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PETOKOTOが株式投資型クラウドファンディングで資金調達を選択した理由と、コミュニティラウンドへの想い。

こんばんは。株式会社PETOKOTO代表取締役の大久保です。今回、株式会社PETOKOTOは、株式投資型クラウドファンディング(以下ECF)での資金調達をイークラウド様を通して実行することを発表させていただきました。

2023年12月4日(月) 19:30より募集を開始いたします。募集ページは以下リンクよりご覧いただけますと幸いです。

今回の発表をしてから多くの応援の声をいただく中で、なぜECFを活用するのか、という疑問もいただきました。今回は、「なぜ、今、ECF」を行うのか、PETOKOTOの今とこれからの話も含め、説明できればと思っております。


01 ECFとは (すでにご存知の方は飛ばしてくださいmm)

ECFは、非上場企業が株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みです。一般的なクラウドファンディングでは、ユーザーはリターンとして物を受け取りますが、ECFでは支援の対価として株式が発行されるので、株主として会社の成長に並走しながら応援することが可能になります。今回、PETOKOTOでは最低10万円から募集をします。

詳しくは、Fastgrow様でのイークラウドCEO波多江さんと、弊社株主でもありジェネシア・ベンチャーズCEOの田島さんとの対談記事をぜひご覧ください。

海外で拡大するECF

海外では個人がスタートアップに投資するこの形が拡大しています。PETOKOTOも連携させていただいたことのあるイギリスのクラフトビール会社「BREWDOG」は、株ECFを通じて20億円以上を資金調達をしていて時価総額が約2,000億円ほどに成長しました。

BREWDOGは、ECFをコミュニティラウンドとして活用した最も優れた事例だと思います。

BREWDOGは、ECFによって割当した株をパンク株と読んでおり、パンク株を持つ方の特典は以下の通りです。

  • BrewDogのオンライン店舗で20%割引

  • BrewDogが展開するすべてのバーで10%割引

  • パンク株主向けの総会への参加

  • 新しい銘柄や限定ビールを先行販売

  • 毎年バースデービールをサービス

  • BrewDogの経営に意見を言えるウェブサイトへのアクセス権

実際に、パンク株を持つ方がバーに行ったり、ビールを購入することも多く、また、株主総会の参加や経営への意見の設置など、経営参画できるアクションを用意しています。

それだけではなく、バーを新規出店する際には、ファンがどこに新規出店するかを決められるキャンペーンを実施し、選ばれた際の賞金は2000ポンド。
ファンからすると、楽しみながら経営に参画できるし、自分にとってもよりブランドとの接点が増える、BREWDOGからすると、一番立地を理解しているのは地域に住む方々なので、間違いない立地を安価にスピーディに見つけることができ、SNS拡散による集客のメリットもあります。

このように、ファンコミュニティ>資金調達>サービス投資>売上拡大>資産価値向上のサイクルができ、新しい資金調達としての側面だけでなく、経営戦略及びマーケティングの新しい形が生まれています。

PETOKOTOもブランドを起点とした新しい経営にチャレンジすべく、ECFを選択します。12月4日(月)19:30から以下募集ページで募集開始です。

02 なぜ、今、ECFを選択したのか

今回、ECFの選択をした理由はシンプルで、ミッションである「ペットを家族として愛せる世界」の実現に向けた経営・事業戦略の手段の一つだと捉えたためです。

そのため、「VCではなく、ECF。」というOR思考ではなく、「VCも、CVCも、ECFも。」というAND思考です。実際に、直近のシリーズBラウンドでは、VCや事業会社・CVCから調達をしています。

同じお金でも色は異なり、出資者が持つアセット、資金使途や目的によって選択すべきだと考えており、今回は後ほど説明する今後の事業戦略を推進するためECFを選択しました。今後も、大きな投資資金でリターンを得るマーケティングや海外展開を目的とした資金使途はVCから調達、事業会社のアセットを活かした事業成長が目的であれば事業会社・CVCから調達と棲み分けて考えていきたいと思います。

ほとんどの会社・事業概要は募集ページで網羅されていますので、ぜひそちらもご覧ください。12月4日(月)19:30から以下募集ページで募集開始です。

03 PETOKOTOの今とこれから

株式会社PETOKOTOは、2015年に創業した、ペットウェルネスカンパニーです。ミッションとして、「ペットを家族として愛せる世界へ」を掲げ、ペットを好きな方も、苦手な方も、犬や猫自身も、全ての命が支え合い、認め合い、繋がり合う社会を目指して活動しています。

ブランドストラクチャーに対する想い

PETOKOTOには、ミッションを頂点に事業指針、強み、行動指針、信念を結びつけたPETOKOTO BRAND HOMEという指針盤があります。この体現をすることがPETOKOTOのブランド理念であります。

ルールに対する想い

PETOKOTOは、ミッションを実現するために、3つのルールを定めています。その中でも、PETOKOTOのアイデンティティが最も表現されていると感じる大好きな言葉が「輪の外も想像しよう」です。

募集ページにもある通り、僕は起業する3年前まで犬や猫を触ることも怖いくらい苦手でした。ペット業界の社長でそういった方は聞いたことがありません。しかし、犬と出会い、暮らすうちに、家族として大好きな存在となり、そのうちにペット産業のデジタル化の遅れや殺処分問題を始めとする社会問題の負を知り、人生を捧げて豊かにしたいと思い、起業しました。妻はトリマーであり、苦手だった頃の自分からすると、今の生活を想像なんてできなかったと思います。

