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ぼくのロヅメイグ二次創作文

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2018年5月の記事一覧

隻腕剣士とステーキ

隻腕剣士とステーキ

「……お前どうやって食うんだ、それ?」云って、ゼウドはグリンザールの眼前に置かれた一枚のステーキを顎で指し示す。そして苛立った顔でステーキを睨みつけるグリンザールの顔を一通り観察したのちに、ゼウドはフォークとナイフを鮮やかに操って、切り口から豊潤な肉汁がこぼれだす最高級のそれを丁寧に口に運んだ。

「うめえ」ゼウドの感想は単純で端的だった。表面を素早く焼かれた柔らかいその肉を噛みしめる度に口の中い

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