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THE YOKOHAMA FRONT TOWERは成功か

これまで横浜駅きた西口は他の出口に比べ非常に影の薄い存在でしたが、2020年頃からデリス横浜ビル、CIAL(NEWoMan)、CIAL ANNEX等次々と再開発が行われ、ついに2024年4月26日にTHE YOKOHAMA FRONT TOWER(TYFT)の入居が開始、6月20日にテナントが一部開店となりました。
再開発に係り失ったものももちろん少なからずありましたが、人流という点で言えば以前に比べると遥かに多くなったという印象です。

さて私は特にTYFTについては開発当初から注視しており、お部屋の販売説明も受けましたしテナントも現時点でスプラジールでの宿泊含めほぼ経験しました。
それも踏まえ、果たしてTYFTは成功だったのか、個人的見解を述べたいと思います。

結論から申し上げると、あくまで現時点では、という注記を入れた上で、成功と言えなくもないがどちらかと言うと少し肩透かし、という評価です。
TYFTの建設に伴い周辺(鶴屋町、台町)の住宅相場が大幅に上昇したのは不動産業界の方々が口を揃える事実であり、現在新築中のグレーシア横浜の価格に与えた影響も大きかったと聞いています。はまレールウォークができたことで鶴屋町、台町はもちろん青木町、高島台、桐畑の方面から横浜駅に行くのが容易になりましたし、遠くからも見えるTYFTは横浜の新たなランドマークになったと言っても過言ではないと思います。
一方で当初スーパーマーケットが入居するという噂があったものの実際に入居したテナントは飲食店、それも比較的安価なお店が中心で、スプラジールも価格と価値が見合っているかというと自信を持って肯定しがたいところがあります。(これはおそらく相鉄グループの横浜ベイシェラトンが近隣にある影響もあると思います)
クリニックモールも耳鼻咽喉科がない等微妙に使いづらいところがあり、一番の問題はマンション部が転売や賃貸目的で多く買われ私達のような実需者の手が届かない価格帯まで釣り上がってしまい、結果として居住者が少なく住居としての賑わいに欠けている点です。
間取りによっては当初販売時から倍近くの価格で売り出されているお部屋もあり、さすがにそこまでの価格であればきた東口やみなとみらい、馬車道あたりのタワーマンションの方が魅力的に見えることになるかと思います。
周辺環境でいう点ではTYFTは治安の良いエリアとは決して言えず、それらに比べると明らかに劣ります。

ただ横浜駅直結の物件は今後出るかわからないですし、電車・バス、どこに行くにも便利な駅ではありますので、利便性を求める方にはマンションもスプラジールも購入、宿泊を前向きに検討しても良いかもしれません。
正直、マンションの相場も天井、天井と言われつつ下がる気配は見えませんので。

また購入、宿泊までは難しくとも、Vlag yokohamaであれば月数万円で42階の非常に見晴らしの良いワーキングスペースを使えます。
共創をテーマにしているためいつも一人で黙々と作業を…というのは難しいかもしれませんが、逆に言うと様々なステークホルダーの方に接し刺激を与え・受けつつ仕事ができるので、思わぬ出会いに恵まれ、新たな仕事を発見できるかもしれません。
国内初の国家戦略住宅整備事業を売りにしていますし、住居↔産業の連続性をVlagを核として今後展開していくものと思います。
横浜市、相鉄沿線や東急沿線に縁がある方はもちろん、全く縁がなかった方でこそ既存の風習に囚われないイノベーションを起こせるかもしれませんし、そのような方がTYFTに良い影響を与え、既に滲んでいる保守的な雰囲気を変えてくださることを楽しみにしています。
何だか偉そうな物言いになってしまい失礼いたしました。

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