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ツイッターの100万円プレゼントの企画に応募したくなった時に読む記事

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします!最近めんどくさくて更新をサボってました。すいませんでした!!!




それで、今日は僕が最近考えることを書こうと思う。

それは、ツイッターの100万円プレゼントの企画に応募したくなった時、その行為は「得」なのか、それとも「損」なのか、ということだ。


最近、こんなツイートを見た。


お年玉として100万円を1000人にプレゼント。総額10億円をばら撒くというのだ。

以前からこういったツイートはよく目にしていた。たしか、お金だけじゃなくてプレステ4とかNINTENDO switchとか、そういうプレゼントの企画もあったと思う。

プレゼントの金額はほとんどが総額1億円だったと思うのだけど、たとえそれが1億円だろうと10億円だろうと3000円だろうと自分の財産をばら撒くなんて、一体何がどうなったらそんなことをしようと考えるのだろうと、僕は疑問に思っていた。



僕には億万長者に会ったら聞いてみたいことがある。それは、「1億円、くれませんか?」という言葉だ。もしベロベロに酔っ払ったビルゲイツと遭遇したら、聞いてみたいと思っていたのだ。

調べたところ、ビルゲイツの資産は2018年時点で1090億ドル、日本円にしておよそ11兆9900億円である。四捨五入すると12兆円だ。100億円を四捨五入してしまった。なんと贅沢な四捨五入だろうか。

僕らが1円を知らぬ間に道を落として、それに気付いたとしても凹まないように、ビルゲイツは1億円を道端に落としても凹まないんじゃないか、と思うレベルだ。だって、100億円を四捨五入できるレベルの資産を彼は持っている。

ビルゲイツは以前読んだ何かの記事で「資産は子孫には残さずに寄附する」と言っていたので、「1億円くれ」なんて言おうものなら、普通にひっぱたかれて5時間ぐらい真面目に説教されそうだが、それでも怖いもの見たさで聞きたいとずっと思っていた。

それで、タイムラインに現れた「フォローとRTで100万円あげます!」という類のツイートを見た時に、僕は「おお!」と思い「なんかよくわからないが、やってみようかな!」と思ったのだ。

ビルゲイツに「1億円をください」と言って、1億円を貰えたらラッキーだ。

それと同じで、ボタンを2回押すだけ(正確にはプロフィールに飛ぶ必要があるから押すのは3回だけど、うるせーよ!2回だよ!)で、100万円を貰えるかもしれないのだ。

やらない理由はない!!

それで僕は躊躇することなくRTボタンを押そうとしたのだが、ボタンに触れそうになった瞬間、僕はふとその手を止めた。ある感情が芽生えたのだ。

それは、「なんか……悔しいな……」という複雑な気持ちだった。

確かに金は欲しい。金は欲しいけど、応募したからと言って、確実に100万円が当たるわけではない。

その見込みがあまりない上に、僕は人間として何か大切なものを失ってしまうような気がしたのだ。

僕は頭を抱えた。

応募してえ、めっちゃ応募してえ……でも、何かが違うんだ、何かが腑に落ちないのだ……

それで、僕は考えることにした。腑に落ちないので、計算してみようと思ったのだ。

僕はコスパという言葉が嫌いだ。なので、あまりこういったことについて考えないようにしていたのだけど、今回は違う。

今回の行動には、応募することで人間として最も大切にすべきもの、「矜持」を失うという大きな犠牲があるのだ。慎重になる必要がある。

だが、もし応募する行為が総合的に考えて得だとしたら、それはやる価値があると思ったのだ。



それで僕は応募しているツイートの数を見たのだけど、応募数があまりにも多かったので、めんどくさくなって計算するのを辞めてしまった。

今思うと、当選確率を計算するには100を応募数で割ればいいだけなのだ。だけど、想像以上に莫大な応募数を前にして僕は怯んでしまった。

餅まきの絵が頭に浮かんだのだ。手を伸ばす先が餅ならまだ可愛げがあるだろう。だが、今回、僕が手を伸ばそうとしているのは札束である。

おもち、と発音してみるとわかるが、おもちはかわいい。

札束、と発音してみるとわかるが、札束は全然かわいくない。

そう、札束という言葉は全く可愛くないのだ。

「かわいくないから、やめておこう」

僕の心の中に居座る、ギャルな自分の言葉が勝った瞬間だった。僕はそのままツイッターを閉じてインスタグラムのストーリーに自撮りを上げた。(これは嘘です、すいません)



当選確率は計算するのが面倒なのでやめた。

だが、数日後に前澤さんのばらまきツイートの当選者を見てみると、当選している人は「100万円を使ってやりたいことがある」など、「熱意がある」ことをアピールしているケースが多いことが目についた。

この一連のツイートを見て、前澤さんを下品だなあと思う人もいるだろうが、すごいなあと僕は思った。

これはばら撒きではなく「投資」だったのだ。

前澤さんはこのツイートで、今回の場合だと10億円が手元から無くなるが、フォロー数が増えるだけでなく、その10億円を熱意のある人間に投資することができるのだ。

僕は難しいことを考えられないので、これを考えてすごいなぁと思った。

投資とは言えないのかもしれないし、詳しいことはよく知らないので、そこらへんは各々で考えてほしい。もし僕が間違えていても、僕に怒ったりしないでほしい。(この記事を書いた後に調べてみたらこんな記事が出てきました。https://note.com/ysk2020/n/n287f05c30b9e)

熱意のある人間が当選するということは、自分の熱意をぶつければ当選するかもしれないということである。熱意の有無に当選確率が左右されるということだ。

僕の熱意は「一生を遊んで暮らしたい!!」である。僕は一生を遊んで暮らしたい。これだけは絶対に譲れないことだ。これだけは僕の熱意である。一生を遊んで暮らしたいのだ。

僕は考えた。前澤さんが「一生を遊んで暮らしたいので100万円をください」というツイートを見たらどう感じるだろう?

