思考力も鍛えてないと、ダメになるし。鍛えると馬鹿でも強くなる。


米長

しかし一流のプロだって、最初から数手に絞れたかといえば、そんなバカなことはない。どんな一流であっても、若いころは、たくさんの着想が浮かんで、どれが最善手かわからないものです。何度も何度も「下手の考え」を繰り返す。そうして少しづつ力をつけて 現在があるわけです。

藤沢

やはり毎日トレーニングする子は徐々に開花していきます。日々、身体を鍛えていれば、知らないうちに力瘤がもり上がっていくいくのと同じです。自分の過去を振り返っても、下手の考えを毎日繰り返して、徐々に腕が伸びてきた。

私の院生時代の勉強法というのは、昔の偉い先生の棋譜を並べるころでした。わきにある講評などあまり読まずに、一手一手、その人が打った意味を考える。打った人になりきる。当然時間がかかります。一日10局くらいが限度で、今にして思うと、よくもまあ呆れるくらいに毎日毎日打ち碁集を並べていた。ただ、本因坊秀甫先生の講釈は特に勉強に成った。

 それで、ほんの少しずつではあるけれど、骨が太くなっていったし、力瘤も盛り上がってきた。

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