11月5日 「青春」
夕方、駅のベンチで1人の高校生が親に持たせてもらったであろうお弁当を広げて食べていた。事情は知らないし、別に事情なんて無いのかもしれないけど何故かそこに奥行きを感じてしまう。
鬱屈とした日々にも信じられないほど気持ちよく酔える日や、どうしようもなく人間でいたい日が存在するのに、その次の日になってしまえば、ただのこれまで積上げてきただけの日常に呆気なく戻る。今日は焦燥感とその高校生とがぶつかった瞬間に我に返った。どんなに浮かれた気持ちでもそうやってまた普段の生活に引き戻されてい