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「犬や猫とオフィスで働く」を追求した会社が気づいたペット同伴出勤の良い点と悪い点

こんにちは。ペットテックスタートアップ シロップ代表の大久保です。ツイッターもぜひフォローください!Clubhouseは「tai3961」で。
元保護犬でコーギーのコルクと暮らしています。「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げ、動物が好きな人も苦手な人も、動物自身も命を尊重し許容される社会をつくりたいと考えています。
そのために、信頼ある情報やモノを提供し、データを通してパーソナライズに提案するペットライフのコンシェルジュプラットフォームを目指しています。現在は、迎えるから育て終えるまで、保護犬猫のマッチングサイト「OMUSUBI」、ペットライフメディア「ペトこと(PETOKOTO)」、フレッシュカスタムドッグフード「PETOKOTO FOODS」を運営しています。

シロップは、2019年1月にオフィスを目黒に移転し、日本一ペットフレンドリーなオフィスにするためリフォームしました。

犬や猫の行動心理に強い建築家とハード面を整え、ペトことと協力関係にあるトレーナーとソフト面を整えました。今回は、日本で一番と自負できるほどペットにやさしいオフィスで一年が経ち、犬や猫と働くことを追求してきた中で気づいた良かった点と悪かった点についてお話します。ペット同伴可のオフィスで働きたい方、導入を考えている企業の方に参考になれば幸いです

1. 国内・海外のペット可オフィス企業

(1)日本のペット可オフィス
ペット関連サービスの会社だと、ペットフードの「ウィスカス®/カルカン®」「ペディグリー®」や、お菓子の「スニッカーズ®」「M&M’S®」で知られるマース インコーポレイテッドが有名です。ペット関連外だとマッチングアプリ「Pairs」を提供するエウレカやIT企業のファーレイなどがあります。

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(2)海外のペット可オフィス
海外はとてもペット可オフィスが多く、Amazonはドッグラン付きのオフィスがあります(羨ましい・・)。

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Googleはこんな感じです。

他にもAirBnB、Etsyなどペット可のオフィスが多くあります。

2. シロップのオフィスへのこだわり

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シロップのオフィスは東京・目黒にあり、三階建の一軒家です。1年半ほどペット可のオフィスを探していましたが、全くと言っていいほど物件がありませんでした。(ビル系はほぼNGでした)

たまたま株主の投資先のスタートアップが居抜きで募集していることを紹介いただき、オーナーが個人だったこともありペットOKオフィスとして入居しました。人数に対して広かったものの、今後3倍の規模になるまで移転をしなくて良い長期的なオフィス関連費用で削減できるだけでなく、ペット可オフィスとしてのPR訴求効果でカバーできると思い契約しました

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当時からオフィス不要論なども出ていましたが(コロナにより価値観は変わりました)、ミッションを体現する中で重要な場所がオフィスだと位置付け、オフィスのコンセプトをミッションでもある人が動物と共に生きるためのオフィスにしました。

私たちは、「共に生きる社会をつくる」ためには、
1. 動物が好きな人
2. 動物自身
3. 動物が苦手な人
この三者の命への尊重と許容が必要だと解釈しています。

今までもペット可のオフィスはありましたが、1の「動物が好きな人だけ」をカバーしているオフィスがほとんどでした。いわば、飼い主が犬や猫を連れてこれる飼い主のための空間設計でした。しかし、犬や猫は住みなれた家の方がストレスを感じないので、連れてくること自体がネガティブの可能性もあります。また、3の犬や猫を苦手な方に配慮されている空間でないとユニバーサルデザインとは言えません

そこで、私たちは、三者に対して配慮された空間をデザインしました

犬とオフィスで過ごす上で役立つ用品としていくつか紹介します。
ハード面では、床が滑ってしまわないように家庭でも購入ができる「ピタフィ」という床材を貼っていたり、音が響いて吠えにつながらないように「フェルメノン」という吸音性の高い素材を天井面に貼っています。また匂いや湿度が気にならないように「エコカラット」というマンションの壁にも貼ってある素材を貼っています。他には脱走防止のためゲートを設置しています。

ソフト面では、うんち袋やトイレシート、、当たり前ですが言い出したらきりがありませんので今回は具体的には触れませんが、詳しくは以下の記事をご覧ください。

2. 犬や猫と働いて良かった点

犬や猫とオフィスで働いて良かった点は大きく3つあります。

(1)チームリレーションの向上
オフィスの役割の一つが「チームとしての生産性」の向上
だと考えています。大きなミッションを実現するためには一人だけの力では実現できず、多くのスペシャリストが集う必要があります。そして集うだけでなく、意識を共有し信頼し合い、共創する必要があります。