おそらく、何も考えずにそのままスマホを下へ下へとスクロールするに違いない。ということで落選である。

しかし、100万円を掴み取る可能性はゼロではない。もし前澤さんが僕のそんなツイートを読んで感動してしまい、それで僕が当選してしまったとしよう。

大切な矜持を失ったが、100万円を手に入れてしまったとしよう。

その場合、その失った矜持の金額は100万円ということになる。

僕の矜持、100万円。なんだか、安いような……。でも、目の前にゲンナマ100万円があったら、めちゃくちゃテンションが上がりそうだな……。

この100万円って、安いのかな?高いのかな?

僕は考えてみようと思った。



現在、僕は28歳だ。

もし僕が80歳まで生きる場合、あと残された時間は52年だ。

52年間も矜持を失ったことを後悔し続けるかは分からないけれど、確率はゼロじゃない。となると、僕が矜持を失って100万円を手にした場合、それはどれだけの利益をもたらすのだろうか。

単位ごとに割って考えることにした。

まず、年単位で考えると、100万円を割ることの52である。答えは19230.8円である。つまり、死ぬまでの52年間、毎年19230円の利益が出ることになる。

これを日にち単位で割ると、19230円を割ることの365である。

答えは52円である。

人生で「割ることの〜」なんて学校の先生みたいな言い方をするとは思わなかったが、プライドを失ったとしても1日あたり52円分の利益しか得られないのだ。

時間単位では1時間あたり2.2円である。バイトをした方がいい気がした。



だが、人生と言うのは何が起きるかわからない。もしかしたら、あと30年で死んでしまうかもしれない。

その場合、年単位では33333.3円の利益。日にち単位では91.3円だ。時間単位では3.8円である。やっぱりバイトした方がいい。

なんだか、僕はますます応募する理由がわからなくなってきた。

死ぬまで毎日、道端に落ちている50円玉を拾い続けることができるという、ラッキーな特殊能力が身についたと考えるとなんだか面白い。でも、全然嬉しくない。

寿命を減らせば毎日道端で拾う金額が上がっていくわけだが、命をすり減らして拾う額にしては、どれもめちゃくちゃ安いのだ。

デスノートみたいに「寿命を半分にすれば他人の寿命が見える」とかだったらかっこいいけど!!寿命をすり減らした結果!!毎日拾う金額が増えるだけって!!しかも100万円だから早く死んでも結局金額は一緒!!

なんだか、ひどくちっぽけなことのように思えた。僕は応募するのをやめた。



それからある疑問が浮かんだ。

そもそも、僕は30年間も生きられるのだろうか?明日死ぬかもしれないんじゃないのか?ていうか、これを書きながら僕は死んでしまうのではないか?

え、死ぬの!?僕、死ぬんですか!?こんなくだらないこと考えてる途中で死ぬんですか!?

僕はひどく落ち込んだ。それから、明日死ぬことを考えて計算してみた。

もし明日死ぬとした場合、今日100万円が当選したら!!日にち換算にして本日の利益は100万円である!!細かい時間のことは気にするな!!

そして、これは年単位に換算して、3億6500万円の利益になる!!

なんと!!!

明日死ぬ場合、あの100万円には3億6500万円の価値があることになるのだ!!

すごい!すごいぞ、3億6500万円って!億万長者じゃないか!!!明日死ぬ場合に限って!!!



2020年のプロ野球選手の年俸ランキングを見ると、西武の中村の推定年俸が3億5000万円だ。

中村は昨シーズン、ホームランを30本打っている。

それよりも1500万円も多いということは、もし100万円が当選しただけでなく、明日死ぬ場合!!

その当選者は、昨シーズン、ホームランを35本は打ったことになるのだ。

すごい!!!すごいぞ!!!35周もダイヤモンドを優雅に走ったのと同じなのだ。

そう考えると一気にあの100万円が魅力的なものに思えてきた!!!

まさか!!あの100万円にそんな価値があったなんて!!!ただし、明日死ぬ場合に限って!!!明日死ぬ場合に限ってそんな価値になるなんて!!!明日死にたくないけど!!!明日死ぬとしたらすごい価値だ!!!

だが、もしかしたら僕は300年生きるかもしれないし、30秒後に死ぬかもしれない。しかし、誰かの心の中では永遠に生き続けるのかもしれない。

いよいよキリがなくなってきた。

なので、ここら辺で僕はそろそろ結論を出そうと思う。

ということで、この企画は応募すると得なのか!?損なのか!?



それは!!






知らん!!!お前が決めろ!!!!

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小林泰輔
生きます。