🔷🔶🔷【光る君へ】「源氏物語」と戦国武将【総論】小和田哲夫先生

戦国・小和田チャンネル
既に5,461 回視聴
2024/09/02 動画より。

静岡大小和田先生は、
中世の戦国史がご専門ですが、
今回は以下の注釈を。

NHK2024
大河ドラマ「光る君へ」では、
いよいよ紫式部（まひろ）が
「源氏物語」を描きはじめるシーンが
出てきました。

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「源氏物語」というと、
平安時代、宮中の女性の愛読書として
の印象がありましたが、
意外にも後世の男性、戦国武将にも
読まれていたのです。

今回の動画では
表題タイトルの通り
「源氏物語」と戦国武将【総論】として、
お話しいたします。

ここまでが、先生の前振り。
全7分22秒です。

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ここからは、
先生の講釈をディクテイトし、
我(姫洲和彰)が文面化しました。

動画リンクは無しで、
※なんやかやで、ややこしいから。

直接動画にリンク出来ひんから。。。。
それなりのノウハウは
おまへんねん。
たった独りでやってますゆえ。
若い人が居たら、簡単やろーけどな。

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動画をご覧頂くには、
小和田哲夫先生の
【戦国・小和田チャンネル】を
引っ張り出して見て下さい。
「源氏物語」と戦国武将【総論】を、ね。

文面は、蘊蓄話の以下ブログを
ご参照して下さい。

では本題をこっち↓↓から、、
文面化ディクテイトしました。
ディクテイトした分は有料化。

かなり以前の
場面からですから、
この回のあとの
シーン解説です。

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ここから、小和田先生。
↓ ↓ ↓

「光る君へ」で、紫式部、まひろが、
いよいよ源氏物語を書いていくような、
場面が出てまいりました。

あのおー、どうしても
私たちのイメージだと、
源氏物語の愛読書層と云うか、
読者層は、宮中の女性たちだけかなあ？
と思ってたんですね。

そしたら、意外や意外。
結構、男のひとたちも、愛読していた？
と云ったところを、今日は、、、
もう少し掘り下げていきたいと
思います。

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今日は、
「源氏物語」と「戦国武将」、
ま、謂わば総論にあたるところから、
少しお話ししたいと思います。

以前、私(小和田先生)は、
【戦国大名と読書】という、
柏書房から、出た本なんですが、

「武将たちがどんな本を愛読してたのか？」
ということで、
色々と具体例を調べました。

一番多いのが、所謂、
「四書」ししょ、ですね。

つまり、
「大学」だいがく
「中庸」ちゅうよう
「論語」ろんご
「孟子」もうし

それから、
「五経」はですねー。

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一番よく読まれていたのは、

「易経」ですねえ。
それから「書経」「詩経」
それから「礼記」「春秋」

それから私、、、

武将たち。

如何にも武将らしいな、と思ったのは、
所謂、「武経七書」と呼ばれる、

例の、
「孫子」
「呉子」
「尉繚子(うつりょうし)」
「司馬法」
「六韜(りくとう)」
「三略」
とあと一つ、
「李衛公問対(りえこうもんたい)」

これで、七書です。

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こう云った
兵法書なんか、よく読んでましたね。

ですから、
やっぱり人間として、
如何に生きるべきか、
あるいは、リーダーとして、
上に立つ者としての資質をどう磨くか。
まあ、それとあと、
戦略的なものをどう勉強するか？

というところが、まあ、
男たちの、武将たちの、読書傾向だ、
と云う読み方を致しました。

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その他、あと有名な、
軍記物語として、、
「平家物語」
「源平盛衰記」ですね。
あとは、「太平記」、、。

これらは、まあ、
実際の戦いに際しての、ま、戦術
あるいは戦略を学ぶ。

ま、そういったところが
ま、主(しゅ)だったという風に思います。

でそうした
武将たちが同時にですね、
ま、源氏物語だとか
伊勢物語といった、
いわゆる王朝古典文学をよく読んでいた
んですねえ。

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ま、あ。
「武将」と「王朝古典文学」。
とは、
なんか世界が違うんじゃないか？
なんていうね。そんな違和感を、私は
最初は持っていたんですが、まあ、、

今回はですね、、

ま総論としてですが、
なぜ。戦国部将たちが
源氏物語を愛読したのか？

ま、この点をお話ししたいと
思います。ま、武将ごとの具体例は
個々にまた取り上げる予定ですけれども、
ま、今回は総論ということで
お聞きいただければ、と思います。

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私がですねえ。
源氏物語と武将との関わりに、
最初に注目したのは今川氏の本を
書いていた時です。

