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自力で辿り着くこと
言葉というのは難しい。人と議論をしていると、どっかから借りてきた言葉で武装して、参考文献を素早く手札から引用するだけの知識と反射神経のバトルをしてしまうことがあります。
知ってはいるけど、自分の心の底から分かってない言葉や
本で読んだけど実体験で語れない言葉がたくさんあって。
いざ自力で並べた言葉のチープさに絶望する時があります。
最近でいうと卒論の提出期限が迫っているのに、集中できずにいたぼくに気を遣って、誘っても全然相手にしてくれず、卒論が完成するまで待ってくれた友人の行動から学んだことを書こうとウンウン頭を悩ませた結果、「友達は大事」って結論に達してしまった自分に呆れました。
それでも自力で「友達は大事」に行き着いた功績は、誰かに教わって学んだ気になったことよりも重要なことだったりします。そんなことを思って、また平気で「答えはいつも自分の中にあるんだな」と2000年以上も前にブッタが残した言葉に辿り着いたりもします。
言葉が何度も擦られるのには理由があって、それだけ普遍的なことだから。
一周回って誰かの言葉に辿り着く時、ある種の絶望を感じますが、同時に「昔の人も自分と同じことを考えたんだ」という喜びも訪れます。それは時代が変わっても、人間が人間でありたいという営みを続けてきた結果であり、時代を超えて見たことも会ったこともない人と繋がれる体験です。
#今日のヨシナシゴト は尖ったことを言うでもなく、ある界隈でトレンドの考え方を言うでもなく、自分が生きてて実体験の中で感じたことをちゃんと残したいって気持ちで書いてます。
その結果、当たり前なことに行き着いたり、よく言われがちなことに行き着いたりすることもあると思うけど、自分から出た言葉を大事にしていきたいと思ってます。
今日も読んでくれてありがとうございます。
圧倒的な共感を差す言葉は、「すごい」でも「感動した」でもなく、「それな」なんだろうな。
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