ペットテックスタートアップが犬や猫と働くことを日本で一番考え、取り組んでみた話
こんにちは、シロップ代表の大久保です。
2019年の大晦日、実家の京都には帰らず、東京でにしんそばを今年もいただくことができ、中目黒のスタバでnoteを綴っています。
シロップとは
2015年に設立したペットテックスタートアップです。
THE SYRUP WAY
Mission(存在理由)
人が動物と共に生きる社会をつくる
Strategy(事業)
犬や猫との暮らし(ペットライフ)を家族の在り方の一つに
僕たちは、動物が好きな人、そして動物、動物が苦手な人、三者の尊重と許容が成された社会の実現を目指しています。
そのための手段として、犬や猫との暮らしを家族の在り方の一つにするために、2つのメディア事業を展開しています。
ペットの迎え方の最適化を目指すペットマッチングサービス「OMUSUBI」、ペットの育て方の最適化を目指す「ペトこと」です。事業の話はまたの機会にしたいと思います。
働き方を提案した2019年
社員が10名になるタイミングで2019年1月に現在の目黒オフィスに移転してきました。
僕たちは、ペットと暮らす未来を変えたいと思っているからこそ、働き方も変える、社会に提案することを大切にしています。そのため、オフィスも犬や猫と働ける空間が一番外せないポイントでした。
しかし、1年前から物件を探し始めたものの、法人賃貸契約で「ペット可物件」が本当に見つかりませんでした。あったとしても、古いビルの地下で窓がない部屋だったり、連れてこれるのは何匹までと条件があったり。。
そんな中、株主の紹介で急成長したスタートアップの居抜きで入れる物件を紹介いただきました。すると、オーナーさんが個人でされていて、犬や猫にも理解があり、即答でOKをいただきました。
ただし、家賃費用は前オフィスから10倍近く、大きな決断が必要でした。
普通のスタートアップであれば、調達をして人を増やし、また移転という繰り返しですが、僕たちの条件に当てはめると、ペットOKなオフィスを探すコストの方が高くつくため、今後の移転は最小限にし、初期投資する分をPR費用として収益貢献に充てることを考え、移転することにしました。結果的に採用面、事業面、PR面でコスト以上のパフォーマンスが出ていると感じています。
そして、ミッションの実現のために、事業を成長させるハード面とソフト面の働き方をチャレンジしてきました。
まず、犬や猫が好きな人=社員、犬や猫、犬や猫が苦手な人=クライアントさまなどを対象に、建築家で犬猫の専門家でもある金巻先生に監修いただきオフィス設計をしました。
社員に関しては、シロップのメンバーは犬か猫の飼い主のため、一緒に安心して働ける空間が大切です。それだけでなく、事業成長するために、生産性とコミュニケーションを大切にしています。
1F:エントランス/執務室
エントランスは会社の鏡です。全てのクライアントさまが入ってきた時に音や匂いなどが不快にならないよう、ロゴの壁面にはエコカラットという匂いを吸収し湿度を調節してくれる素材を貼っています。また、犬が苦手なクライアントさまが来ても良いようにゲートを設置し、会議室までは犬や猫と出会わなくて済むような導線を作りました。大好きな方はもちろんウェルカムします笑
執務室エリアは、デスク下に愛犬を置いて集中して働ける環境を整えました。犬が怪我をしないようにデスクや椅子選びもこだわりました。
壁にはミッションと愛犬愛猫のパネルを貼り、犬や猫もチームで頑張ることを表しました。
1F:ドッグランテラス
1Fは長いテラスがあり、床も柔らかい木のため、外で思い切り走り回ってストレス発散できる時間を設けています。
2F:会議室/リフレッシュルーム
リフレッシュルームでは犬と一緒に一休みできる空間を提案しています。また、オープン性を高めるため、カジュアルな会議室とクローズドな会議室を用意しています。
3F:自習室兼猫部屋
猫とも働けるように、自習室兼の猫部屋をつくり、静かな環境で猫と働ける環境を作っています。猫自身も退屈しないようにキャットタワーを作りました。このキャットタワーは、移転した時でも再利用できるように分解することが可能な設計になっています。
このように、リフォームを通してハードの改修を行ってきました。働きやすい空間をつくるだけでなく、採用強化、PR強化にも効果が出ています。一方でコスト削減にも寄与しています。原状回復費用です。犬や猫と暮らすとどうしても匂いや汚れを指摘されます。壁面をアレス漆喰というコーティングをしていたり壁紙をあえて貼ることで、壁自体に匂いや汚れがつかない工夫をしています。デザインは全く変えていないので、このまま原状回復の必要性がないことも想定されます。
ソフト面のチャレンジ
ハードだけでなく、いかにミッションを実現する働き方ができるかを度々議論し、PDCAを回しています。一つの効果施策がフレックスコアタイムの導入です。生産性を上げるだけでなく、犬や猫との通勤が大変との声がありました。そこで、犬や猫だけでなく子供だったり全ての命を尊重するため、フレックスコアタイム制にし、11時から16時をコアタイムにしています。
その他にも、トレーナーさんに相談しドッグルール、キャットルールを作ったりしています。
オフィス投資したメリット
結果的にオフィス関連のPRが3本掲載、採用もWantedlyさんから驚かれるほど応募率が高く、ミッションを持ったスペシャリストが仲間になっています。また、視覚的に僕たちが犬や猫に対して愛を持っていることが伝わりやすいため、シロップのファンになっていただける点も大きいです。
2020年はより、オフィスでの働き方を社会に発信するとともに、僕たちのベンチマークであるスノーピークさんのように、将来的に法人賃貸でのペットとの働き方を不動産や法人企業に提案する事業も考えていきたいと思います。
2020年もミッションの実現、そしてペットライフを愛する全ての方へ豊かさを提案できるよう、全力で取り組んでいきたいと思います。
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