ダイアリー21/09/09 レミゼ大阪公演が中止になりまして。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の大阪公演が全中止になりました。
レミゼは昨今のミュージカルブームの火付け役とも言えるくらい、ミュージカルファンでない人でも名前を知っているような作品だと思います。一時期「民衆の歌」をはじめとした劇中歌もTV番組でよくやってました。僕はというとなんだかんだ今回が初で、「やっとこの作品にお目にかかれるか」と楽しみにしておりました。
元々公演関係者にコロナ陽性が出て、前半の公演は中止になっていたので、なんとなく「もしかして全中止かな」という思いも頭によぎっていたものの、いざ現実になるとやっぱり悲しい。これが緊急事態宣言が出ているから、という理由での中止ならたぶん諦められないところがあったと思うけど、状況が状況だけに、今回は「仕方がないな」という思いも強い。
公演関係者が全員何ともなく、準備も対策も万端!ということであれば、中止になったとしても配信、無観客等々の選択肢もあったのやろうけど、今回はおそらくそれも難しい。(願わくば公演される予定の長野公演の一部だけでも、配信か何かあれば救われるなあ…と思っていますが、どないでしょう・・・?ただ、配信は言うは易しで収益を考えれば全く割に合わないやろうし、やっぱり難しいかな・・・。)
配信公演は今でこそ割と「当たり前」になってきているけど、中止を余儀なくされた公演を配信で、というのがいかに有難いことか、そして実際に観客を入れて公演ができるということがどれほどの奇跡であるか、今まで見てきた数々の作品を通じても痛感するところ。そして公演の中止という判断がどれだけ重い決断であるか、まさに断腸の思いだと思います。
レミゼに限らず、各作品の公演関係者がどれほどコロナ対策を徹底しているかというのは推し量って余りある。「不要不急」のレッテルを貼られたエンターテイメント業界は、たぶんその辺に歩いている人たちよりよっぽどコロナに敏感。手が荒れるくらいアルコールの消毒をして、何度もPCR検査を受けてきたと思う。そのうえで最高のパフォーマンスを届けるために、歌、技術、演技、音響、美術、ありとあらゆる関係者がベストを尽くされてきたはず。
コロナに罹ってしまった人を責めることはできないし、中止の判断を責めることもできない。だから今回、中止の判断は本当に残念ではあるけれど、声を大にして言います。「待ってるよ」と。どうか、レミゼの関係者の方々がこの中止を気に病まず、2021年公演を終えることができるように。また必ず大阪へ帰ってくると、胸を張って言ってくださるように。次に見るときは、大入り満員で会場が感動と賞賛の拍手に溢れますように。
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