。
 
 
🎬 WORKS|公文「くもんいくもん」シリーズ 、花王ビオレ/ケープ、マルホ ニキビ一緒に治そうプロジェクト、グリコ 朝食バランスおやさい、資生堂WASO 、スカルプDボーテ、、、など。
 
 
🏠 演出サイト:https://taiyo-dir.jp/wakanamishima/
📧 コンタクト:taiyo-management@taiyokikaku.com(Mg:高山)


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