ライスワークとライフワーク、どっちが大事?
次に、フリーランスの仕事の考え方を紹介します。
「ライスワークとライフワーク」
この言葉はあんまり好きではないんですが、概念として分かりやすいんで使っちゃいます。
簡単に言葉を説明すると、
ライスワークとは、生活するための仕事。
ライフワークとは、夢や自分の好きな仕事。
フリーランスとして活動する場合も、この二つの割合を決めるのも大事なことだと思います。どちらかに偏りすぎても、あんまり良くないのでそのバランスを取るのも大事です。
単純にライスワークだけだと、会社員と同じなのでフリーランスになったのとほぼ変わりません。ただライフワークだけだと、稼ぎぶちが無く、暮らしていけないってこともあり得ます。
最終的にライフワークだけで稼げて、ずっと食べていくためにはどうするのかの計画を立てるのもありかと思います。どんなに詰めても一割くらいはライスワークが必要な気もしますが。
今の自分の状況だと、ライスワークとライフワークの比率はどのくらいだろうか、どのくらいにしたいかと考えると、今後の計画が立てやすくなるかもです。
自分のライスワークとライフワークの話をします。
独立したての2018年ごろの比率だと、こんな感じでした。
ライスワークは、グラフィック・CAD制作・デザイン雑務
ライフワークは、量産品・工芸品のプロダクトデザインや商品企画
自分がやりたかった量産品・工芸品のプロダクトデザインや商品企画などをやりつつ、ライスワークとしてグラフィック・CAD制作・デザイン雑務とのも並行して受けてやっていました。仕事量の割合は五分五分くらいで、収入としてはライスワークの方が6割くらいという感じでした。
名刺デザインやチラシなどのグラフィックから、CAD制作もしており、このライスワークとしての仕事が多すぎて、量産品・工芸品のプロダクトデザインなどにあまり手が回らないという状況でした。
なので、ライスワークの一つであったグラフィックデザインなどの単体の仕事はあまり増やさないようにしました。(勿論、断ることはしません。)
もちろん今でもプロダクトに付随するようなパッケージのデザインや、地場産業に関わるグラフィックの仕事はやらせて頂いています。
ただ結果として、ライスワークを減らすことで、ライフワークである量産品・工芸品のプロダクトデザインの時間をより多く取ることができるようになりました。
2020年現在の比率だと、ライスワーク=ライフワークとなっています。
あえて分けると、こんな感じになります。
ライスワークは、量産品のプロダクトデザインや商品企画
ライフワークは、工芸品や地場産業のプロダクトデザインや商品企画
プロダクトデザインの仕事がライスワークでありライフワークとなっています。自分としては、この状態に持ってくるように考えて行動しました。
仕事量だとメーカーさんとの量産品、職人さんとの工芸品は五分五分です。ただ収入比率は量産品のほうが7割、工芸品は3割という比率になります。
収入面でも、五分五分に持っていければと考えているところです。
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