故人の好物

故人の好物という、いろんな食べ物の形をしたロウソクのシリーズがあります。例えばビールやスイカなど。「あれが好きだったな」と亡き人を思い出すことのできる素敵な品だと思います。

父方の祖父はタマゴボーロが好きだったように思います。ただ、晩年は糖尿病と直腸がんを患ったからか、食事制限がありました。もしかしたら、タマゴボーロを一緒に食べたのは小学校低学年くらいの記憶なので、孫と食べるおやつとしてタマゴボーロを買っておいてくれたのかもしれません。今でもタマゴボーロを見るとたまに思い出します。

コンサータの副作用で食欲が落ちてしまった今も、亡き家族の思い出は「あれが好きだった」になります。

きっと、おいしそうに食べている姿が私の中にあるのでしょう。特別な味なのではなく、何気ない日常が本当にかけがえのないものだと改めて思わされます。

今日の一行

あなたの食べたものは、あなたの体と家族の心を作る