分断の時代に
私は音楽が好きですが、結構漏れています。
有名どころを意外と知りません。
その一人が「サマラジョイ」です。ウィキペディアにも項目が無かったので、有名かどうかは意見が分かれるかもしれません。
ですが、去年ヴァーヴと契約している時点で、その実力は折り紙つきです。なんせあのビルエヴァンスがいたレーベルですからね。
今年24歳らしいのですが、既に大物感が漂う歌声です。
最初に知ったのは、AppleMusicのプレイリストでした。そもそも「ジャズ」というジャンルのアイコンが彼女の顔写真で、「誰だこれ??」と思って聴いたら、衝撃を受けました。「I'm Confessing That I Love You」という曲の情感溢れる歌い方、ラストで楽器隊が抜けてソロで歌う際の音程の正確さ。非常に良い感情を抱きました。
「Linger A While」というアルバムを中心に聴いていますが、どの曲も素晴らしく艶やかです。このアルバムではギターも秀逸です。いわゆるジャズギターの音色で、速いパッセージを滑らかに演奏する。調べてみたら、パスカーレ・グラッソというギタリストらしいです。うーん。全然知らなかった…。
こんな素晴らしいアーティストを全く知らなかった自分が恥ずかしくもありながら、同時に嬉しくもあります。エラフィッツジェラルドやサラヴォーンレベルの歌声と、タルファーロウをも凌駕するかもしれないギタリストと同時代を生きていることです。ライブで聴けたら何て幸せなんでしょう!
インターネットやSNSの発展で、世界の構造が分断化されている気がします。
昔だったら 「テレビに出ている=スゴイ!」でしたが、サマラジョイはTikTokでも話題になっているようです。皆が知っているという「皆」が分断されている印象を受けます。
そんな時代に何が必要なんでしょうか?
私は「常にアンテナを張ること」だと思います。信頼のおける情報源と自分の五感を頼りにする。それが必要だと感じました。
noteの他のクリエイターさんの記事も参考にして、これからも情報収集したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。