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ted_ozawa
第一章 左遷された企業内起業成功社員
1 詫びなければお前の居場所はない
やられた...
間口と小崎だ...あの2人...やっぱりやりやがった!
ありもしない贈賄の噂を全社に広め
自分達は特進の大出世だ
これが大企業のやり方か
異動先に挨拶に行ってみれば
「お前みたいなのは要らない」と言われ
本部長に相談してみれば
「詫び状を書け」
との命令だ。
自分達の出世のためなら平社員の実績を奪い、悪人に仕立てあげるのか...
これがこの会社の実態だ。
2 自分の道を探す
詫び状を書くことに抵抗を感じながらも、指示に従い書き上げた。
しかし、提出した結果、居場所を確保することはできた。
部署の名は「新規事業開発部」(別名:追い出し部屋)である。使いものにならないクズ社員の溜まり場だ。
別に構はしなかった。
しばし、休息が必要だった。
ほぼ1人で数億円規模の事業化に成功はしたが、肉体はボロボロになっていた。
そんな中、自分が本当にやりたいこと、自分らしく生きたいという強い思いが芽生え始めた。今までの経験やスキルを生かして、中長期10年20年かけて、この腐り切った大企業を叩き直してやろうと決めた。