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シロップはエンジニア、デザイナー、エディター、事業開発、カスタマーサクセスなど幅広い職種のメンバーが集まります。その分価値観が異なるため、お互いを知るきっかけとして犬や猫の存在は大きいです

業務上のコミュニケーションを飛び越え、犬や猫を介したコミュニケーションをすることで普段見えない一面に出会うことができます

これは夫婦とペットの関係に似ています。一般社団法人ペットフード協会が平成28年度に行った「ペット飼育の効用」に関する調査では、ペットを飼育することによって夫婦仲が良くなったと回答した方が非常に高かったそうです。

(2)社員エンゲージメントの向上
次に良かった点が、社員エンゲージメントの向上です。シロップはほとんどの社員が犬や猫の飼い主であり子どもと同じような存在のため、「一緒に働けること」がすごく大切です。一緒に働けるため、安心して業務に集中することができ、結果的に個人の生産性の向上に繋がっていると感じます。

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(3)採用を含めたPR効果
シロップはミッションとスキルのバランスで採用していますが、ほとんど採用に困ったことはありません。基本犬や猫の飼い主を採用しているため、ミッションへの共感性が強く、あとはスキルを見極めれば良いためです。その上でペットフレンドリーオフィスという働き方まで提案することで、競合と比べて優位に立つことができます。犬猫仲間からリファラルで繋がることも多く、エージェントやさまざまな採用媒体に出稿する必要がなく、結果的に採用コストの削減につながります。

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また、ここまで考えられているペットフレンドリーオフィスがないため、メディアの取材も多くいただいています。飼い主の方に共感いただくことで、結果的に私たちのお客さまになっていただけ好循環サイクルになっています。SNSを含めてPR観点からもペット同伴可のオフィスは非常にポジティブと言えます。

3. 犬や猫と働いて悪かった点

一方で、犬や猫と働いて悪かった点はほとんどありませんが、1つだけあります。それは、「可愛くて集中できない」ことですwww

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NewsPicksのWEEKLY OCHIAIでも話されていましたが、日本人が一番集中できない場所はオフィスだと言われています。11分に1回話しかけられているため、深い思考や集中的な作業を奪われてしまっているのです。その前提で犬や猫がいる環境がどうなのか、そこに尽きます。

猫は自習室兼猫部屋にいるので、そこまで影響はありませんでした。猫がPCの上に乗ってきたり、お茶をこぼしてしまうくらいですw。

一方、犬と働くことは集中面では課題があります。シロップは出勤できる犬に制限を持たせていないため、多い時だと5匹ほどが出勤し、個々人が集中できるように犬は飼い主の机の下でリードに繋ぐルールにしています(定期的にフリーで走り回れるドッグタイムを設けています)。

それでも、水を飲んだりウンチをしたり、吠えてしまったり、多くの集中を削がれる出来事が発生します。そのため、シロップでは犬が入れない集中ルームを設けたり、会議中は犬専用ルームに入れるなど対応することで、できる限り集中できる環境を整えています。

また、現状は飼い主がほぼですので大丈夫ですが、アレルギーのある方まで採用する可能性がある場合は考える必要があります。転職を考える際はぜひアレルギーでも大丈夫か考慮されると良いと思います。

まとめ

今回お話したように、犬や猫と働くことは良い面も悪い面もありますが、全体的に見れば生産性の向上につながると感じています。

ただし、新型コロナウイルスの一件で働き方の在り方も大きく変わりました。シロップもフルリモートを6月まで継続しており、7月から新しい働き方へとシフトしようと思っています。

これからも「人が動物と共に生きる社会をつくる」ために、真・ペットフレンドリーオフィスとして、ペットワークライフバランスを追求していきたいと思います。この話はまたの機会にさせていただこうと思います。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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お話できる情報(基本なんでも可能です)
・コロナでの変化をきっかけに犬や猫を迎えた譲渡者の話(紹介も可能)
・コロナで迎える数は増えた一方で捨てる人も増え、頑張って運営している保護団体の話(紹介も可能)
・コロナで犬と出かける回数が減り、肥満になりやすい犬が多い現状を解決する獣医師やトレーナーなど専門家の話(紹介も可能)
・コロナで料理需要が増え、人間同様の食事を犬や猫にあげたい飼い主の話(紹介も可能)
・食事をきっかけに肥満が解決した話、老衰でご飯を食べなかったのに亡くなる前日まで食べてくれた話
・海外・日本含めたペット市場の最新トレンド

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ペットテックがペットライフを変える。成長するPET TECH市場を牽引するアメリカや日本の企業を紹介

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大久保泰介|ペットウェルネスカンパニー PETOKOTO代表
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