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ケアマネのやりがい

「ナガサワさんが担当で良かった✨️」

私がケアマネをしていて一番うれしい瞬間だ🎉

ケアマネは、担当利用者やその家族を通して多くのことを学ぶ。

不謹慎な表現で申し訳ないが、医療職の方と同様に人の死も割と身近だ。
昨日普通に話した人が、突然旅立たれたり、救急搬送されて2度と会えないなんてこともある。

ケアマネは、利用者の人生の最終章をコーディネートする仕事でもある。
ご高齢の方が「どんな生活を送りたいか?」「どんな最期を迎えたいか?」を実現するお手伝いをする役目があるのだ。

今回は、私がケアマネをしていてうれしさを実感する瞬間について、赤裸々に告白していきたい。

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■ 家族からの言葉

人は誰でも最期を迎える。そして最期を迎えるまでに、たいていは誰かの世話になる。
家族だったり、医師や看護師など医療関係者だったり。
ケアマネもその1人である。

ケアマネは最期を迎える前段階から、利用者や家族に関わる。

自宅に訪問して話を傾聴する。悩みや愚痴などを聞くこともある。

会話の中や生活の様子から「困っていることは何か?」「支援が必要なことは何か?」を探り、対応していく。

利用者の体調が悪くなり入院となれば、家族や病院と情報共有して対処する。

体調が改善して退院の目安がつけば、また自宅で暮らせるよう関係機関と調整する。

そして、最期を迎えられた後、日を改めて家族に挨拶に行く。

その時に「ナガサワさんが担当してくれて良かった」を言われると、心が救われたような気持ちになるのだ。

社交辞令かもしれない。お礼を期待して、日々ケアマネ業をしているわけでもない。

■ ケアマネ業とは

ケアマネ業は、とても神経と頭を使う仕事だ。
身体介護などで体力を振り絞って頑張られている介護職の方とは、また別の苦労がある💦

ケアマネは担当利用者の人生すべてを背負う必要はない。無理である。

ケアマネは家族ではない。
本人や家族ができないところを「補っていく」のが、介護保険制度の仕組みである。

24時間寄り添うこともできない。複数の方を担当しているので、丸1日、その人のことだけを考えて対応することは不可能なのだ。

だが、私はできる限り、誠心誠意対応することに努めている。

持てる知識や経験を活かして「私が担当したことで、利用者や家族の暮らしが少しでも良くなるように」を信念として日々、利用者や家族と向き合っている。

だから、神経を使う。頭を使う。

より良い支援をするために、自分の知らないことは人に聞いたり、調べたりして、常に情報をアップデートしなければならない。

それと同時に、自分の知識や経験に引っ張られないように自制する心のコントロールも求められる。

人は自分の成功体験に引っ張られる生き物だ。

以前Aさんはこのパターンで上手くいった。だからBさんも同じで良いだろう。というのは危険な発想だ。
AさんとBさんは別人なのだから。(業界用語でいう”個別化”)

かと言って、全く事前情報や予備知識を持たず、まっさらな状態で、毎回利用者に対面するのではない。

ドラえもんが四次元ポケットの中から、毎回最適な道具を取り出すように、私も自分の知識や経験を総動員しながら関わっていくのだ。

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■ 同業者からの言葉

「ナガサワさんに担当してもらえるんですね。良かった✨️」

私が同業者から言われて一番うれしい瞬間🎉

同業者とは、主に地域包括支援センター職員、病院相談員、介護サービス事業者のことだ。

ケアマネ事業所が、新たな利用者の支援の依頼を受ける(業界用語で”新規相談”という)ほとんどのルートが、地域包括支援センターからの紹介だ。
入院中の患者であれば、病院の相談員から連絡が来ることもある。

地域包括支援センターの管轄内には、多数のケアマネ事業所ある。
その中から私の所属する事業所に紹介がくるのは、私の事業所に「信用と実績」があるからだ。

地域包括支援センターも”特定の事業所に偏らないように”新規紹介をすることにはなっている。

しかし、あなたがもし地域包括支援センターの職員だったとして、初めて名前を聞くような事業所に人を紹介するだろうか?

「聞いたことないけど、ここの事業所に紹介しよう」とダーツを投げるようなことはしないはずだ。支援が必要な困っている人の人生がかかっているのだから。

よくわからない事業所に紹介して、もしトラブルにでもなったら、紹介元の地域包括支援センターにも責任が発生して面倒だ。

だから「この前紹介した時もうまく対応してくれたから、今回もお願いしよう❗️」ということになる。その方が楽で、安心だからだ。

めでたく当事業所に新規相談のダーツが当たった。その後は、事業所内で誰が担当するか決めることにある。

多くの場合、担当者はその時の状況で決まる。
・その時に担当している人数が少ない人
・難しそうな事例であれば、ベテランが担当
・それほど難しそうな事例ではない場合は、修行も兼ねて新人が担当
など、理由は様々だ。

そこで運命のめぐりあわせで私が担当に決まったら、紹介元に担当する旨の挨拶をする。

その時、紹介元に「ナガサワさんに担当してもらえるんですね。良かった✨️」と明るくいってもらえた日には、心の中でガッツポーズをしている✌️

なぜか?
それは、私自身の「信用と実績」を認められた瞬間だからだ。

■ 信用と実績のつくり方

在宅ケアマネは事業所に属しているが、個人事業者のような側面もある。

月1回、要介護の利用者宅を訪問し、様子確認する(業界用語でいう”モニタリング”)
そこで新たな要望やサービス調整が必要な場合は、関連する事業所と連携して対応していく。
その方法は、基本的には個々のケアマネの手腕と判断に任されている。

組織内で報告・連絡・相談はするだろうが、新人でもない限り、1→10までこと細かく口を出されることはない。

各ケアマネの手腕と判断に任されているということは、手を抜く気になれば、いくらでも手抜きすることも可能なのだ。

ケアマネの仕事は、点数で数値化されて判断できるものではない。
「筋肉は裏切らない💪」のように、頑張った分だけ必ず結果が出る保証もない。

そこで手を抜かずに頑張って「小さなことからコツコツと」結果を出し続けることが、利用者やその家族、同業者からの信用を勝ち取ることにつながるのだ。

私自身の仕事への取り組み方や人格が総合評価された結果が「ナガサワさんが担当で良かった」という言葉になる。

これからも「ナガサワさんが担当で良かった」と言ってもらえるような仕事を続けていこう‼️
と自らを奮い立たせて、投稿を終了する。

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

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