真綿利 太陽

まだ新人ですが よろしくお願いします!¨̮⃝☀️

真綿利 太陽

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最近の記事

月桂花に酔う

月の世界には 金木犀に似た、巨大な香木がある 月桂花の樹の下で 毎晩開催される 飲茶会 兎の執事が淹れる桂花茶は 虹の入江産 僕は少し気だるげに 蔓のような金飾が施された 器を口元へと運ぶ 甘く、鼻にツン、と通ってゆく 濃密な香しさが 僕の感覚を麻痺させてゆく もう、 何年経過したかは忘れてしまった 変わらない風景、変わらない毎日 ここには、僕以外にも ヒキガエルへと変えられた 罪深き踊り子がいて とても気まぐれで、お転婆で 自由気ままで 今夜も静かの海で 縦横

    • コバルトグリーンに浮かぶ跳ね橋

      或る、神無月 辺りの日差しが まだ痛く感じられる頃 微かな記憶を頼りに 其の場処へ辿り着く 身体に巻き付く南風(はえ)は 熱をはらみ 容赦なく水分を奪う 黄砂を含む熱気が 彼方のビルを陽炎に変化させる中 唐突に 観光船の汽笛が木霊し ゆっくりと、跳ね橋が空へと手を伸ばす 微笑み、手を振る人々 会ったことも無い、知らない人達 周りの人々は、微笑み返しをし 手を振り返す とても、奇妙で それでいて、和やかな瞬間 コバルトグリーンの母なる海は 行き交う人々を 絶え間な

      • そして又、邂逅

        神様の気紛れで 再び邂逅した、ふたり 一時停止の箇所で 再生を押したら 彩やかに蘇る 時を超え、 変わらぬ君にめぐり逢う 油を差しても、様子を見ても、 頑なに回らなかった運命の輪が ギシリ、ギシリ、と音を立てながら ゆっくりと回天し始める ふたりの鼓動のメロディーが ハーモニーを奏ではじめたら ただ 黙って手を取り、 僕らの場処に戻ろう すべからく 永遠(とわ)に たいせつに

        • 残照〜二度と来ない日

          あと幾日、君と居られるんだろう 大切な日々、残り少ない日々 分かってはいても 素直になれなくて また、真心を伝え損ねて 沈む残照が 深層の輪郭を深くなぞってゆく 浮かび上がる陰影が 真実の姿をさらけ出し 恐れ、戦(おのの)く   僕の記憶は永遠に此処に在って 去り際に君は きっと、僕のたましいを 一緒に連れ去ってしまうだろう 痛いほど 分かっているから 二度と来ない この瞬間を 心に現像(うつ)し 密やかに、宝箱にしまう

        月桂花に酔う

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          真綿利 太陽これくしょん

          真綿利 太陽これくしょん

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          魔法のジュレ

          ひとたび口に入れれば 誰もが魔法にかかってしまう 門外不出の 秘密のレシピ とろけるように 淡雪の如く儚く消え 幼心を思い出すかのような 魔法のジュレは 心を映す万華鏡 あなたの想いが 味覚に変わる So, you, remember those days だいすきな気持ち 忘れないで That smile again ホントの君を とりもどす 煌めく虹の素敵なsweets

          魔法のジュレ

          茜色に咲く

          暖色系から寒色系へと 移りゆくマジックアワーの夕暮に 僕は きみを見つけた 同じような姿 同じような形の中に きみを見つけた はにかみながら 最上の笑顔を 僕に投げかけて ふわり、優しく揺れる きみの姿を 電子の海へと 閉じ込める また 来年

          NewBorn(黎明)

          僕がはじめるセカイ 七宝の銀河系を超えて みんなにあいにいく 紡がれた 言葉とメロディーは たゆたう風にのり キミのもとに