失敗と向き合える人。向き合えない人。
人は失敗をする生き物です。
失敗から何かを学び、改善していかなければなりません。
今回は、「失敗の科学」という本を読み、
・失敗と向き合うことの大切さ
・失敗と向き合うために考えるべきこと
について考えましたので、それについて書いていきます。
○ 失敗と向き合うことの大切さ
失敗にはほとんどの場合、原因があります。
例として自動車事故であれば、対向車のウインカーは見ていなかった、
車内のカーナビのテレビに気を取られていた、
といった原因が考えられます。
仮に普段から
対向車のウインカーを見る意識がなかった、
カーナビのテレビを見ながら運転する習慣があった、
のであれば、その意識・習慣を改善していく必要があります。
ただし、多くの場合これらの事故につながるような習慣は
事故が起きるか、危ない目に会うまでは自覚を持てません。
そのため、失敗したその時点で丁寧に見直し、改善策を立てて
今後同様の失敗が起きないように仕組み化していく必要があります。
今回の自動車事故であれば、例のごとく原因が比較的容易に判明しますが、
ビジネスなどにおいてはその原因追及が難しく断念してしまう人もいるでしょう。
しかし、それではまた同じ失敗を繰り返してしまうことになります。
しっかり失敗と向き合い原因を仮説し、新たな策を立てることが重要です。
○ 失敗と向き合うために考えるべきこと
次は、失敗が起こる前のお話しです。
今後、失敗が起きたときにしっかり失敗と向き合うためには、
失敗と向き合えるように準備をしておくことが重要です。
こちらについては個人・組織の2つの観点で考えてみました。
個人における失敗と向き合うための準備とは、
・失敗から学ぶことの重要性・必要性を知っておくこと
・失敗した際に原因を追及できるように必要なデータは残しておく
といった点です。
失敗と向き合うときに、目的・材料を持っておかなければ
良質な原因追及とプロセス改善は難しいと考えます。
組織における失敗と向き合うための準備とは、
・1つの失敗に対して組織全体で向き合う仕組みを作っておく
という点です。
失敗と向き合うことの重要性を理解している組織であれば、
1つの失敗に対して他の人が同じ失敗をしないように
原因となるプロセスを見つけ改善するような仕組みができているはずです。
ただし、そもそも失敗と向き合うことの重要性を理解できておらず、
失敗を放置したり、隠蔽したりする文化の組織は思ったよりも多く存在します。
これは失敗を公表した際の、個人に対する罰則や世間の信用を失う可能性が大きい
ような組織によくみられる傾向です。
このような組織においても、たとえ1度の失敗を公表することで
大きなデメリットがあるとしても、
今後の失敗をなくしより良い仕組みを作り上げるという意味では、
失敗としっかり向き合い改善する必要があると思います。
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