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とあるペットテックスタートアップが社名変更をする葛藤と想いのリアル

こんにちは!シロップ代表の大久保です。本日、資金調達と「株式会社PETOKOTO」への社名変更のリリースを出しました。さらに身が引き締まる思いで、ペットとの暮らしを豊かにする想いに加わっていただいた3社の仲間たちに感謝し、私たちが目指す「ペットライフのコンシェルジュ」に向けて事業を成長させていきます。

本日は、社名変更に至った背景や葛藤、想いについてお話しようと思います。社名変更やロゴ変更はどこの会社でも当たり前にありますし、なんて事のない話かもしれません。しかし、小さなスタートアップであっても僕にとってはすごく思い入れのある名前であり、大きな葛藤がありました。
そんなリアルの想いを綴ろうと思います。

「シロップ」と付けた理由

大学在学中にUNIQLO LONDON/PARISで社会人になった僕の頭に「ITで起業」という文字はこれっぽっちもありませんでした。大学時代にmixiが流行った時も誰よりも遅く始めて少し触った程度。「IT」や「起業」はすごく遠い存在でした。

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ロンドンでは今まで出会ったことのない刺激的な文化に数々出会い、さまざまな価値観の中でチームでゴールを目指すことに、鳥肌が立つほどワクワクしました。これは、大好きなサッカーをしている時の感覚に近いものでした。

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マーケティング担当として初めて関わった、ジルサンダーとのコラボブランド「+J」。「安い」から「おしゃれ」へと移る布石となった、このマーケティングプロモーションでは、店内に寿司屋を入れ、金髪で法被を着た外国人の方々が寿司を握ります。街頭には+Jのポスターで溢れる。オープンで外国人の行列を見たとき、日本発の会社がロンドンのファッショニスタの心を掴んでいることを肌で感じ、熱いものが込み上げ、マーケティングの楽しさ、人の心を動かし喜ばれることのやりがいを学びました。

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その中で、UNIQLOでお世話になったイギリス人の人事部長から、グローバル展開を進めようとしていたグリーUKに転職することを聞き、初めてグリーという会社を知りました。ITもゲームにも疎い僕でしたが、日本で行われた田中さんの講演を聴き、一枚のスライドで衝撃を受け、一社だけに絞り面接に応募したのを今でも覚えています。そのスライドには、投資銀行や商社、コンサルなど数々のトップ企業からグリーに集まる様子が描かれ、真ん中にこう記されていました。

「日本からGoogleを作る。」

この言葉と、その先にあるグリーの時間が僕の人生を大きく変えてくれました。優秀な人たちはもちろん、起業してグリーに戻ってくる人もいれば、グリーから起業する人、起業した会社の役員になる人、全てが新鮮でした。そして、社内起業コンペがあればアイデアを出しまくっていました。普通は一人一事業でしたが、何も経験のない僕にとっては質より量だと、数打てば当たると思い、5つ以上は出していました。今となってはダメダメな事業ばかりだったと思いますが、自分で事業をつくる興奮の感触はそこから始まりました。

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深夜に仕事が終わっては、仲間と夜な夜な喫茶店で事業を考える日々。20代の僕たちにとって、小学校の時の秘密基地を作っているような感覚でした。その時にふと目がいったのが「ガムシロップ」でした。SYRUPの語呂のカッコよさと、透明なのに甘くて、とろみがあって、コーヒーの尖った旨みを引き立たせてくれる。主役は人や人生だけど、その人や人生たちを支え、押し上げるようなサービスを作りたいという想いで、シロップと名付けました。

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社名変更の葛藤

5年間のシロップとしての活動を経て、サービスブランドである「(ペットのことなら)PETOKOTO」に会社名も統一することにしました。2年前くらいからずっと考えてきたことではあり、PETOKOTOとしてお客さまである犬や猫の飼い主の方々の認知が増え始め、今後もPETOKOTOブランドとしてサービス展開していく中で、会社名を統一して事業成長にコミットすることが一番だと考えました。

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私たちのミッションは「人が動物と共に生きる社会をつくる。」こと。

昨今、SDGsやロス問題が取りざたされる中で、最も倫理的に解決しないといけない問題が、ライフロス=殺処分問題です。この原因はいくつもありますが、根本はペットは家族だと思う飼い主と、産業や社会とのギャップだと考えています。

このミッションを実現するため、「ペットライフを家族の在り方の一つにするため」に事業を行なっています。ミッションを実現する上では、ペットに限らず全ての命が価値ある未来をつくり、その未来をつくるためには地球環境に配慮した持続可能性ある社会の実現に取り組んでいく想いです。

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その想いがある中で、ペットに限った会社名に統一すべきか非常に悩みました。事業のことを考えれば統一した方が良いが、自分たちの想いの可能性を狭めてしまうのではないか、と。

そんな想いに悩まされる中、いつも意識しているダーウィンの名言が今回の結論に至りました。

「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」

今、僕たちはペットライフを家族の在り方の一つにするために事業をしている。そのために社名はサービスと同じにした方が組織としても事業としても成長する。ただ、ずっと固定化されたものではなく、その時に最適なタイミングで社名も変更すれば良いのだと。

クレド(行動指針)にもミッションを実現するために、犬や猫に寄り添った行動指針にしました。

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私たちの想い

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私たちはペットライフのパーソナライズプラットフォームを作ろうとしています。「ペットライフのコンシェルジュ」のように、データを通してペットライフ1つ1つに最適な情報や商品を提案し、犬や猫、ともに暮らすパートナーである飼い主の方とのペットライフの時間を幸せにしたいと考えています。

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現在は、出逢い方を変えるために保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」を、育てる上での正しい情報を集約するためにペットライフメディア「PETOKOTO」を、そして犬や猫の食文化を私たち同様にするために「PETOKOTO FOODS」を展開しています。

これからも私たちはもちろん、お客さまやクライアントさまも、ミッションを目指す飼い主仲間として、共に進んでいきたいと思います。

ご精読いただき、ありがとうございました!

P.S.
「足が内股」という理由だけでペットショップの流通から漏れ、捨てられていたコルクも2月24日で5歳になりました。やんちゃなバディとして、これからも共に暮らし、PETOKOTOを通して多くの幸せを届けていきたいと思います。

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大久保泰介|ペットウェルネスカンパニー PETOKOTO代表
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