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なぜUI/UXデザイン業界の人はプロダクトデザインをクラシカルデザインと呼ぶのか?

私は家具や日用品など物を作るプロダクトデザイナーです。一方で最近はUI/UXデザイナーさんもアプリやウェブサービスのことをプロダクトと呼ぶので、あちらもプロダクトデザイナーと名乗っていることがあります。

実際、このウェブ上のサービスやアプリをプロダクトと呼んだり、プロダクトデザイナーと名乗ることで、検索ではどちらも混合しまくっており、どっちにとっても弊害しかありません。


なぜクラシカルデザインと呼ぶのか?

そして本題ですが、UI/UXデザイン業界の人がこちらの業界をクラシカルデザインと呼ぶのに違和感を感じます。どういう意味で言っているのか気になります。

それに加えてデジタルプロダクトデザイン・フィジカルプロダクトデザインという分け方をするUIUXデザイナーもいます。

UI/UXデザインの方が後からプロダクトデザインと呼んでいるはずですが、おそらく意味合い的に分けたいのだと思います。

ただ実際に物を作る業界は自分たちの業界をプロダクトデザインで統一していますが、UI/UX業界がクラシックデザインとかフィジカルプロダクトデザインって勝手に呼んでくるのは不思議です。

提案の一つで、UI/UXデザインの業界をデジタルデザインで統一するのはどうでしょうか。短くなるし、分かりやすくなると思います。


UI/UXデザインと言う言葉が好きではない

個人的には、UI/UXデザインと言う言葉があまり好きではありません。物を作るプロダクトデザイナーも、物におけるUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を中心に考えるからです。

物が使いやすいか、機能が良いか、操作性が良いか、その外観が美しいかどうか、これらは全て物におけるUIだと言えますが、わざわざ言いません。これがデザインの本質だからです。

その物によってどんな価値が生まれるか、どんな体験が生まれるかはUXだと言えますが、同じく言いません。これもデザインの本質だからです。

デザインには、問題解決と価値創出という二つの面があります。この両面がデザインの全てであり、全てのデザイナーが関わっていることです。UIUXと言う言葉に置き換えるには、違和感を感じますね。


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