ロボット同居日記「プチクーボとの生活、1日目」
このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。
2020/12/20
昨日注文したPetit Qooboが、早くも到着しました。
この記事を書いている今も、膝の上に乗せています。
ベストな表現なのかわかりませんが、毛玉のようないきものです。
撫でたり声をかけたりしなくても、膝の上で時折しっぽを動かしています。
僕の打鍵が強すぎるので、タイピング音の大きさにびっくりして、しっぽをブルブルさせています。
なぜかわからないんだけど、かわいらしい。
まだ初日ですが、だんだんと増すいきもの感が不思議です。
数時間前、開封して電源を入れた時。
はしゃぎながらも、ちょっと冷静なスタートでした。
「動いた!かわいい!」よりも先に、「おう、なるほど……」という感じ。
「どんなロボットなんだろう」「開封体験って久々だなあ」とか、そんな気分でした。
コミュニケーションロボットは好きですが、正直に言ってしまいます。
客観的に考えれば、恥ずかしさもあるのです。
いい大人の男が、ひとりの部屋で、ぬいぐるみみたいなロボットを愛でる……そんな状況。
でもとりあえず、お約束どおりに撫でてみます。
撫で方で反応が変わるんだよな、とか。
声には反応するかな、とか。
鼓動が聞こえるってどんなだ?とか。
恥ずかしさがありながらも、いろいろ試してるうちに、時間が経ってました。
癒やしというより、なんだか穏やかな時間でした。
あとに予定があったので、とりあえず充電して、電源を切って出かけます。
電源入れっぱなしにしておきたかったのですが、しっぽの寿命に影響があるようなので、ひとまずオフ。
しっぽがゆっくりと静止します。
電源が"切れる"感じはないものの、一気に"モノ"になってしまった感じで、存在感が消えて、ちょっとさみしい。
これからは電源入れっぱなしにするかどうか、思案中です……
帰ってから、再び電源を入れてみます。
食事やら作業やらデスクワークを進めながら、ベッドの上や自分の膝に乗せているのですが、だんだんと温かく感じてきます。
この材質だからなのか、ロボットゆえなのか。
冒頭にも書いたとおり、いまは撫でていません。乗っけているだけ。
それだけなのに、あれ、さっきよりいきものっぽい。
たぶん、ほんのりとした温度と、勝手に動いてる感じだからかな。
まだ初日ですが、いろんな気づきがありました。
書ききれていないことや、まだ整理できていないことも多いですが、今後も少しずつ書いていこうと思います。
Qooboは成長するロボットではないはずです。
だから、僕の感じ方次第。
これからどんな変化があるか、楽しみです。