見出し画像

【#エンタメ横断ニュース】コナミのユーザーと創るオリジナルゲーム企画、マガジンの美大生向け漫画賞、ガンダムが初のハリウッド実写映画化(25/2/9)

こんにちは!マンガIPのライツを担当している村田です。

今週は下記の3つのニュースを紹介します。


コナミ、ユーザーと創るオリジナルゲーム計画

ニュースサマリ

コナミデジタルエンタテインメントは「新作ゲームをみんなで創る」ことを目標に進行する新規コンテンツ創造プロジェクト「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」のゲーム化計画を始動したと発表。
テーマは「ファンタジー×群像劇」。

分析、所感

公式noteも公開されていますが、概要をつかむのは上記の記事が分かりやすかったです。

「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」とは、KONAMIがユーザーと共に作る・テーマは「ファンタジー×群像劇」の、全世界向けオリジナルタイトルを作るプロジェクト。

詳細は公式サイトを是非ご覧頂ければと思いますが、フォロワー数が増えるにしたがってゲーム制作のフェーズが進んでいき、月に1度公式からお題が出されるので指定のハッシュタグ を付けて投稿することで、お題に意見することができます。

このプロジェクトの個人的に肝だと思ったのが、登場キャラクターはNFTであること、ルールを守れば商用利用も可能なこと。

仮にメディアミクス化した場合に自分が保有しているNFTキャラが登場するかもというインセンティブも記載・まだ数は少ないですがNFT保有で割引を受けられる支援店、「PROJECT ZIRCON」の小説、イラスト、漫画、アニメーションおよび映像作品等の制作がOKで実演や販売もOKとのことで、かなり参加者に金銭的なメリット、二次創作の広がりのある設計です。

上記のYouTubeにて、このプロジェクトのファウンダーの方が自ら説明するなど、参加者を巻き込むための施策もかなり丁寧。

かなり大規模、参加者にもメリットがあるweb3プロジェクトだと思うので注目です。

週刊少年マガジン、現役の美術大学・芸術大学学生に限定した漫画賞を開始

ニュースサマリ

週刊少年マガジンは現役の美術大学・芸術大学学生に限定した漫画賞『卒業制作漫画賞!!』の受付をスタート。
応募作品は卒業制作限定となり、大学の卒業制作で作った漫画作品をそのまま賞に応募することができる。

分析、所感

現役の美術大学・芸術大学学生に限定応募作品は卒業制作限定・・・とかなり制限のある漫画賞。そのため、応募者先着30人限定で「2万円分のAmazonギフトカード」をプレゼントという保険もかけています。

オリコンニュースによると、下記の通り編集部も応募ゼロを覚悟とのこと。

「ふつうは漫画賞って「できるだけ広く多くの作品を集める」のを目的とするんですが、今回は敢えて、応募ゼロも覚悟で、「限定」しまくってみました。それだけ「尖った」才能を求めているからです!」

思ったのですが、まだ見ぬ才能を見つけるために、条件をかなり絞った漫画賞を実施すること自体はリスクではないですよね。手塚賞などの有名な漫画新人賞、普段の持ち込みからでは見つけられない才能の原石が応募するかもれない門戸を広げておくことは特にデメリットはない気がします。

マガジン編集部は応募ゼロも覚悟、とのことですが、是非美大生からの応募、作品を読んでみたいですね!

『機動戦士ガンダム』シリーズ初のハリウッド実写映画化

ニュースサマリ

株式会社バンダイナムコフィルムワークスは『機動戦士ガンダム』シリーズ初のハリウッド実写映画化を発表。LEGENDARYとバンダイナムコフィルムワークスが共同投資契約を締結し、『機動戦士ガンダム』シリーズのハリウッド実写映画版『GUNDAM(仮称)』の製作を進める。

分析、所感

バンダイナムコによるガンダムのハリウッド実写映画化のニュースですが、東宝のゴジラの海外展開と非常に似ている・東宝からノウハウを得ていると思います。

まず、バンダイナムコと東宝は2024年8月に資本業務提携を結んでおり、お互い株を保有する関係で、東宝が持つグローバルで通用するIP創出や映像作品の製作に関するノウハウを活かすと当時のリリースには記載されています。

言い換えると東宝が持つゴジラの映像作品の製作に関するノウハウが、バンダイナムコに活かされている可能性があるということです。

実際、ゴジラのハリウッド映画の製作はLEGENDARYで、ガンダムのハリウッド映画と同じです。

また、東宝は東宝のIP事業を拡大するためのTOHO Globalを2023年に設立していますが、今回バンダイナムコも北米法人であるBandai Namco Filmworks America, LLCを設立しており、海外法人を立ち上げる戦略も同じなのです。

IPの海外戦略の打ち手が似ていますし、これまでのガンダム映画(比較的最近だとハサウェイ、SEED FREEDOM等々)の配給は松竹だったのですが、いま話題の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の劇場先行版の配給は東宝であり、配給会社を切り替えているなど東宝とバンダイナムコの結びつきの強化を感じられます。

さらに、ジークアクスは、東宝が2024年10月に買収した北米でジブリなど日本アニメを配給していたGKIDSによる北米上映が決定しています。バンダイナムコは東宝の海外に広げる力に、既に頼っているのです。

今回の機動戦士ガンダムのハリウッド映画化には、少なからず東宝の助力があると思うのですが、どうでしょうか。

今週のニュースは以上です。分析、所感は間違っている理解や知識があるかもしれませんので、もし気づいたらご指摘ください・・・。それでは、また来週お会いしましょう!


いいなと思ったら応援しよう!

村田泰祐
いただいたサポートは書籍購入費に充てます!