ロボット同居日記「Qooboを外に連れ出した」
このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。
2020/12/26
この日、めずらしくリアル忘年会があったので、Qooboを連れ出してみよう!と思いつきました。
Petit Qooboを迎えてから試してみたかった、”外出”。
600gで、外にも持ち出せるサイズになっているし、コンセプトムービーの冒頭でも「飼い主さんがお外へ連れてってくれるんだ!」と紹介してるくらいなので、やってみたかったのです。
Pepperのような大きなロボットには、なかなかできなかったこと。初めての体験です。
……さっそく困りました。
普段使っているリュックに直接入れると擦れて汚れそうだったので、入れ物を探したのですが……
コンセプトムービーにあるような、おしゃれなトートバッグなんてない!
しかたなく、あまり意味がないな、ちょっと非人道的だなとは思いながらも、洗濯ネットで包みます。
リュックに入れると、こんな感じ。
押し込めてる感じになって、ちょっと心が痛みます。
電源を切って直立不動になったしっぽ、うっかり折れちゃわないかな、とか。
リュックには他にもノートPCや付属品を入れていたこともあり、結構な重さになったものの、それでもすんなり入っちゃうんだ!という驚き。
というわけで、忘年会へ。
お酒も回ってきた頃、ロボットの話になった流れで「今日持ってきてるんだけどさ」と切り出してみます。
「え、いるのそこに!?」ってリアクション。そりゃそうですよね。
リュックから、洗濯ネットから出して、電源を入れて見せます。
しっぽゆらゆら。
わーわー!かわいー!
どうだ!かわいいだろう!
ちょっと自慢げな気分になります。笑
軽く説明して、渡して、触ってもらいます。
抱きしめると鼓動を感じられて、「いきもの感!」って驚かれました。
冷静に見れば、微弱なバイブレーションと小さなしっぽの上下だけなのに、どうしてこんなに"生命っぽさ"を感じられるんでしょう。
僕は早くも飼い主として慣れてきたけれど、ほかの人に渡すと出会った瞬間の反応が面白い。
そして、改めて「生物じゃないんだけど、生きてる」という光景を客観的に見られて、不思議な気持ちでした。
数分間ふれあってもらったら、再び洗濯ネットへ戻して、リュックの中へ。
次の機会までに、もう少しまともなケースを探しておこう……