台湾は、忙しい日々の中で羽根を伸ばせる場所。 Everyday Excellence and People vol.5 本間彩月(マーケター / デジタルクリエイター)
気になるあの人は、どんな暮らしをしているんだろう。
さまざまな分野で活躍する彼らの日常から、私たちがもっと素晴らしい毎日を送るためのヒントを見つけるインタビュー企画。「台湾エクセレンス賞」のコンセプトである「Everyday Excellence」を体現する方々に、暮らしへの考え方やこだわりについてお伺いしていきます。
第5回目は、マーケター/デジタルクリエイターとして、日本や台湾などを舞台に活躍されている本間彩月(ほんまさつき)さん。
世界を飛び回る忙しい生活を送りながら、月に一度訪れる台湾での時間が、自身にとって何より大切なものだと語ります。
過去には台湾の人気テレビ番組に出演されたこともあるという本間さんに、現在のお仕事や、多忙な日々の中で大切にしていることをテーマにインタビュー。台北のお気に入りグルメについても聞きました!
日台を飛び回る! 本間さんのキャリアの軌跡
ー まずは、現在のお仕事について教えてください
いまは主に、日本や台湾などのデジタルマーケティングに関わっています。
2023年10月に立ち上げた自分の会社で、台湾関係のPR事業やSNSの運用などを手掛けています。
私自身、中国市場のマーケティングに関わっていたことがあるので、その経験を生かした企業の戦略立てや越境ECの支援、コンサルティングなどの事業も合わせて行っています。
それ以外にも、インフルエンサーとして自身のSNSを通じて台湾企業やブランドとのタイアップ投稿をしたりする案件をいただくこともあります。現在は日本・台湾などを飛び回りながら、さまざまなお仕事をしている感じです。
ー デジタルマーケティングがメインのお仕事とのことですが、もともとその分野が得意なんですか?
そうですね。社会人になってからずっとSNSやeコマース関連の事業に関わっています。
過去にはTOKYO2020オリンピック・パラリンピックのSNS戦略をしたり、その後に就職したマーケティングの会社では越境EC戦略に関わる仕事をしたりしていました。もともとSNSが好きだし、自分でYouTubeチャンネルを立ち上げたりライブ配信をしたりしていたので、趣味が仕事になったようなキャリアです。
本間さんのYouTubeチャンネル
ただ、私は大きな組織の中で決められたことを机に向かってやるよりも、クライアントと一緒に対話しながら、共に根本となる戦略を考える方が力を発揮できると感じていたので、思い切って独立することにしました。
そもそも日本には、中華圏のインフルエンサーマーケティングやSNS運用、越境ECなどについて分かる人がすごく少ないんです。日本人とは性格や文化、商習慣も違うし、日本の会社には十分なノウハウがないことも多いのですが、私は不思議と中華圏の方と性格が合うし、これまでの職務経験から日本のことも中華圏のことも分かる立場にあったので、この領域でしっかり実績を残せるようになりました。現在は、持ち前の根性と情熱を持って仕事に挑んでいます。
ー 一人で複数の会社と事業に関わっているとのことで、とても精力的に活動されていますが、プライベートの時間はどのように過ごされていますか?
今は月に一度、台湾へ行くようにしていて、自分の中ではこれがお休みであり自分の時間という感じです。以前、台湾に留学していたり、お仕事をしていた時期があって、それ以来台湾が大好きになりました。台湾へは休むために行く、台湾滞在のために毎日働いている、みたいな感覚かもしれません。
と言いつつも、クライアントのために基本的に平日は稼働しないといけないので、台湾滞在中もカフェでお茶しながら仕事しています。もともとカフェ巡りが趣味なので、この時間も結構お気に入りで、大好きな台湾でリフレッシュしながら自分の仕事ができる幸せを噛み締めて働いています…(笑)。
将来的には、台湾でもインフルエンサーマーケティングなどの事業を展開したいと考えているので、今後お客さんになりそうなところへご挨拶に行くこともあります。
ーとにかく寝る間を惜しんで、全力でお仕事されているのが伝わってきます。そんな本間さんが、日常の中で大切にされていることはありますか?
