私の好きなんて更新しなくていいからさ

A.B.C-Zというジャニーズアイドルが好きだ。といってもファンと名乗れるほどではないが(ファンクラブ入ってないので)。CDが出たら買い、Mステや大きめの番組に出たら見る、くらいのかんじである。
えびは泥臭い歌詞がとても似合うアイドルである。「Burn ハート」という曲に「Burn ハート 生きてやれ クールが美徳か? ふざけんな! Burn ハート 生きてやれ 這いつくばるのが美学だ」という歌詞があって、多分この歌詞を他人事でなく歌えるのはジャニーズではそういないんではないかと私は思っている。ただし彼らをきちんとアイドルとして見ている人らにとってはA.B.C-Zはキラキラしたクールなアイドルだろうし、この歌詞が似合うという私の感覚は所詮ちゃんとアイドルのファンを出来ていないからこその感覚なのかもしれない。
好きになったきっかけは2014年のアルピーannへのゲスト出演だった。当時は塚ちゃんすらテレビに出ておらず、ラジオでも売れないジャニーズとして自虐ネタを連発していた(今でもそういった自虐はしてるが)。当時アルピーも今よりテレビに出ていなくて(勇者ああああも瀬良社長もない時代である)、そんな所に来てしまうジャニーズ、が刺さったんだと思う。
そこから今に至るまで、彼らに好感を抱くポイントはほとんど「一般的なアイドルのチャームポイント」とは違うところであり続けている。「橋本がタイ料理屋の前でホストのフリしてYouTuberをナンパしていた」という客観的に見てクソすぎるスクープを撮られたときも嫌味一切なしで最高だと思った(橋本の女絡みの噂はどれも庶民的で私はそこが大好きなのだ)し、塚田や河合がバラエティで体はったりモノマネしたりしてるのを見ている時も「アイドルがこんなこと…」なんて気持ちにはならない。おそらく私はえびを見る時若手芸人を見るのと全く同じ基準を持ち出して好きだ最高だと言っているのだと思う。
もちろん「売れて欲しい」という気持ちはある。(急にアイドルファンぽいことを言うが)ダンスもアクロバットも本当に一流で、バラエティ能力も売れるには十分だと思う(えびのバラエティ能力が極めて高いとも思ってないが(普段芸人のオタクやってるし)、それを言い出すと今の売れてるジャニーズが極めて高いとも思えない)。でも、もしも彼らが売れている状態で出会っていても好きにはならなかっただろうなあという気がする。「こんなことをするから売れないんだよ」と周りから言われるような行動、売れてないから許される行動(SMAPの名前出すことすらピリついていた時代に「SMAPの香取くん」と発言したりとか)が私の彼らに対する「好き」を作り上げているからだ。
まあ、もういい加減売れて欲しい気持ちの方が強い。ファンクラブも入ってないような人間の「好き」を更新する必要なんてない。カレー作って生放送遅れて、その反省(多分)で坊主にする(未成年飲酒した人でも坊主にはしてないのよ)みたいな私だけのツボを押さないで欲しい。泥臭さなんて似合わない、絶対に手の届かない存在になれる人達のはずなのだから。これから好きなポイントが減って行ったって、なんやかんや私は好きでありつづけるだろうから。

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