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絵が苦手だと、ずっと思ってきたあなたへ 10
トレーシングペーパーを使ってみましょう
トレーシングペーパーを知っていますか?
普段はあまり使う機会はないと思います。
トレーシングペーパーは、半透明の紙で、下に置いた絵や写真を写し取ることができます。
文具店や100円ショップ、ネットでも買えますので、やってみたい方は、揃えてくださいね。
このトレーシングペーパーを用いた練習を、私は「トレペ法」と呼んでいますが、これは「目と手の訓練」にはうってつけなんです。
それは、見ることと描くことが同時にできるからです。
前にもお話ししましたが、絵を描くときは、描いている対象と自分の絵をちらちら見比べながら、確認しながら描くことが大切です。
でも、慣れてないとなかなか上手くいきませんね。
慣れてないと、どうしても自分が描いている手元ばかり見てしまう傾向があります。
そこでこの「トレペ法」です。
「トレペ法」をやってみると分かりますが、描く場所を見ながらなぞるので、描く対象を目で追いながら描くことになるのです。
ようするに、自然と描く対象を見ながら、形を確認しながら描くことができるわけです。
したがって、絵を描くための練習にはとても良いということです。
では実際にやってみましょう。とても楽しいですよ。
用意するものは、トレーシングペーパーと鉛筆かシャープペンシル、そして雑誌や写真集、マンガなど、何でも良いですので、お好きなもの1冊。
もちろん素敵なポストカードなど、平らなものなら何でも大丈夫です。
心惹かれる、楽しく描けるものを選んでくださいね。これ大事です。
最初は、表紙のタイトルの文字や商品のマークなど、形が単純で簡単なものから始めましょう。
写し取るものを決めたら、その上にトレーシングペーをかぶせてみましょう。
写し取るものは見えていますか?
トレーシングペーパーの上から見えるものを選んでくださいね。
大丈夫なら、トレーシングペーパーがずれないように、1ヶ所セロテープやマスキングテープなどで止めてください。
では、どこから始めても良いですので、形の輪郭をなぞっていきましょう。
ポイントは、形を目で追いながら、ゆっくりとなぞることです。
上手く写せているか気になったら、途中で手を止めて、トレーシングペーパーをめくって確認してみましょう。
はい、写し終えたら、トレーシングペーパーを外して、横に置いてみましょう。
どうですか? うまく写せましたか?
最初は、簡単な形でも手が震えるかもしれませんが、慣れてくると細かい絵や写真なども短時間で描けるようになります。
また、細かいものを描くときは、シャープペンシルの方が適しています。道具を使い分けるのも大切なことです。
ここまでやっていただいた「線の練習」と「トレペ法」は、いつでもちょっとした時間があればできることです。
楽しく遊び感覚でやってくださいね。
中学1年生では、授業の始めに毎回この2つを練習します。そうすると1年の終わりには、見違えるほど手が動く生徒が増えています。
継続は力です。ぜひ続けてください。
気づくと、形が思うように描けてる自分に出会いますよ。楽しみですね。
「大人の美術教室」今日はここまでです。
「大人の美術教室」開室のお知らせ
ご近所で長年「川崎市多摩区にある木村ピアノ教室」を営まれていらっしゃる木村先生のご厚意で「KATO美術レッスン」として始めます。
「絵を描いてみたいけど、苦手だし・・・」「美術には興味があるけど難しそう・・・」
これまでお読みいただいた方でも、まだそう感じてる方は多いと思います。
でも、そういう方にこそ、興味の扉を開いてほしいのです。
「KATO美術レッスン」は、そういう方にこそ体験していただきたいと思います。
絵を描くって、表現するって、もっと自由でいいんだと気づいたら、そして自分にもそれができるんだと分かったら、もっと幸せが広がっていくと思いませんか。
「木村ピアノ教室」は地域に愛され、20年も続けて通う方や、親子で通う方もいらっしゃる、とても雰囲気の良いピアノ教室です。
音楽と美術のコラボという新しい試みです。
どんな化学反応が起こるのか、軌道に乗ったら、そちらもお伝えしていきたいと思います。