ひとつは、自分の好きなものに囲まれて暮らすことですかね。
何かブランドに固執するよりも、自分の好きなモノや経験値を上げるためにお金を使うことが、自分にとっての良質な暮らしだと思っています。かわいい2匹の猫ちゃんとの暮らしもそのひとつです。この子たちができるだけ快適に過ごせるように、日当たりの良い部屋に入居することを決めました。またテクノロジーが搭載されたお世話グッズにもこだわっています。
ー 素敵ですね。ちなみに台湾エクセレンス賞の理念にも「イノベーションが暮らしを豊かにする」という内容があるのですが、猫ちゃんのお世話グッズの話にはそれを感じさせられました。
そうなんですね、ありがとうございます。(笑)
あとは、とにかく自分の好きなことをやっていること。これまでの台湾留学も、帰国して就職、独立したことも、すべて自分のそのときの「やってみたい!」という強い気持ちに従った結果です。好きなことをやって生きていくのはもちろんラクなことばかりではないけれど、私は性格的にも好きじゃない仕事は絶対にできないし…(笑)。もちろん、自分にできることは全力でやるけれど、できないことはハッキリ相手に伝えるというのも大事だと思っています。プライベートも仕事においても、自分に正直でいるということがいちばん心地良いなと感じますね。
ありのままの自分を受け入れてくれる場所、台湾
ー お休みも兼ねて、月に一度は台湾へ行かれているそうですが、そもそも台湾との出会いはどんなものだったのでしょうか?
今から10年ぐらい前、短大在学中にアメリカに1ヶ月留学したのですが、そのときに仲良くなったのが台湾人のグループだったんです。外国人でも別け隔てなく接してくれる彼らと仲良くなるたびに少しずつ台湾のことを知って、そのうちに彼らの言葉で話せるようになりたい! と思い、卒業後に一年間台湾へ留学しました。
もともと卒業後はアメリカに留学しようと考えていたのですが、中華圏は日本と関係性も近く、また将来的なビジネスの可能性も感じていたので、中国語を自分の武器にしたいと考えるようになったんです。当時は「ニーハオ」ぐらいしか知らない状態でしたが、台湾大学の語学学校で一年間、ゼロから中国語を学ぶことを決意しました。
ー 当時の台湾での生活はいかがでしたか?
留学を通じて、台湾の大切な友人だけでなくたくさんの思い出ができましたね。
その後も台湾でお仕事させてもらったり、ひょんなことから「WTO姐妹會」という台湾の人気バラエティ番組に出演した時期もありました。番組の方はレギュラー出演の打診まであったのですが、ちょうどその時に日本で大きなお仕事の話をいただいたんです。当時はこのまま台湾に残るか、日本に帰国するかすごく悩んだのですが…。でも、台湾とのつながりは今後もずっとなくならないだろうなと感じていたので、思い切って帰国しました。
数年経った今、こうしてマーケティングのお仕事に関わっていくうちに、台湾での仕事も動き始めたので、改めて台湾とのご縁を感じています。
ー ちなみに、台湾にいるときのお気に入りの過ごし方はありますか?
音楽ライブが大好きなのでよく行ってますね。その目的で台湾へ行くことも多いです。あとは、一人でカフェ巡りをしたり、屋台グルメを楽しむのも好きです。
個人的なおすすめは、地元の人もよく並んでいる屋台「頂級甜不辣(ディンジーティエンプーラー)」のおでん! 味噌と辛いソースをつけて食べる台湾スタイルなんですが、旅行で行く方にもぜひ食べてみてほしいです。
ー 美味しそう! 今度ぜひ行ってみます!
お話を伺っていると、台湾のお話をするときは、本間さんの顔がパッと明るくなるのを感じます(笑)。本間さんにとって、心地よくいられる場所が台湾、という感じなのでしょうか。
そうですねぇ、ひょっとすると台湾では自分の心が開放されているのかもしれません。
日本にいると周りの人が自分をどう見ているかを気にしすぎることがあるけれど、台湾の人って、他人がどんな服を着ていようが、カフェで自撮りしていようが、誰もいちいち気に止めないというか。自分のやりたいことをしていても後ろ指を指されることがないので、初めて台湾に行ったときは「台湾ではこんなにも周りの目を気にしなくていいんだ!」と驚き、開放的になれたことを覚えています。
ー これまでの台湾エクセレンスのインタビューでも「台湾では自分らしくいられる」というお話をよく耳にしてきました。
日本では知らず知らずのうちに堅苦しさを感じているのかもしれませんね。
台湾では友人の家に一ヶ月ぐらい泊まらせてもらったりしたこともあったんですけど、一ヶ月なんて、普通日本だと嫌がられるじゃないですか。でも台湾の人は温かく歓迎してくれるし、嫌なら嫌だとハッキリ言うし。私はやや図々しいところもあるんですけど(笑)、むしろ台湾の人たちとは波長が合う感じがしますね。
実は、台湾への移住話も出てきてるんです…!
