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「とほ宿本州ブロック会議」に行ってきました!

「とほネットワーク旅人宿の会」の宿主たちが集結

ウチの宿が加入している「とほネットワーク旅人宿の会」は、年に一回北海道で宿主が集う総会があります。その前に各ブロックで意見を出す会議があり、先週行ってきました!
因みに「とほ宿」は現在49宿ありますが、うち40宿は北海道で、9つしかない本州は面積としては広大なのですが1つのブロックとなります。会場は各ブロック内で持ち回り、今年は本州最西端の宿、福山の「かがやきの花」でした。


「秋の乗り放題パス」で移動

宿のある福井から福山(「かがやきの花」最寄り駅の松永駅)への交通手段は以下の通りです。
①新幹線&特急 片道4時間9分/13,640円
➁車/高速道路 片道5時間35分/軽自動車・高速7,450円+ガソリン3,300円=10,750円
③車/一般道 片道8時間26分/ガソリン3,060円
④普通電車「秋の乗り放題パス」 片道7時間56分/3日乗り放題7,850円・片道分で3,925円+ハピラインふくい福井‐敦賀1,140円=5,065円

所用時間と費用を考慮して、今回は④をチョイスしました。因みに信州から「秋の乗り放題パス」で来た宿主が2人いました。

会議は10/9(水)の15時からなので、前日は姫路に泊まりゆっくりと移動しました。(宿泊代などを考えると決して安くはないのですが、旅する楽しみがあります。)

敦賀までは「ハピラインふくい」で
日本一長い「天神橋筋商店街」でランチ


世界遺産・姫路城に登る


2日目、岡山・後楽園に寄る

因みに今回の旅費は、2泊3日の交通費・宿泊代・飲食費・買い物全て込みで32,127円でした。節約したつもりでも結構かかるものですね。。

会議の内容

福井を出て2日目の14時過ぎに山陽本線松永駅に到着、「かがやきの花」は徒歩数分のところにあります。

国道2号線のすぐ近くにある「かがやきの花」
会議の様子

詳しいことは差し控えますが、会議でもその後の懇親会でも、宿泊業の常識である「客単価&稼働率をいかに高めるか」「競合にどう勝つか」「インバウンド客の集客」といった話はほぼ出ません。「とほネットワーク旅人宿の会」をどう運営していくかという話だけです。
普通の宿なら従業員を雇うものですが・・・定員が10人前後の「とほ宿」の場合宿主もしくはその家族で経営し、場合によってはアルバイトをしている宿主さんもいます。自分などは最初から「宿は副業」(本業はファイナンシャル・プランナー)と公言しています。みんな収益を上げることよりも、如何にして楽しい宿にするかということに意識が向いています。
会議終了後は、お互いの宿のチラシを交換しました。自分の宿で他の宿の宣伝をするのです。他の宿と客の奪い合いをするのではなく、お互い協力して「とほ宿」のファンを増やすのです。
因みにこうした旅人宿の集合体というのは「とほネットワーク」だけではありません。


「とほ宿」参加宿もいくつか加入しています。Web上以外での活動はほぼ無いようです。

こちらは最近出来たようですが、かなり多いですね。。
全体的に、食事提供の無い「ゲストハウス」が多いようです。

・日本ライハ連合(ライダーハウスの略)
「とほ宿」に対抗してライダーハウスが連合を作った・・・という噂は聞いているのですが、ウェブサイトがわかりません。。。「とほ宿」と同じかそれ以上に長いライダーハウスの集合体が今まで無かったほうが不思議ですが、、

いずれも、お互い宿の奪い合いをしているというわけでもなく、マイペースに宿をやっているという感じです。

会議の後は懇親会

会議は17時で終わり、その後はそのまま「かがやきの花」で懇親会となりました。

右下から、「かがやきの花」宿主タニさん、「笑旅(にこり)」宿主レーコさん、台湾からのゲストさん、信州大町「ポッポのお宿」宿主ポッポさん、
白馬風の子」宿主・大畠さん、「アワジツーリストトロフィーハウス」宿主・正井さん、ゲストハウス開業予定の方、筆者、「とほ宿」加入予定の「BBロッジ」松島さん。
30代から70代まで幅広い年齢層の宿主が集いましたが、旅と旅人好きな点は全員共通。そしてみんな話し上手聞き上手。愉快な時間を過ごしました。

楽しく話をしながらも、ポロっと運営に関する考え方や旅人の傾向など何気に重要なエッセンスが出たりして、かなり参考になりました。
「とほネットワーク旅人宿の会」に入っているのは集客が第一ではありますが、旅人宿としてのフィロソフィーを共有し、自分の宿の方向性を決めるという目的もあるのです。
もちろんビジネスなので収益は大事です。赤字を垂れ流していたらどこかで行き詰まりますから。でも収益というのは手段であって目的ではありません。自分はそう思うし「とほネットワーク旅人宿の会」はそういう考えの人の集まりです。でも「ポッポのお宿」「白馬風の子」みたいに、30年以上続いている宿がいくつもあるのです。
このような宿というのは、自分の宿はどうあるべきかという考えをしっかりと持っています。収益のためにスタイルをコロコロと変えるようなことはしません。確固とした宿のアイデンティがあれば旅人たちの間で話題になって認知度が高まり、共感する人が集うし何度でも泊まりに来る。
自分の宿はまだ固めている最中で、こういう場に来て何が大事なのかを吸収しています。

土日祝日休みのパン屋さん

3日目の朝は、近所にある6時半開店のパン屋さんに行きました。

土日祝日休みのパン屋さん


つい買い過ぎてしまう

びっくりするほど安いのに本当に美味しく、昼の分まで買ってしまうという人もいました。こういう商売ってプライベートの時間を削って成り立ってるところが多いと思いますが、この店は土日祝日は休み。無理をせずに続けていけるほどの売上があるということでしょう。
常識に囚われずに己のスタイルを貫く、それが持続につながると思うのです。

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