見出し画像

Build Back Biodiversityとは?生物多様性の保全と回復を目指すグローバル運動

生物多様性の保全と回復を目指すグローバルな運動

#BuildBackBiodiversity というハッシュタグを見かけたことがきっかけで、生物多様性について調べてみました。

生物多様性とは、地球上に存在する植物や動物などの生き物の種類やその相互作用のことで、私たちの生命や健康、経済や文化にとって不可欠なものです。

しかし、人間の活動によって、生物多様性は急速に減少しており、絶滅の危機に瀕している種も多くあります。
このままでは、生態系のバランスが崩れ、気候変動や感染症のリスクが高まり、私たちの暮らしにも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
そこで、#BuildBackBiodiversity とは何なのか、どういう取り組みが行われているのか、私たちにできることは何なのかをまとめてみました。
ぜひ最後までお読みください。

#BuildBackBiodiversity とは?

#BuildBackBiodiversity とは、生物多様性の保全と回復を目指すグローバルな運動です。この運動は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けて、持続可能でレジリエント(回復力の高い)な社会を再構築するために提唱されました。

この運動は、以下のような主張や提案を行っています。

  • 生物多様性の保全と回復は、気候変動対策や公衆衛生の向上にも貢献するため、経済復興や社会的包摂にも重要である。

  • 生物多様性に配慮した政策や投資を行うことで、グリーンジョブやイノベーションを創出し、経済成長や雇用創出にも効果がある。

  • 生物多様性に関する国際的な枠組みや目標を策定し、各国がそれに沿った行動を取ることで、グローバルな協力と連帯を強化する。

  • 市民や企業や地方自治体など、あらゆるステークホルダーが参加し、自分たちの暮らしやビジネスにおいても生物多様性に配慮した選択や行動をすることで、社会全体で生物多様性を尊重する文化を築く。

#BuildBackBiodiversity の具体的な取り組み

#BuildBackBiodiversity は、具体的にはどのような取り組みを行っているのでしょうか。以下にいくつかの例を挙げます。

屋上緑化や壁面緑化

屋上緑化や壁面緑化など、建築物に自然を取り入れることで、都市部でも生物多様性を高めることができます。屋上や壁面には、花や草や木などの植物を植えたり、水辺や土の起伏などの環境を作ったりすることで、蜜蜂やチョウや鳥などの野生動物にとって魅力的な場所になります。また、屋上緑化や壁面緑化は、建物の断熱効果や美観の向上にも貢献します。

地元の農家や園芸店からの購入

地元の農家や園芸店から有機栽培や在来種の花や野菜を購入し、自宅で育てることで、蜜蜂などの受粉昆虫や鳥類などの野生動物を支援することができます。

有機栽培は、化学肥料や農薬を使わずに土壌や水質を保護し、生物多様性を高める方法です。

在来種は、その地域に自然に分布している種であり、外来種と比べて生態系に適応しやすく、他の種との相互作用も豊かです。


水使用量の削減

シャワーや水道などの水使用量を減らすことで、水資源の枯渇や汚染を防ぎ、水辺の生態系を守ることができます。水は生命の源であり、河川や湖沼や湿地などの水辺は多くの生き物の住処や食料源となっています。

しかし、人間の過剰な水利用や排水によって、水辺の環境は悪化しており、多くの種が絶滅の危機に直面しています。水使用量を削減するためには、シャワーの時間を短くしたり、歯磨きや洗顔などで水道を止めたりするだけでも効果があります。

FSCやRainforest Allianceなどの認証製品やサービスの選択

森林伐採や土地開発などによって破壊されている自然環境を保護・復元するために、FSC(森林管理協議会)やRainforest Alliance(熱帯雨林アライアンス)などの認証を受けた製品やサービスを選ぶことができます。FSCは、森林資源の持続可能な利用と保全を目指す国際的な認証制度であり、紙製品や木製品などにFSCマークがついているものは、森林管理基準に沿って生産されたものです。

Rainforest Allianceは、熱帯雨林地域の自然保護と地域住民の生活向上を目指す国際的な非営利団体であり、コーヒーやバナナなどにRainforest Allianceマークがついているものは、環境や社会に配慮して生産されたものです。これらの認証製品やサービスを選ぶことで、自然環境の保護や地域住民の権利や福祉の向上に貢献することができます。

OECDなどの指標やツールの利用

OECD(経済協力開発機構)などの国際機関が提供する指標やツールを用いて、自分たちの活動や政策が生物多様性に与える影響を評価し、改善策を講じることができます。

例えば、OECDは、生物多様性に関するデータや分析をまとめた「生物多様性指標」や、「持続可能な回復に向けた政策トラッカー」などのツールを公開しています。

これらのツールを利用することで、自分たちの国や地域や組織が生物多様性に対してどのような責任や貢献を果たしているかを把握し、より良い決定や行動をすることができます。

まとめ

#BuildBackBiodiversity とは、生物多様性の保全と回復を目指すグローバルな運動であり、私たち一人一人が参加できるものです。

生物多様性は私たちの未来にとって重要な資産であり、それを守ることは私たち自身を守ることでもあります。#BuildBackBiodiversity に賛同し、行動しましょう。
この記事が皆さんにとって役に立ったら嬉しいです。

類似記事


いいなと思ったら応援しよう!