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台湾産業を盛り上げる国家レベルの一大プロジェクト「台湾エクセレンス」とは? #未来へ繋ぐ台湾エクセレンス

みなさんこんにちは、台湾エクセレンスです!

わたしたちのnoteの投稿も、今回で5回目。
これまでは、製品紹介やイベントレポートなどをお届けしてきましたが、台湾エクセレンスのことを、少しずつ知っていただけているでしょうか?

1993年に台湾エクセレンスが発足して以来、私たちの活動はもうすぐ30年を迎えます。
賞を通じて様々な台湾企業、ブランドの成長とともに歩んできました。
そんな私たちが、この活動を未来につなげていくためにどんなことをしているのか、また、何を考えているのかをみなさんにお伝えするべく、台湾エクセレンスに関わる方々へインタビューを行い、これからシリーズとして公開していきます!

題して、「未来へ繋ぐ台湾エクセレンス」

このコンテンツを通して、みなさんに台湾エクセレンスのことをより深堀りしていただきたいと思っています!

記念すべき第一回は、私たちが日本国内での活動の拠点にしている「台湾貿易センター 東京事務所」からお届け。

改めて、台湾エクセレンスとはどんなアワードなのかを探るべく、元 台湾貿易センター東京事務所所長(現 台湾貿易センター 研究審議官)の陳 英顕へのインタビューをおこないました。

元 台湾貿易センター東京事務所所長(現 台湾貿易センター 研究審議官) 陳 英顕

<陳研究審議官 プロフィール>
日本国立京都工芸繊維大学大学院卒業。
台湾財政部台北関税局、台湾経済部工業局を経て、1990年台湾貿易センター台北本部入社。
市場開拓本部、戦略マーケティング本部 本部長、東京事務所 所長を務める。
現在は台北本部 研究審議官を務める。

台湾貿易センター 東京事務所は今年で50周年!

Q. 台湾貿易センターとはどのような機関ですか?

台湾貿易センターは、1970年に台湾の対外貿易促進を目的に、台湾政府と業界団体の支援により設立された、日本のジェトロに相当する非営利公的貿易振興機構です。
本部は台北にあり、日本においては東京、大阪、福岡の3ヵ所に事務所を設けています。

ここ、東京事務所は1972年に設立され、今年で50年の節目を迎えました。
日本と台湾の架け橋となるべく、日本企業の台湾での市場開拓サポートや、台湾企業の日本での出店支援、数多くの記者会見やセミナーも開催しています。

ちなみに、日本や他の国を合わせると、全部で60箇所の海外事務所があるんですよ!

台湾エクセレンスは、台湾産業のイメージアッププロジェクト

Q. 台湾エクセレンス賞設立の背景とは?

かつて台湾製品には「安かろう、悪かろう」というイメージがありました。
そんなイメージをどうすれば払拭できるのか。
当時の台湾政府は、国家レベルの産業構造改革のプロセスが必要だと考えました。

国を挙げて台湾産業の底上げをし、クオリティーを高めていく。
そのために誕生したのが、台湾エクセレンスというイメージアッププロジェクトなのです。

そして台湾は先進国の水準である、一人当たりのGDP「3万ドル」を目標に掲げ、台湾エクセレンス賞をスタートさせました。

国内外の審査員が厳しく評価

Q. 台湾エクセレンス賞の選考プロセスを教えて下さい

台湾エクセレンスが台湾産業の発展に貢献し続けている理由として、本当の意味で「いいもの」を選んでいる選考プロセスがあります。

選考は大きく2段階に分かれています。

第1段階では書類審査に加え、国際見本市のように実際に展示会場を設けて、エントリーされた製品を展示し、選考が行われます。
この段階では台湾国内の専門家、約80名の選抜委員によって「台湾エクセレンス賞」が選ばれます。

そして第2段階は、「台湾エクセレンス賞」に選ばれた製品の中から、金賞・銀賞を選考します。

台湾エクセレンスの審査基準である4つのカテゴリー、研究開発・デザイン・品質・マーケティング
これらの項目をより多角的な目線で評価するため、国際的に有名な海外の専門家を招いて審査します。
「研究開発」にはアメリカの専門家を、「デザイン」はドイツ、といったように、各国の得意な分野で審査にあたっていただいています。

国際審査員は、もちろん日本の方へも依頼をしていて、日本が強い領域といえば、やはり「品質」です。
厳しい視点を持って、台湾製品を評価していただいています。

賞を授与するだけじゃない!受賞後も続くサポート

Q.  他の国際的なアワードと台湾エクセレンスの違いはどういった点ですか?

台湾エクセレンスの特徴としてもう1つ挙げられるのが、受賞後も企業へのサポートが続いていくということです。

例えば、予算ベースから見ると、選抜事業に使われるのは全体の20%。
残りの80%は、受賞企業・製品の国際マーケティング事業に充てられます。

台湾エクセレンスのプロジェクト自体が、台湾の企業に対して革新的な商品の開発を奨励していて、ブランディング戦略を展開していきましょう!ということを同時に促していきます。
イノベーティブな商品の開発、ブランディング戦略の展開、これが2つのキーワードとなっています。

日本国内でも台湾製品が大活躍中!

Q. 日本で導入されている受賞製品を教えて下さい

人型サービスロボット AYUDA

1つ目は、台湾製の人型サービスロボット。
このロボットは凌群電脳SYSCOMが開発し、台湾国内で製造された「AYUDA」と言います。
2021年度台湾エクセレンスの銀賞を受賞しています。
また、2021年4月から神奈川県藤沢市の市役所で実際に導入され、人と人の接触を避けたサービスを提供し、感染症対策にも効果的にご利用いただいています。

2つ目にご紹介するのは、Deltaの「ACMax」です。
こちらはEV自動車などの充電に使用する、EVチャージャーです。
一般的な製品の3倍の速度で充電可能で、非常にコンパクトなんです。
2020年に出光興産と共同で、横浜にEVチャージングステーションをオープンし、ステーションではこのACMaxが使用されています。

台湾エクセレンスの「今」、そして未来について

Q. 台湾エクセレンスが未来に向けて取り組んでいることを教えて下さい

現在の台湾経済は、台湾エクセレンス発足当初に掲げていた、「一人あたりのGDP3万ドル」を超え、先進国の仲間入りを果たしました!

イノベーティブな製品を持続的に開発でき、国際マーケティングに成功した結果と言えるでしょう。

その中でも、日本のマーケットは台湾にとっても重要です。
メディアを通じて記者会見やBtoBに向けたセミナー、あるいは製品の発表会の開催。
またはBtoCに向けて実際の展示会や体験イベントを開催したり、リアルな店舗やオンラインでの販売も実施していきます。

今後もイノベーティブな製品を持続的に日本でPRしていきたいと思います。
これからの台湾エクセレンスに、ぜひご期待ください!


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いかがでしたか?
次回は台湾エクセレンス受賞企業MERIDAの日本法人、メリダジャパン株式会社の福田三朗社長へお話をお伺いします!

お楽しみに♪


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