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ダイアリー21/09/19 REUNIONとREUNIONした日。

ポルノグラフィティが2020年12月4日に開催した配信ライヴ「CYBERロマンスポルノ’20 REUNION」。コロナ禍で行われたこのライヴは、観客をギュッと絞った会場での有観客ライヴと生配信のハイブリッドで行われました。

2021年9月。単発ライヴとして開催されたこのライヴ、REUNIONとREUNIONした。ドキュメンタリー映像と合わせた特別フィルムとして、9月19日からの3日間、全国の映画館でライヴビューイングとして配信されました。

REUNIONとのREUNION

ライヴ「REUNION」自体の感想は別途書いたのでここでは割愛しますが、まだワクチンの供給すら目途が立っていなかった頃に開催されたライヴ。20周年記念ライヴから1年3カ月。僕は配信でライヴに参加したが、変わらぬどころかますます魅力と熱意を増すポルノの姿は鮮明に脳に刻まれている。

セトリ(曲目)は往年の名曲から、ファン狂喜乱舞のコア曲まで。この不安定で先の見えない時代においても力強く歩んでいく力をくれる曲、生命力や人と人の触れ合いを感じさせる曲、何気ない日常を真面目に生きている人の支えになるような曲、そしてポルノとファンを変わらず繋ぎ続ける曲。アンコールではこの日のための新曲「REUNION」も披露。未曾有のウイルスから大打撃を受けた音楽が持つ力を改めて感じさせる、そんなライヴでした

このライヴのアーカイブ映像は何回も見ましたが、やはり家のPCで見るのとは違う。立派な音響設備を備える映画館という環境で聴くと、楽器が奏でる一つひとつの音の粒立ち、昭仁ののびやかな声、力強いリズム、洗練されたメロディ・・・改めてポルノのライヴのすばらしさ、ポルノの楽曲や演奏の魅力を思い出した
また大きな画面で見るポルノの二人の美しいお顔立ち・・・はともかく、配信とのハイブリッドということで取り入れられたAR演出やステージの演出などの映像美も良く映えます。それにしたってポルノの二人のお顔は美しい。

今回のライヴビューイングでポルノの決意と自信、熱意を感じられるライヴ「REUNION」と”REUNION”し、ポルノの魅力とも”REUNION”した。しかし今回、ただのライヴ映像配信だけではないのです。

因島”もう一つのREUNION”

REUNION本編だけでなく、20周年のアニバーサリーイヤー突入を記念したライヴ「しまなみロマンスポルノ」、20周年記念ライヴ「神VS神」などのドキュメンタリー映像も上映。舞台裏でのやり取り、打ち合わせやリハーサルの風景、そしてライヴ映像。近年のポルノの歩み、チームポルノの想いと熱量を感じ取れます。

そしてドキュメンタリー映像にもう一つのストーリー。ポルノの故郷・広島県は因島。2018年のライヴ「しまなみロマンスポルノ」をきっかけに自分も生まれた因島に恩返しをと、因島で1日1組限定のゲストハウス「HUB INN」を営む松本さんを軸に語られるポルノグラフィティと因島

松本さんもポルノファンのお一人。「しまなみロマポル」での地元を愛し、地元に愛されるポルノの姿を見て因島でのゲストハウス経営を決意され、きしくもREUNIONの開催日と同じ2020年12月4日にオープンされました。

実は僕は今年の7月、このHUB INNに宿泊をさせていただきました(緊急事態宣言でない時期に、感染症対策を徹底して一人でひっそり行った旅です)。この一人旅の記録もまた別途記しているので割愛しますが、本当に本当にお心遣いがあふれる素晴らしい宿でした。おもてなしとは松本さんのこと、この宿のことだと広辞苑に刻みたい。余談ながら、松本さんをはじめ、数カ月前にお会いしてお話ししてお世話になった人たちが、ポルノグラフィティのライヴビューイングという大ステージで、大画面スクリーンに出ているのがすごく感動しました。

コロナ前は多くのポルノファンが「聖地巡礼」として多数訪れ、そして島民の方たちもあたたかく迎え入れてくれていた。しかしコロナの影響で、元々高齢化等で少しずつ活気を失ってしまった島はさらに静かに。ドキュメンタリー映像ではファンが聖地としている因島のお店の方々も登場し、またポルノファンがたくさん因島を訪れる日を心待ちにしているということが語られる。

因島の人々は、地元から出たスター「ポルノグラフィティ」を愛してくれているし、そしてそのファンをもあたたかく迎え入れてくれる。これは因島の人々が元々あたたかいということもありますが、ポルノグラフィティがそれだけ地元を愛し、そして愛されてきているからこそだと思います。
ポルノグラフィティは音楽だけを届けてきたのではない。バタフライエフェクトのように、二人が作ってきたもの、歩いてきた道が、様々な形で伝播していく。因島の人々の姿や「HUBINN」はその一つだと思います。

そうして紡がれるポルノの、因島の、ファンの大切な大切なつながり。コロナで直接会えずとも感じるつながり。このつながりを改めて感じさせる、つながりと”REUNION”させるドキュメンタリーでした。

多くのファンはきっとこのドキュメンタリー映像を見て、絶対にまた因島と”REUNION”すると決意したはず。僕もその一人。ライヴ「REUNION」で昭仁が言ったように、力強い一歩を皆で。コロナの脅威が去った世界をつかみ取れると信じて。

そう決意した2021年9月19日。

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