戦略という概念は死んだ?

コロナショック期間に読んだ本で非常に対応に役立った本に

「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」という本があります

著者は、産業再生機構のCOOだった企業再建のプロである冨山和彦氏

内容を大まかにいうと、コロナ禍が「ローカル(地方)」「グローバル(大企業)」「ファイナンス(金融)」の順に経済に及ぼす危機をベースに、その中で生き残るために必要な、非常時のリーダーシップや今後の会社・企業形態のあり方、また本当の意味でのデジタル・トランスフォーメーション(DX)の対応など、本の題名の通りこの時代を「サバイバル」するために必要な考えが目白押し?でした

ウィズコロナ、アフターコロナの流れを知りたい経営者にオススメの本です

現在、その続刊でもある「コーポレート・トランス・フォーメーション」を読書中ですが内容が私には高度過ぎます。まあ、サブタイトルが「日本社会をつくり変える」ですので(笑)

そんな中、毎日の日課であるインターネットニュースの「スマートニュース」を読んでるとその冨山氏の気になる記事を発見!それが

『戦略という概念は死んだ』

戦略を売りにしてる私には凄く衝撃的な題名です(笑)

その内容、パナソニックを例にしている一部を抜粋します

「戦略電気製品を大量に生産するモデルなので、同じ種目の中での多角化だったんですけど。今の多角化というのは違う種目、要するに野球をやっていた会社がサッカーやりなさいとか、野球やっていた会社がバトミントンやりましょうってそういう話になってくるのです。
したがって、改良型のイノベーションにフィットした同質的・連続的な組織特性に加えて、破壊的イノベーションにフィットした多様性とか、非連続性を組織の中に持っていく。要するに「両利き力」というのが問われるという時代になってきているわけです。
そうなってくると、実はこういう時代の戦略的な転換というのは、昔に私がBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に入った頃ののどかな戦略とはぜんぜん違っていて、戦略が良い悪いというよりは、そのやるべき戦略を書くのは良いのですができない、という問題がほとんどになります。
結局、野球30年、40年やってきた会社が、次の「今の野球、サッカーに変わっちゃうよ」と。あるいは、成長しようと思ったら「サッカーやんなきゃいけないでしょ」といった時に「野球選手1万人揃えている中でサッカーできないじゃん」という、そういう問題なんです。」

確かに野球で通用していた「戦略」バトミントンには通用しないですよね

現在の変革は野球チームからサッカーやバトミントンのチームに変えるくらいの大きな変化を必要とする時代みたいですね・・・

こん時代に対応するには「両利き力」が必要で戦略は立てても、既存の組織では実行できない!まあ、一流の野球選手がJリーグで活躍できるか?そういうことですよね・・・

戦略という小手先?ではなく、抜本的な変革=革新が必要な時代になっているということですね。特にこのコロナ禍で売上げが激減、そして現在でもその売上げが50%以上に戻らない事業は本気で「両利き」経営を実践するか、もしくは撤退を考える必要がありますね

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