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ものを「作る」と「売る」話

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地場産業・伝統工芸・量産品の「作る」と「売る」に関する記事をまとめています。
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2020年8月の記事一覧

なぜUI/UXデザイン業界の人はプロダクトデザインをクラシカルデザインと呼ぶのか?

私は家具や日用品など物を作るプロダクトデザイナーです。一方で最近はUI/UXデザイナーさんもアプリやウェブサービスのことをプロダクトと呼ぶので、あちらもプロダクトデザイナーと名乗っていることがあります。 実際、このウェブ上のサービスやアプリをプロダクトと呼んだり、プロダクトデザイナーと名乗ることで、検索ではどちらも混合しまくっており、どっちにとっても弊害しかありません。 なぜクラシカルデザインと呼ぶのか? そして本題ですが、UI/UXデザイン業界の人がこちらの業界をクラシ

新商品開発するときにプロダクトデザイナーが意識していること

商品開発ってやろうと思えば実は誰でもできることなんですが、その商品が長く使われるかどうか、多く売れるかどうかが大切です。すごく基本的なことですが、作って終わりだと思っている人もいませんか? 販売する前はヒットすると思って作りますし、売れないものは誰も作りたくありません。ただ、売れるかどうかは実際に売るまでは誰もわかりません。 ということで、具体的なデザイン手法や技術ではなく、商品開発するときに意識していることや考え方を改めて書いていきます。 ①試行錯誤を重ねるこの業界も

ものづくりにおける、プロデューサーの役割

最近では商品完成後の販売にも関わっており、自分でお店を始めることでプロデューサーとしても活動も可能になったので、色々実験的に進めてみたいと思います。あくまで本業はプロダクトデザイナーですので、肩書などは一切変えるつもりありません。 プロデューサーの役割ものづくりにおけるプロデューサーの役割は商品販売や販路開拓がメインだと思われがちですが、本質は作り手・デザイナー・売り場を繋ぐことだと思っています。具体的には商品開発の監修もするし、販路開拓もするし、デザイナーの紹介や開拓もし

バット職人と家具職人がコラボした、木製ダンベル「BANBEL」

2020年8月5日(水)から「BANBEL」をクラウドファンディングサイトにて先行発売します。日本一のバット生産地である富山県南砺市の職人がコラボし、その木工技術・バット製造技術を活かしました。 木製ダンベルは、美しく飾れて、気軽に運動できます。木の手触りや温もりを楽しみながら体を動かせ、シンプルなデザインは暮らしに馴染みます。つまり、隠さずに魅せるダンベルだと言えます。 バット職人と家具職人がコラボした、木製ダンベル。 3つの特徴 ①木製ダンベルは、木の手触りや温もり