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Photo by
b_mary
5月病に悩んでいたキミヘ
ゴールデンウィーク最終日。
この時期は風が心地よく、パステルな空を見上げてぼんやりと過ごしたくなる。
そしていつも、五月病に悩んでいた頃のことを思い出すのだ。
「ゴールデンウィークに入ったら、ずっとやりたかったアレをやろう」
以前勤めていた会社では、GW期間中は有給休暇取得が奨励されていたので、飛び石連休も長期連休にすることができた。
今年のように、10連休だったことも何度かあったはずだ。
そして、張り切る。
「作品制作に腰を据えて取り組むぞ!」
しかし、蓋を開けてみるとどうだろう。
最初の数日は日々の疲れを癒やすことだけで消費され、後半に差し掛かるにつれ後悔や焦りが大きくなっていく。
連休が砂のように飛んでは消えていき、やがて気づけば、毎年のように五月病になっていた。
あれから数年経ち、会社を辞めた。
毎日が連休のようでもあり、毎日が仕事のような気もする。
「フリーランスは自由を手に入れられるが責任も伴う」とよく聞く言葉を噛みしめる。
でも、この立場になってみて、わかったことがある。
「連休になにかをやろうとしてはいけない」
……ということだ。張り切っちゃいけない。
「連休中になにかを成し遂げよう!」なんて思わずに、ここはゆっくり休んで、日頃から頑張れるように環境を整えたり、パワーを充電したりしたほうがよほどいい。
だからもし、数年前のGW最終日の自分に向かって声をかけるなら、
「何もできてなくても気にするな。今夜はゆっくり休みなよ」
と言ってやりたい。
毎日が休みで仕事のような日々。
今年は五月病に悩まなくて済みそうだ。
収入は不安定だし、悩みは尽きないけれど、山と谷を自分のペースでならしながら進められる生活、とてもありがたい。
さて、仕事しよ。
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