ー 台湾へ移住! また新しいキャリアが広がりそうですね。本間さんのこれからのご活躍がとっても楽しみです。
ゆくゆくは、台湾を拠点にしつつ仕事に合わせて日本に帰るというライフスタイルになりそうです。これからも、それぞれの国のトレンドが分かっている人材として、幅広く仕事ができたらと考えています。
台湾ブランドを大事に守る。Made in Taiwan に感じる誇り。
ー 台湾通の本間さんですが、台湾でよく買っているものや、日常的に使っているものはありますか?
台湾で必ず買うものといえば、インスタント麺。コンビニで新作を見つけるのも大好きで、お気に入りは『味王』の臭豆腐フレーバーです。あとはすごく定番なんですけど『微熱山丘 SunnyHills』のパイナップルケーキも空港で絶対に買って帰ります。つい食べ過ぎちゃうので、必ず2個入りを2個までって決めています(笑)。
食べ物以外だと「我的美麗日記(私のきれい日記)」シリーズのシートマスクも、保湿力が高くて愛用しています。台湾のコスメを買うことも多いですね。
ー 台湾エクセレンス賞の受賞製品にも、美容やコスメに関連したものは多いのですが、今回本間さんにもそんな製品を試していただきました。まずは「O'right」の歯磨き粉「No.ゼロトゥースペースト」について感想を教えてください。
実際に使ってみて、とにかく自然派という感じ。ローズマリーやクローブなど自然由来の香りがすごくナチュラルで、磨いたあとのすっきり感がすごく良かったですね。身体に優しい感じがしましたし、成分がしっかり浸透していくような感覚が、一般的な歯磨き粉とは違う感じでした。
ー こちらの成分には、100%水に分解されるニュージーランド産のブナ材などが使われていて、環境に配慮した点が評価されました。
そうなんですね。環境配慮への意識が高い台湾ですが、その中でも O’rightはよりそういった印象があります。環境に良いものは積極的に日常に取り入れたいと思っているので、ぜひ今後も使ってみます。
ー もう一つ、『SH-RD プロテインクリーム 』もお試しいただきました。
切れ⽑・枝⽑・パーマやカラーリングによるダメージ・乾燥・艶や栄養の不足などを改善してくれるヘアケア製品ですが、実際に使ってみていかがでしたか?
私はたっぷりつけるのが好きなんですが、まったくベタつかず、翌朝の髪が綺麗にまとまってくれて、ヘアメイクもしやすかったのがよかったです!日本にいると乾燥しがちですが、毛先までしっかり守ってくれそうだし、保湿力も高くて静電気も防止してくれるとのことで、特にこれからの季節にぴったりだなと感じました。今思えばいつも使ってたやつと比べると静電気が減った気がします!濡れた髪にも、乾いた髪にも使えるという点もすごくありがたいですね。
ー これまで多くの台湾製品に触れてこられた本間さんですが、台湾製品に関して感じているイメージがあれば教えてください。
台湾の人たちは、製品や食料などにおいても「Made in Taiwan」ということをすごく誇りに、大事にしているイメージがあります。売る方はもちろん、買う方も「Made in Taiwan」と書かれたものを信頼して選んでいるイメージですね。日本の「Made in Japan」と同じくらい、台湾では「台湾製造」というのが一つのブランドになっている印象があります。
あとは、雑貨にしても台湾モチーフのものをよく見かけますよね。海外の人向けのお土産かと思いきや、意外と台湾の人たちも買っていたり…。
ー そうですね。台湾エクセレンス賞もまた「Made in Taiwan」製品の良さを多くの方に知ってもらうきっかけになればと思います。それに、台湾の人たちが自分たちの文化や伝統を愛しているのも伝わりますね。
昔の台湾の人たちが大事にしてきたものを、今の若い人たちも大事にしているなというのはよく感じることです。
ただ新しい外国のものに飛びつくんじゃなくて、昔の人たちが作り上げてきた「台湾らしさ」を大事するような感覚が素敵だなと思っているし、そういうところこそが、今外国の人たちを強く引き付ける台湾独自の魅力につながっているんじゃないかなと感じています。
▼本間彩月さんにご紹介した製品はこちら:
O'right No.ゼロトゥーストペースト
SH-RD プロテインクリーム