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台中の歴史建築を舞台としての小説《四維街一號》の読後感
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台中の新住民として、様々な方法でこの土地を知ろうと努力していますが、その中の一つは、台中の人々が共有する記憶を読もうということです。
小説《四維街一號》は2023年8月に発行され、私が台中に引っ越してきた日々とほとんど同じです。
この物語は台中の四維街にある日本式の建物を舞台に、四人の女子大学院生と一名の大家さんの共同生活を描き、この歴史的な建物でのルームメイトの友情を綴っています。
舞台のような構造
この小説を読んだと、まるで舞台劇の台本を見ているような感覚がありますよ!ただ、「スポットライトが当たり、俳優が動く」ステージの指示がないだけですね。
この本は物語を寮内(日本式の建物)に焦点を当てて展開し、主人公たちが過去の経歴を思い出すこともありますが、それ以外のすべての出来事はこの建物内で起こりますので、まるで観客席に座っているかのように、これはまさに百合ドラマを楽しんでいる感覚です。そして、作家は各主人公の物語を異なる幕に分け、最後にこの建物の大家さんは「舞台裏」のチャプターに置かれて、これは大家さんが物語を進める重要な役割を果たしていることを示していますね。
歴史的なアイテム
四維街一號の日本式招待所
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四維街一號の日本式招待所は、元々は日本統治時代の台中州土地整理組合の職員寮でした。公式ウェブサイトには以前の「幸町四丁目」に位置していると書かれていますが、私がどう比較してみても、「旭町四丁目」に位置してるように感じます。
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図中の台中公学校は現在の忠孝国小です。
私はこのような歴史情報を虚構のテキストに混ぜるの小説が好きで、時には歴史文献を読むことが退屈と感じてしまうのもありますし、時には歴史小説を読むと歴史と合わない出来事に巻き込まれ、個人の感情が過剰に入り込んでしまうこともありますよね。だから、 この本はちょうど良いで物語に歴史的な小道具を挿入し、この歴史建物をもっと研究する好奇心をかき立て、実はこれが作家の意図でもあります。
2015年間には何度も壁の外で首を出して歩く作家が、「この廃墟のような歴史建物に重きを置いて小説を書こう!」という決まりました。
日本統治時代のレシピ《台湾料理之栞》
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日本統治時代の職員寮だけでなく、物語の中で主人公たちが寮で見つけたレシビの《台湾料理之栞》も、ルームメイトたちが集まる良い理由を提供していますね。
実際に「中央研究院台湾史研究所サイト」でこのレシピを見た後、レシピの作者の序文に笑わされました。
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料理ができない私は、どうしても台湾料理は彼が言うような簡単でできるものだと考えれませんよ……
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中には面白い分は、日本統治時代の本なので、料理名は全て日本語のカタカナで台湾語の発音を標示されています。また、小説内では台湾語の異なる発音に関する説明もあり、いくつかは「泉州腔(地方の弁みたいもの)」またはいくつのは「漳州腔」かもしれません。
台湾語は主な二つ弁がありますが、泉州腔 quanˊ zho qiang と漳州腔 zhang zho qiangです。例えば、台湾語の「雞(にわとり)」は、漳州腔では「ge」と発音して、泉州腔は「gue」と発音しています。
前回は、日本統治時代の公式新聞《台湾日々新報》に小説を連載されてたさんぽんという作家が書いた《艋舺謀殺事件》を読んでからも、再び日本式の台湾語に振り回されました。あの時代の日本人も真剣に台湾語を勉強してる様子を考えたと可愛いね〜と感じます。
台中人の思い出
最後に、Instagramのストーリーで最近の読書を共有したときに、台中の友達から直接メッセージが届き、かつて住んでいた近くの懐かしい思い出したと熱く語ってくれました。
本には同じような思い出が描かれてあり、例えば、「創始店春水堂」のもあります。
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台中の友達は当時、春水堂は高すぎると感じてるから、同級生と一緒に近くの「茗仁茶坊」に行ったそうで言いましたが、私は今でも春水堂は高すぎると思います……
次回の見習いルートは、これらの台中の人々の思い出を辿る旅にしようと行きたいと思います。夏には「大西洋冰城」で食べるのが良さそうですね。
懐かしい味の彎豆冰(豆アイス)は、誰にとっても子供の頃の思い出でしょう!
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最後、
❝ この本は楊双子の妹・楊若暉に捧げられています。❞
本を開いて最初のページには、上記の温かいメッセージが書かれています。 作家の楊双子は、本名が楊若慈で、台中市烏日区で生まれました。彼女は楊若慈の双子の姉妹です。妹の楊若暉が亡くなった後、楊双子は姉妹の約束を果たすために、共同の筆名「楊双子」で作品を執筆し、この結びつきを記念しています。
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