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奈良岡朋子追悼。太陽にほえろ!隠れた名作。第192話「2・8・5・6・3」ストーリー前振り
第192話「2・8・5・6・3」前振り
次回予告ナレーション
故小林恭治の名調子の30秒
↓ ↓
テキサス時代のサスペンス楽曲♫
井上堯之バンド
「重苦しい予兆。何かが起きる?」★
★は筆者が命名しています。
※これは他の次回予告にもよく使われています。
NA↓↓
「宝石の密売で奪われた金の行方は?
容疑者の妻と共に監禁された藤堂を襲う
ニトログリセリンの恐怖。
二人の運命を握る容疑者のメモに残された
謎の数字。
太陽にほえろ!2.8.5.6.3にご期待下さい。」
殆どのシーンが、監禁状態の鬼 藤堂俊介。
この密室サスペンスは上出来。
◆当時太陽にほえろ!ボスの
行方不明 及び 監禁は番組初。
192話までの回で、
それ以外は、
第98話 のゴリ→此れも行方不明
第116話 のテキサス→行方不明、監禁
第152話 の山村→一時監禁
第154話 の殿下→一時監禁
の四話がそれらしい監禁状態。
しかし、
捜査を指揮すべきボスの監禁と行方不明は
太陽にほえろ!シリーズ初であった。
◆ストーリー骨子◆
ふと姿を消したボスの行方。
しかし他方で殺人事件を捜査する一係。
ボス不在の一係を難なく
皆に指示し纏める山村。
謎の数字の出所、意味の解釈が、
次第にボスの監禁場所に近付け、手繰り寄せる。
◆三代目お茶汲みアッコも自ら捜査協力する。
◆携帯電話が無かった時代の捜索救出劇。
◆GPSもなく、鬼の現在地が一切掴めないのだ。
固定電話と足での捜索活動。
◆後年、ボス病欠期間で放送された、
第471話「山さんに任せろ!」の
試験的なストーリー描写とも思える。
その殺人事件にまで繋がったある主婦のそら恐ろしい発想。
ボスを、姿を見せずに裏でコントロールする弟。
金の為になら、
生活をもっと豊かにする為ならば、
人殺しでも何でもする平凡な主婦の
短絡的な女の「子宮的発想」。
普通の主婦が考え、
実行した一世一代の犯罪スケジュール。
ラストで「女は怖い」とボスに言わしめた。
脂汗を滲ます藤堂俊介が絵に出て来ます。
しかし、ストーリー前半では、
「こんな大金なんて私は欲しくないのに」
と言う主婦の台詞は、
あとから思い直すと、
この犯罪の動機の裏返しであったことに
気付かない藤堂俊介。
もうこの主婦の鬼の前で言った一言から、
既にこの犯罪計画は始まっていたのだ。
🟣見ている視聴者も
何となしに聞き過ごしてしまう台詞です。
相当に上手い脚本のこの台詞。
書いたのは脚本家 中村勝行氏。
これはテキサス、ボン時代の名作の一話です。
全太陽!中の作品群で、
屈指の100本に入る作品である。
いや100本以上あるかな?
何しろ、14年7ヶ月で全730話ありますから。
PART2を含めて。
また井上堯之バンド♫ 楽曲も500-800曲は
あるでしょう?ジングルも含めて。
それを見て、筆者の私は
台詞の一行一行。その一言一句を
確認するだけでも大変な作業なんです。
その作品を見た事がない、昭和時代産まれは元より、
平成以降産まれの若い人に向けて。
場面と台詞を整合しないといけないので。
◆第一ステージ前半に、ホンダ創業者本田宗一郎氏が
最後まで拘り続けたクルマの蘊蓄話も追記してます。
何故宗一郎さんが、会社を辞めていったのか?
![](https://assets.st-note.com/img/1681246418618-Pb0MdH1kkG.jpg)
太陽にほえろ!の登場編、殉職編以外には
この192話のように、
一杯、隠れた名作があるのです。
実は、
登場編、殉職編はどちらかと云うと
大した事はない作品が多い。
単に視聴率稼ぎの作品が多い。
特にラガー刑事以降は。
筆者は演じた渡辺徹は好きでは有りません。
彼と同じ昭和34年産まれだが。
ラガーは、男としては、かなりチャラチャラし過ぎ。
時代が時代で、軽く薄っぺらい時代でした。
バブル時代、それを生きていた世代の裏返しだっか?
どちらかと言うとブルースがいいねー。
男気があって70年代の男の匂いを
醸し出していた。どんな理由があっても
自殺してしまったのは かなり勿体ない。
男気があったスコッチもそうだ。
前振りはここまで。
次回から太陽にほえろ!の隠れた名作。
皆さんにあまり知られていないだろう、
「2.8.5.6.3」の本編へ。
二回に分けます。
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