Qpicks解散...
しました!
かといって大きく何かが変わった訳でも無いのですが、ひとまずこれ以上続けていくのは無しにしました。
相方のまーぽんとは全然仲も良く、なんなら一緒に暮らしています。
まず始めに説明しておきますと、Qpicksというのは5月にリリースした質疑応答サービスです。
プレゼンやセミナーにおいてスクリーンにQRコードを表示するだけでスマホから匿名で質問を受け付けることができるサービスです。
Googleアナリティクスを見てみると、解散を決めた8月前半までの約3ヶ月間で、3000〜4000人程度のユーザーにリーチしており、PV数は1万ちょっと、という感じの状況でした。リリース当初と7月の一時期にアナリティクスが外れていましたが、大体以下の感じですね。
サービスの状況という観点から、Qpicksを終わりにしようと思った理由はシンプルであり、サイト訪問者が数千人いる割に、固定のユーザーがほとんど付かなかったからです。
これは大きい問題のように感じました。
私たちのwebサービスはたくさんの方にいいねと言ってもらうことはありましたが、本当にこれが欲しかったんですと言って下さった方はたった1人か2人くらいの方しかいませんでした。
結局のところPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を達成できていなかったということになります。
ただ実は上の内容はそこまで大きな問題ではありませんでした。
なぜなら、人々に使ってもらえるようになるまで改善を繰り返していけば良いからです。
むしろこれからその作業が求められていくところでした。
もっとクリティカルな問題は、お互い資金がギリギリの中で、現時点でキャッシュを生んでいない、いつ芽が出るか分からない事業を続けていくにあたって、楽しく続けていくことが困難になっていたことです。
自分達のモチベーション以上に、目に見える結果つまりは数字が求められているような、そんな状況になっていました。
webアプリを出して数ヶ月が経ってなかなか伸びていないという時、それでも続けていくためには、
・本当にそれが好きである、もしくはどうしても解決したい課題である
・収益を生んでいる、もしくは今後大きな収益を生む可能性がある
このどちらかにはっきりYesと言えるものでない限り、かなり難しいことであるように感じました。
心理的な状況という観点から、Qpicksを終わりにしようと思った理由もシンプルであり、どうしても続ける個人的な理由が無く、かと言って儲かりそうでもなかったからです。
結局続けられるかどうかが大事ですね。
ここでY Combinatorの創業者であるPaul Graham(ポール・グレアム)の、グサッとくる名言を1つ紹介します。
うわべの華やかさを求めてスタートアップを始める輩が多い、そんなものは「おままごと」だ
耳が痛いようなアドバイスですが、お前はどうなんだと自分自身に問いながら、真摯に受け止めたいと思います。
個人的には何かを始めるきっかけなんて何でもいいとは思うタイプですが、ずっと続けていくためには何か理由があった方が良いのもまた1つの事実なのでしょう。
ということで、とにかくQpicksは解散し、会社設立して資金調達をすることもせず、受託開発やコンサルをしながら続けるということも考えていません。
あれ君、もう起業とかはやめちゃうんですか、という流れになってきましたが、その点について言及しておきますと、
むしろ全くその逆、です。
ただ、これからは圧倒的に地味なモードに入りたいと思います。
そろそろお金も減ってきたので、何かするにしても働きながらになります。
小さく始めて、少しずつ改善していき、ダメならピボット、このサイクルを繰り返していくことになると思います。
誰かが欲しいと思うものを作って、支出よりも収入を多くする
このシンプルなことだけに力を入れていきます。あとは続けるのみです。
その上で、いかに良い人生を送るか、ということを考えていきたいですね。
またいつか実家に帰った時に、3歳の甥っ子に「おじちゃんはどうしてずっとお家でパソコンカタカタしてるの?」と聞かれても、今度はカッコいい返事ができるように頑張っていきたいところ...
まぁそんな訳で、Qpicksはチームとしてはひとまず解散しますが、サイト自体は今後も残しておきますので、今までと変わらず使うことができますのでよろしくお願いします。
追記:やめた途端に、複数の大手企業で使われ始めている模様です。本当よく分からないものです。僕がいない方がサービスが伸びる、という仮設の検証を続けていきたいと思います。