PETOKOTOが作ろうとしている「ペットを家族として愛せる世界」は、犬や猫が好きな方だけが楽しい空間ではありません。苦手な方、そして犬や猫自身も楽しい、全ての命に配慮された空間設計なくしては実現できないと考えています。犬や猫を好きな方の気持ちも、苦手な方の気持ちも分かる僕だからこそ、実現できると信じています。

ロゴに対する想い

PETOKOTOのロゴマークは、二足歩行の人間と四足歩行の動物の足跡がモチーフです。これには「人が動物と同じ方向を見られる社会にしたい」という想いを込めています。PETOKOTOのBELIEF(信念)にある、「全ての命を尊重し、人が動物と共に生きる社会を目指す」という想いを形にしました。

事業に対する想い

出逢いの家族化:OMUSUBI by ペトコト
OMUSUBIは、殺処分・保護犬猫問題解決の一手段として、最適な出逢い方をつくるため2016年から開始しました。リリース前には、僕たちが貢献できることは何なのかを整理するために、保護団体の方々と対話し、時には譲渡会のサポートをし、シェルターのお手伝いもさせていただきました。また、東京〜愛知〜沖縄と行政の方々とも対話し、サービスをつくってきました。

譲渡会や保護団体・行政の方との様子

サービスリリース時は10団体からスタートしたOMUSUBIも、今では全国280団体の方々にご利用いただけるまでになりました。今後も、蓄積されたデータを通して、ミスマッチがない運命の出逢いを創出する窓口になっていきます。

カフェでの保護犬猫啓発を兼ねたイベントの様子

学びの家族化:ペトコトメディア
「ペトコトメディア」は、正しく、信頼できる情報を届けたいという想いで2016年に開始しました。その当時は、匿名性のメディアが乱立しており、間違った情報が散見されていました。飼い主が間違った情報を得ることで、家族である犬や猫の健康に影響を及ぼすことはしてはいけないと、獣医師やトレーナーなど専門家が執筆・編集するメディアをコンセプトにしました。

現在取締役の獣医師である佐藤と話し、様々な専門医獣医師やトレーナーなど、専門家の方に想いを伝え、賛同いただき、今までに150名以上の方々に登録・執筆をいただいてきました。

今後は、メディアを各サービスへの送客ハブと捉え、情報だけでなく体験の拡張も進めていきます。

食事の家族化:ペトコトフーズ
「ペトコトフーズ」は、茶色い豆粒であるドライフードに疑問を持ち、自分がコルクに自信を持って与えられる、新鮮で健康で美味しいごはんを作ろうと2020年に開始しました。

安心できる食材のために生産農家さんと出逢い、信頼できるレシピ開発のために世界のペット栄養学の資格を持つ獣医師と出逢い、人間の食品を扱う品質管理に優れた工場会社、物流会社、小売の販売店の皆様と出逢い、多くのパートナー様に共感いただきながら、事業をつくってきました。

冷凍のペットフードなんて取り扱えないと苦戦した小売開拓も、今では全国240店舗を突破し、海外と同じく、人間のスーパーで自分の食事を選ぶついでに、犬や猫の食事を手に取る景色が生まれつつあります。

まさに、「エサ」から「ごはん」と呼ぶ世界が少しずつですが、近づいています。

その他の家族化:企業との共創

さらに、「ペットを家族として愛せる世界」をつくるため、JR東日本様と資本業務提携をし、日本で初めてのペット専用新幹線の実証実験を行いました。海外メディアでも取り上げられ、社会実装を通した事業成長として、企業を通したコミュニティをつくってきました。

このように、PETOKOTOのビジネスは、ミッションに共感いただくことでさまざまな輪を繋げ、事業をつくってきました。今後もさまざまなパートナー様とのコミュニティを大切にしていきたいと思います。

ECFを通してつくりたい未来図

今後の重要戦略は2点です(具体的な詳細は募集ページをご覧ください)。

  • ペットを迎えてから亡くなるまで、一生に寄り添うプラットフォームへの拡大

  • 強固なファンコミュニティの形成

まだまだ一生には寄り添えておらず、愛犬であるコルクのために、そして世界中の命のために、解決したい課題がたくさんあります。医療、保険、介護であったり、住宅、旅行であったり、テクノロジーとデザインの力で今後新しい体験を届けていきます。

そして、生まれたペットデータを軸に、AIと人の力で、暮らしをもっと便利に、豊かにしていきます。

そのためには、飼い主はもちろん、飼いたいけど飼えない方、苦手な方、さまざまな価値観を持つ強固なコミュニティを形成し、さまざまな意見を経営に反映しながら、サービスを届けていくことが重要だと考えています。

だからこそ、ECFを通して、新しい経営の在り方をつくっていきたいと思います。経営に対する想いを伝える場所はもちろん、意見を言える場所も積極的に設けたいですし、経営アクションをともに実行できる機会も創出したいと思っています。

最後に、創業時に書き殴った未来図は断片しか実現できていません。
しかし、創業から今もビジョンや大切にしたい価値観は変わっていません。
時間が流れても、想いは流れない、それがPETOKOTOの強さです。
ペット産業の変革は時間がかかります。
しかし、信念と愛を持った会社だけが変革できると信じています。
そのためには、カネ、ヒトが必要です。
ECFを通して、資金はもちろん、様々な価値観を持った皆様を株主に迎えることで、大きなインパクトを生み出します。

12月4日(月)19:30から以下募集ページで募集開始です。
10万円から株主になることができますので、ぜひ共にミッションの実現に向けて、推進いただける仲間をお待ちしています。


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大久保泰介|ペットウェルネスカンパニー PETOKOTO代表
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