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暮らすように旅をする〜台湾、東部宜蘭旅行記〜

台湾の定番の旅行先といえば、台北。毎日沢山の人で賑わい、まるでリトル東京。そして、その台北から高速バス或いは電車で約1時間行ったところに、台北とは丸っきり違う雰囲気漂う地域に辿り着くことができる。そこが私のオススメ地"宜蘭"である。

宜蘭 抹茶山

宜蘭は1年に300日以上雨が降ると言われているほど、雨が多い地域。しかし、その恩恵で空気はとっても美味しい。水が綺麗なので、ネギやお米などの農作物が有名であったり、世界に誇る台湾の代表的なカバランウイスキー の製造も行っている地域である。(カバランウイスキー 工場では、工場見学ツアーがある。)

まだ観光地としてはあまり認知されていない宜蘭の魅力をもっと多くの人に知ってもらうために、旅行記を書こうと思う。テーマは「暮らすように旅をする」。時間に追われなくても良い、マイペースに、ほのぼのと風景を楽しみながら、そんなのんびり旅が実現できるのが宜蘭だ。

のんびり街をお散歩


まるで絵本の中の世界 宜蘭駅

まず、駅に着いたら宜蘭市を散策。宜蘭出身の絵本作家であるジミーさんの、絵本に出てくるキャラクター達がお出迎え。駅の向かいには、空飛ぶ列車があり、駅周辺を歩くだけでも楽しい。

空飛ぶ列車

気になったブックカフェでちょっと休憩


駅のすぐ隣にあるブックカフェ「舊書櫃」

宜蘭駅隣に、古本&カフェのお店がある。少しだけ日本の本も置いているし、カフェスペースには日本の雑誌だってある。また、台湾らしさが溢れる可愛い小物や雑貨もおいていて、みているだけで心がときめく。
ここで一杯美味しいカフェラテを飲みながら、宜蘭観光の計画を立てる。

かなり落ち着いた雰囲気で計画が捗る

そして再び、街歩き。台湾のおばちゃんおじちゃんパワーを感じられる市場を歩いても良し、市場近くにある原住民のお店やカフェなど立ち並ぶ「蘭陽原創館」でお洒落な雰囲気を感じて、気分を上げても良し。

蘭陽原創館には可愛らしいお店が立ち並ぶ

漢方料理で身体を労わる


真っ黒スープは「排骨湯(鶏肉漢方スープ)」

気になったお店を発見したのでランチに行ってみることに。宜蘭で漢方料理の評価が高いお店「上品漢方」である。ここの女性オーナーさんはとっても気さくでニコニコ話しかけてくれる。通じなかったらGoogle翻訳まで出してくれて、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が、かなり好印象。こういう小さな出会いも、旅行の醍醐味だとつくづく思う。

しっかりとした定食に、デザートまでついて、約800円で食べられるこのお店、かなりコスパが良い。宜蘭に行ったら、また行こうと思う。オーナーさん私の顔、まだ覚えているかな。

食後には台湾で(私が思うに)1番美味しい豆花を


今回頼んだのはホット豆花

しっかり腹ごしらえをしても、やっぱり甘いものは別腹。おやつに、台湾スイーツ豆花を食べに行く。台湾で美味しいお店を探すには、基本Googleの評価があてになる。宜蘭市で1番口コミ数が多く、評価の高い豆花店「原來豆花」へ。
ここの豆花の特徴は、氷が特別であること。氷にサトウキビのシロップを使っているらしく、少し茶色がかっている。黒糖氷のような感じ。そして、10種類以上のトッピングから3つ選択できるのも人気の秘訣。トッピングには、小豆や芋もち、緑豆、ハトムギ、愛玉(ゼリーのようなもの)、タピオカなどどれも美味しそうなものばかりなので選ぶのにはかなり悩んでしまった。

博物館で宜蘭についてお勉強タイム


宜蘭の頭城にある蘭陽博物館

せっかく宜蘭に来ているのだから、少しは土地の事も学んでみようと、宜蘭の北側”頭城”にある博物館へ。外観はかなり特徴的で、まるで湖の中に博物館が沈んでいるよう!頭城の無人島である”亀山島”をイメージして建てられたそう。宜蘭県の頭城には、有名な博物館があり宜蘭についての歴史、自然環境、民族など色々な角度から学ぶことができる。解説パネルは英語と中国語しかないのが残念だが、1階のインフォメーションでは日本語音声ガイドの機器をレンタル出来るので、心配無用。(※有料)

歩き疲れたら無料の足湯に浸かる

📍礁溪溫泉公園泡腳池|森林風呂 宜蘭縣礁溪鄉公園路16號

街ブラで歩き疲れたら、1日の締めに宜蘭県内の温泉地"礁溪(ジャオシー)"へ移動して無料の足湯に浸かる。旅の疲れがだいぶ軽減されるので、かなりオススメ。ドクターフィッシュも観光客からかなり人気があるらしい。
礁溪は、台北から気軽に行ける温泉地なので、週末には台北からの都会人が癒しを求めてやってくる。この辺の民家は、蛇口からも無料で温泉が出るらしい、、、、めちゃくちゃ羨ましい。この辺で温泉の宿に一泊するのもありだが、今回は日帰りで。冬の寒い時期に、温泉宿にリベンジしに行こうと思う。

まだまだ未開発エリアの台湾の東部、宜蘭。外国人観光客は少ないし、宜蘭内の交通も少し不便。でも、既に私は、宜蘭でしか味わえない雰囲気の虜になってしまった。


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