見出し画像

民泊ゲストハウスの光回線と、スマホの通信サービスの話


宿に光回線/Wi-Fiを導入

開業以来ずっとWi-Fi環境が無かったのですが、、このたび光回線を導入しWi-Fiが使えるにようなりました。
ウチのような旅人宿では、Wi-Fiどころかテレビも無いという宿は珍しくありません。テレビを見るのではなく旅人同士で交流するために来るのだと。インターネットも同様です。以前ウチの宿に来てずっとスマホでゲームをしている子どもがいましたが、外は大自然なのにもったいないなあと思ったものです。
しかし宿にはいつもお客さんがいるわけではなく、自分ひとりの時はテレビを見ることが多いのですが、宿のある福井は民放が2局。やはりYouTubeとか見たい。以前も書きましたが、年末になり前年よりは収支がラクになる見通しが立ったのでGoogleTV機能のあるテレビを購入しました。

最初はスマホのテザリングでYouTubeとかAmazonプライムを見てました。速度的には問題ありません。しかし都度都度接続しないといけないし途中切れたりして安定が悪い。(電子レンジとか付けたときに切れる)
そのころスマホはN社の使い放題プランを使ってました。本業であちこちに行きネットを使うので上限を気にせず使いたかったのですが、開業した頃と比べると本業が不振でそんなには使わなくなりましたし、最近格安携帯電話会社(以下MVNO)でも大容量プランが充実して30Gプランとかができているので、宿でWi-Fi環境を整えればそれくらいあれば十分だろうと考え、スマホをMVNOに切り替え、通信費安くなった分で光回線=Wi‐fiを導入することにしました。

MVNOの候補は2つ

N社からの乗り換え候補は2つあります。1つはK社系列のUQモバイル、1つはS社系列のYモバイルです。
MVNOといっても会社は数多あります。そしてMVNOはN社・K社・S社といったいわゆるナショナル・キャリアから回線を借りてサービスを提供しています。従いサービスの品質がナショナル・キャリアを上回ることはありません。
N社は以前NTTコミュニケーションというMVNOがグループ内にありましたが今ではサービス提供を停止しています。その代わりにN社自身が「ahamo」という格安サービスを提供していますが、留守番電話サービスを使えないのは自分のように本業でも宿業でも電話が重要な仕事のインフラである人間にとっては致命的です。
K社にはUQモバイル、S社にはYモバイルとグループ内でMVNOを抱えています。同じMVNOでも同一グループのほうが品質は高いのでは?と思いました。実態は知りませんが・・・
どっちにするかですが・・以前、スマホをデュアルsimにして音声をN社・データをmineoという会社のK社回線のサービスを使っていたのですが、K社の通信エリアが思ったよりも広かったことと、福井市の実家でケーブルテレビを使っていてセット割が適用されるということでUQモバイルにしました。

バックアップ回線も用意しておく

携帯電話会社は強固なインフラを構築してはいますが、機械である以上故障はどうしても避けられません。

今の時代、色んなものを通信サービスに依存しているので、1社が落ちても別の会社に常に切り替えられるようにしておく必要があります。自分の場合、福井市の実家や宿にいるときは光回線経由でインターネットが使えますが、外出時でも別の回線に切り替えられるようにしています。
先に書いた通り、以前はN社とmineoの2社を使い、データはどちらか一方が落ちても切り替えられるようにしていたのですが、mineoはその時契約していた20Gでは足りなくなったのと、宿を開業してデータの利用料が増えたのでN社の使い放題サービスに切り替えたのです。その時も、N社回線が落ちた時に備えてK社回線ののpovoというMVNOのサービスをいつでも使えるようにしていました。
ただ、以前のような1台に2枚のsimカードを入れる「デュアルsim」だと、スマホそのものに障害が起きたり紛失した時には使えなくなってしまうので、以前使っていたスマホにsimカードを入れて使ってました。

今回は音声もデータもメインはUQモバイルなので、N社かS社で安いサービスが無いか探していたら、日本通信がN社回線で月1Gで290円というサービスを提供していたので古いスマホにsimカードを入れて使うことにしました。

これで携帯電話会社が障害が生じてもインターネットにアクセスできる環境が整いました。

不測の事態に備えてビジネスを考える

今回は携帯電話回線の話をしましたが、不測の事態に備えるという発想はビジネス全般に必要だと思います。
冷蔵庫や炊飯器など、宿で使う家電道具はなるべく2つ以上用意するようにしています。
本当は車も2台ほしいのですが・・・さすがにそこまでの経済力は無いのでディーラーで半年に一度の定期点検パックに加入していますしJAFにも加入しています。必要なコストです。不測の事態に備えるコストが全体の10%発生したとしても、トラブルが発生した時に被る損害を考えれば安いものです。

今(2025年2月)、豪雪でキャンセルが相次ぎ収入が低下していますが、コロナの時のような長期間にわたる異常事態はともかく、1か月2か月くらいのトラブルで事業継続がおかしくならないように、ある程度の運転資金は確保しておくべきです。また、収入減が続いても宿を運営を続けられるようにふだんから低コストでの運営を心がけています。

自分などはワンオペで宿を運営しているので、病気などで働けなくなったら収入の低下と治療費負担というダブルパンチに遭うわけですが、少なくとも後者については保険で備えておく必要があると思います。自分は今54歳ですが、同年代の人たちで「がん」になる人たちが出てきています。抗がん剤を飲みながら仕事をしている人もいます。特にがん保険は重要だと思います。

「滅多なことは起きない・失敗しない」ではなく「トラブルは起きるし、失敗もする」という前提で考えたほうが気がラクだしダメージも少ないと思うのです。なお、本業も宿もいつも「〇〇したらどうしよう」と考えてますが、そうやって心配したことというのはあまり起こらないものです。そういうものです。

光回線引き込む工事はなかなか大変

いいなと思ったら応援しよう!