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半分は、妄執。半分は事実。
神戸東洋医学研究会
より
上記文抜粋
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日本の食革命家たち
「革命理論としての陰謀論 : 陰謀論的スピリチュアリティにおける太田竜の問題系」
栗田英彦
『現代思想 2021年5月号 特集=「陰謀論」の時代』49(6), 78-87, 2021-05
岡田式静坐法の研究者、栗田英彦先生の最新論文は太田竜です。
以下、引用。
1980年代以降の太田は自然食、自然農法など、身体や生活スタイルの改革(食と農の革命)を軸としたエコロジー運動に取り組み、また、西洋医学を批判して東洋医学やニューサイエンスに傾倒するようになる。
太田の陰謀論的スピリチュアリティは、まさに1990年の衆院選で地球維新党から立候補して落選した直後から現れる。
また、この頃から日本民族の優秀性があけすけに語られるようになるが、なぜだろうか。
太田竜は1944年頃から共産主義に傾倒し、1945年に共産党に入党します。1953年に離党し、1957年に黒田寛一と革共同を結成し、第四インターナショナル派を結成します。1971年頃には竹中労・平岡正明・太田竜が「世界革命浪人」と呼ばれます。
1984年に柴田書店から『日本の食革命家たち』を出版します。これは太田竜の名著です。
石塚左玄の食養、桜沢如一のマクロビオティック、千島喜久男の千島学説、森下敬一先生の研究など総合的に論じており、この本は日本の食の思想家を論じる際に重要文献です。
しかし、太田竜はエコロジー運動に傾倒した後、1990年の衆院選に落選した後は右傾化、転向し、靖国神社に参拝し、フリーメーソンなど反ユダヤ陰謀論に傾倒し、ついにはレプティリアン(爬虫類人)が人類を支配していると言い出しました。
これは世界的傾向であり、アメリカの極右・超保守主義者の多くは元・マルクス主義からの転向なのです。アメリカでもサンフランシスコの自然食品店を経営した左派の元ヒッピーが極右に転向して、リベラル派・左派を攻撃して愛国商売をビジネスとして成功させるという例が多く見られました。ドイツでも自然療法のハイルプラクティカーがコロナ禍で急速に移民排斥・極右化・陰謀論への傾倒を深めて、移民へのヘイトクライムを起こしていることが報道されています。
2021年4月には中央公論新社が『陰謀論が世界を蝕む』を出版し、2021年5月には『現代思想』が「特集 陰謀論の時代」を出版しました。栗田英彦先生の太田竜研究論文はその中の一つです。
塚田穂高先生による右翼思想家、三井甲之のハンドヒーリング「手のひら療治」研究論文といい、日本の人文科学研究は本当に面白いし、レベルが高いです。
「霊術と国家観 : 三井甲之の手のひら療治(近代日本の修養・精神療法・新宗教における身体論と国家論」
塚田穂高
『宗教研究』2015 年 88 巻 Suppl 号 p. 108-109
https://www.jstage.jst.go.jp/…/88…/_pdf/-char/ja菊池さん
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抜粋終わり
私は、太田竜とかが、陰謀論に嵌ったのは、一つは「それは事実の面もある」ってこと。
菊池さんや
ねここねこさんや
村手さとしさんの
言説や、そもそも
ねこたさんが
「親のカルト宗教信仰」を克服しても、陰謀追及から手を引いたのは、まさに「陰謀を仕掛ける側の攻撃」があったからだ。
とはいえ、太田竜の「陰謀解析」には、怪しいところがある。
それは
田原さん
が「断食では、清浄・不浄の概念が強くなり、新たな差別・煩悩の元になる」
て趣旨のことを書いている。
「良い食べ物」を追求していくうちに、社会のひずみや歪みに気が付く上に、耶蘇金・国際秘密力の妨害に会い、その「清浄・不浄」の概念・業を肥大化させる・・て面も結構大きいと私は思う。
>アメリカの極右・超保守主義者の多くは元・マルクス主義からの転向なのです。アメリカでもサンフランシスコの自然食品店を経営した左派の元ヒッピーが極右に転向して、リベラル派・左派を攻撃して愛国商売をビジネスとして成功させるという例が多く見られました。ドイツでも自然療法のハイルプラクティカーがコロナ禍で急速に移民排斥・極右化・陰謀論への傾倒を深めて、移民へのヘイトクライムを起こしていることが報道されています。
てのが、まさにそれ。
半分の事実に、社会の指導層に攻撃され、気が付いて・・・・でも、その妄執で間違った半分をくっ付けてしまう。
曹操曰く「自分だけわかって、他者の事はわからんって、わからんのと同じ」
やはり、仁慈が肝心で、後は「政戦両略」を知るってことも大事かな・・・