『真香』台中1號について(その1)…台湾で産まれたワイン用ぶどう vol.1
前書き…
台湾で交配育種されたワイン用ぶどうは複数品種あり、それぞれについて調べていきたいと思いますが、
まずは、当店で販売している『カドナホワイトワイン(卡多納白葡萄酒)』にも使われており、
かつ、新品種の中でも最も多く、そのワインが造られている『真香』から調べていきたいと思います。
21年越しで産み出されたぶどう
『真香』(ゼンシャン)、またの名を『台中1號』と呼ばれているこのブドウは、2007年に台湾で新品種登録されたワイン醸造用ぶどうです。
『真香』という名前は、このブドウの商品化にあたり命名された名前で、
交配育種が完了して間もない頃は『台中1號』という名前で呼ばれており、そして、現在でもその呼び名は通用しています。
『台中1號』の“台中”とは、最終的にこのブドウ品種が生み出された、
また、現在、台湾のワイン醸造用ぶどうの研究の中心となっている
”行政院農業委員會台中區農業改良場”のことを指し、
この呼び名は、このブドウが台中區農業改良場で開発された1番目のぶどう品種であることを示しています。
ただ、最終的には台中区農業改良場で品種開発は完成しましたが、
その成就は、21年間にわたる長い年月と、様々な研究機関や多くの人々の熱意ある研究や尽力あってこその賜物でもありました。
『真香』の履歴書
現時点で、『ゴールデンマスカット(金香)』に次いで、台湾産白ワインによく使われているブドウであろう『真香』について、次の記事でももう少し調べてみたいと思います。