僕と俺。(3) [一話完結]
「あの看板嫌い。」
「どうしてよ、可愛くて素敵じゃん。文字も見やすいし。」
「落ちてきそうじゃね。」
「あの看板?横に固定されてるだけではあるけど…。」
「看板が落ちてくるなんて聞いたことないけど、歩いている時に落ちてきたら終わりじゃん。100%死ぬじゃん。」
「まあ、確かに。じゃあどうすれば良い?」
「看板を飴細工で作るとか。」
「あ、良いかも。落ちても痛くなさそうだものね。」
「良い訳ない。雨とか熱で段々溶けてく。」
「あ、そうだね。もう何で無理って分かってて言うの~」
「良いの思いつかないから!!」
「そうだよね。」
「いや、そっちこそ分かってて聴いてくるなよ。」
「あ!!じゃあ一つだけ思いついた!!!!」
「何。」
「みんなヘルメット着けて歩けば良いんだよ!!」
「おっけー、もういい、ありがとう。看板避けながら歩くわ。」
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