これ。

側に置いてあった書籍を
画面に見せて、、小和田先生。。

表題は、

「駿河今川氏十代
　〜戦国大名への発展の軌跡」
中世武士選書25
戎光祥（えびすこうしょう）出版

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今川氏の関わりを追いかけてた時に
今川一族の、ま、
今川了俊(いまがわりょうしゅん)ですね。

ま、了俊という人は
あの九州探題になったことで
有名なんですけれども、ま、
同時に、ま、歌人としても
知られていまして、、

「了俊弁要抄」という本も
書いてあります。

りょうしゅんべんようしょう

ま、、

この「了俊弁要抄」という本は、
え、
群衆類従(ぐんしょうるいじゅう)の
第16輯(しゅう)に納められているんですが、

そこにですねえ、
自分が和歌を読むために
勉強した本として

三代集。さんだいしゅう。

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これはですね、
「古今集」こきんしゅう
「後撰集」ごせんしゅう
「拾遺集」しゅういしゅう

それから、
「詠歌大概」えいかたいがい

という風に挙げているんですが、
それと同時に
「伊勢物語」
「枕草子」
「源氏物語」
この3つを挙げているんです。

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あの。

「詠歌大概」はですね、、

🔷ここで、先生は間違います。
「えいかたいがい」
「詠歌大概」を

「しいかたいがい」と
誤って発音しています。

🔷他の回においても、
戦(いくさ)の開始年を間違いますから、
改めて
よく聞く、見ている私たちが
自分で再確認する必要がある。

🔷小和田先生も頭の中が
ごっちゃになっているんです。

🔷静岡大学名誉教授も、
人間ですから、間違います。

そんな人間性溢れる先生も、
私たちに、
整理された頭の中の引き出しから
原稿を見ないで、
即興で
カメラに向かって
話していらっしゃる。
一つひとつを丁寧に仰っています。

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🔷これを見習うべきは、我々です。
そんな小和田先生は
我は、大好きです。

🔷だからこそ、何度も見習いたい。
さらに勉強しようとする。
古きを訪ねてメモをする行為を
辞めない。

🔷まるで、静岡大学の先生の講義を
ネット上で、受けているようだ。

🔷先生は、80歳手前ですよ。

ここから、
本題に戻ります。

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これ、
あの藤原定家が表した、
🔷ふじわらのていか、です。
🔷ふじわらさだいえ、です。

、、、表した「歌論書」でして、
ま、
和歌は、どのように詠むことが大事か、

また
🔷歌を詠むは、読むではありません。

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所謂、
「秀歌」というのは
どのようなものかを論じたものなんです。

では、源氏物語が
なぜ読まれたんでしょうか？

🔷この場合は、
詠むではなく、読むです。
本ですからな、、。

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え、源氏物語にはですねえ。
なんと、え、、195首の和歌が、
詠み込まれていると言います。

🔷この場合には、詠むです。
本の中に記載されている歌だから。

ま、歌を詠む人にとっては
まさに、ま、バイブルと言っていい
のかもしれません。

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例えば、ま、
先ほど、
名前を出しました藤原定家の
お父さんの【藤原俊成】は
建久(けんきゅう)年間
1190年から99年。

藤原良経が主催した、
「六百番歌合」で判者を務めています。

「枯野」と云う題にした歌の優劣をした時に
こんな言い方をしてるんですよー。

「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」

もう一度繰り返し、、
「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」

要するに、
「源氏(物語)を見ないで、
　歌を詠むなんて馬鹿げてるよー。」

🔷京都ならば、
「ん、お前、
　源氏物語。読んでもいーひんのに
　格好つけて、歌を詠むなやあー、
　っん！あっほっかあ！？ボケえ！」

🔷佐賀鹿島ならば、
「源氏物語ば、読んどらんのか？
　そぎゃんなわいの歌の詠みは
　うっとしーかあ！？
　このふーけもんがあ！」

と、云ったところですかな？

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先生の解説に戻りましょ。
あと、少しです。

ま、これ、
「六百番歌合」は、
あの、新日本古典文学体系の38に
収めれております。

ですから、
歌を詠む者は
源氏物語を読まなければだめだ！

というわけなんですね。

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ですから、
戦国時代、武将たちにとって
「和歌」「連歌」は
必須の教養でした。

大名によっては、
もう毎月定例の「月並の歌会」と
云うのがありますし、

それから「連歌」は、

仲間内を協調するとか、
仲間づくりをするために
しょっちゅう連歌会(れんがえ)を
開いてますね。

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これは、
ご承知の通り。えー、

上の句。五・七・五
下の句。七・七

これを別な人が詠んで、
だんだん、だんだん
それを繋いでいく。

という、、その連歌なんで、

そうした時に、
ま、どういう、、
なんていうのかな、

えー、要するに

歌会(うたかい)なんかの時に、
予め、お題が決められて、

まして
事前にある程度、
こういう歌を詠もうと思って、
準備していくことは
できるんでしょうが、