知ることは感じることの半分も重要ではない。
『知ることは感じることの半分も重要ではない。byレイチェル・カーソン』
日常で心が動くことって、意識しないとなかなか難しい。感動偏差値を上げて色んなことに感動できるようになると人生は豊かになるかなぁと思う。
私自身の人生を振り返っても、”心が震えるくらい感動した時”って、自分の中の大切なものが分かることが多い。
カナダへの留学時代、1人で旅行をして、今まで見たことのない壮大なロッキー山脈の景色を見て、すっごく感動して涙が出たけど
と同時に
”私はこれからの人生でもこういう見たことのない景色をたくさん見たい。でもそれは1人じゃなく大切な人と共有したい。”
とハッキリと思った。こんなに素敵な、ずっと見たかった景色を見てるのに、こんなにも孤独を感じるなんて、と強く思ったことを今でもハッキリと覚えている。
私はやりたいことができていても、大切な人が近くにいないと幸せじゃないんだと知った瞬間だった。
それまで一生懸命英語を勉強してきて、将来は海外で仕事がしたいと漠然とした夢を持っていたけど、その瞬間からあっさり切り替わったことを覚えている。できたらそうしたいけど、大切な人と離れて辛くなるならそれは最優先事項ではない、と。
仕事でもそうだった。一緒に働く人たちが大好きで、仕事も面白いしやりがいも感じるんだけど、家族との時間を犠牲にしてまでやるものじゃない、とハッキリ思っていた。だから上司にもそれを伝えていた。とても理解のある上司で、”それはとても大事なことだと思うから、ぜひそうして”と言ってくれた。私の大切なものを一緒に大切に想ってくれることがとても嬉しくて、ますます会社が好きになったのを覚えている。
でも一方で、
なーんかもっとがむしゃらに仕事もしたいっていう気持ちもあるのになぁと思ったり、それって色々できない自分の言い訳にしてない?とか思う自分もどこかにいて、そういう自分を変えたいな、と思うこともあった。
でも仕事で忙殺されて大切な人を大切にできていないと私の心は尋常じゃないくらいざわついて仕事のクオリティも俄然下がる。結果、周りにめちゃくちゃ迷惑をかける。
「大切な人を大切にする」
最優先でこれをすることが私のパフォーマンスを最大限に発揮するための絶対条件なのだと気づいた。
私にとってその”大切な人”は家族。家族を大切にできてから、友人、仕事仲間、周りの好きな人、とかっていうふうになっているんだと思う。
もっと器用に、全部を上手に大切にしたいんだけど、私にとってはそれが難しくて、今まで本当に周りの人には”私のペース”を守らせてもらって関わってもらってきた。ありがたやありがたやーーー。
そんな私だから、人間関係が安定していると幸せを感じてしまい満足しちゃうので、何か新しいことを始めるのが時間がかかるタイプでもある。この点についても、なんだかなぁ・・・と思っていたタイミングで、先日自分のホロスコープを読んでもらう機会があり、色々腹に落ちまくった。
私は、外へ外へ、というよりは、自分の内側にあるものをとても大切にしたいタイプらしい。ホロスコープチャートも、それはそれは分かりやすくそのことを示してくれていた。
なぁんだ、そっか、そういう星の元に生まれたからしょうがないね
と、いい意味で諦めがついて自分を受け入れられるようになった。
あれ、何が言いたかったんだっけ。
あぁ、そうそう、
『知ることは感じることの半分も重要ではない』
これはレイチェルカーソンさんが子どもに対して言っている言葉で、
まぁ大人になると、”知る”ことも大切になってくるとは思うんだけど、
それでも”感じる”ことをサボりたくないなーと思う。
今まで色んな経験をしてきて、一通りの感情を知っていることもあり、大人は子どもより”感じる”ことに対して鈍くなっている気がする。
息子を見ていると特にそう感じることが多い。
でもやっぱり”感じる”って大人になっても大事なことだと私は思うから、
日々色んなものを感じて、感情をちゃんと沸き起こらせながら毎日をカラフルに過ごしたいな、と思う。
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