タイラオサム

書きたいことを書き連ねるだけ https://filmarks.com/users/love.story

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最近の記事

【アニメ感想文】 チ。-地球の運動について- エピソード4 「この地球は、天国なんかよりも美しい」

内容に触れるため、未視聴の方はリンクへどうぞ。 あらすじ感想現世を諦め天国に期待するオクジ―と現世に期待するグラス 本話、オクジ―とグラスは対照的に描かれている。 オクジ―は現世、そして自分を諦め、天国に期待する人間(宗教的正解) 一方グラスは現世に期待して生きている。 そんなグラスの世界への希望は火星の円環。 しかし火星は曲がる。 現世に唯一存在すると思われた完璧に裏切られたグラスは現世へ絶望 グラスはオクジ―の信条が言うように、期待しただけ大きく心に傷を負う。

    • 【マンガ感想文】ふつうの軽音部 第42話 「輝く日々が曇る」

      今回も文字にして残したい描写がたくさんあったので、感想を綴ります。 内容に触れるので、未読の方はリンクへ。 前回までのあらすじ後夜祭の軽音部引退ライブ、たまきはかつてのバンドメンバーである夏帆がライブを聴きに来ている姿を見つける。大トリで、いよいよ性的カスタマーズの演奏が開始。演奏の中、たまきは2年前の軽音部に入部した頃を思い返す。 感想(ネタバレ注意)夏帆の表情 今回、夏帆の表情の描き方・使い方がとても印象に残りました。 まず、カラオケでたまきの歌を聴いた時の、唖然

      • 【アニメ感想文】忍物語 しのぶマスタード

        しのぶマスタードを観た感想を綴ります。内容に触れるため未視聴の方はこちらへ アニメ見た直後の記憶で書くため、セリフなどは意訳と思ってください。 あらすじ感想食うか食われるか、食われたがるか 阿良々木君が考慮できていなかったこと。 それは加害・被害だけでなく、「食われたがる」人もいるということ。 貼交ちゃんは自ら吸血鬼になりたがった。現状に嫌気がさして自己破壊的行動に出ます。しかし、神原家の庭でスーサイドマスターに「死ぬほどでは無かった」と語る。 「最悪とは言ったけど

        • 【読書感想文】猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子

          小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んだので感想を綴ります。 あらすじ感想読み終えたとき、リトル・アリョーヒンの人生を共に旅できた幸せとともに、この小説の面白さの魅力をまだ表層的な部分しか理解できていないことを確信しました。小説の中で描かれる、盤上に収まらないチェスの奥深さのように、この小説は一読では抱えきれないほどの奥行をもっています。 それでも感想を綴るのは、今の私がどう感じたのかを素直に書き記し、いつか再読した時に覚えた感情と見比べるためです。 限られた居場所の

          【アニメ感想文】 チ。-地球の運動について- エピソード3 「僕は、地動説を信じています。」

          内容に触れる感想文です。未視聴の方はこちらから。 あらすじ大学に入学したラファウは地動説の研究を本格化させる。 そんな中、燃やしたはずの地動説の計算結果をポトツキは見つけてしまう。 部屋に戻ったラファウが見つけたのは、ポトツキによって修正された計算結果。 翌日ノヴァクがポトツキを訪ねる。ラファウが地動説の研究をしているのではないかと疑って。 感想ラファウにとっての"言葉"の変化 この話ではラファウにとっての"言葉"の捉え方が大きく変化していく。  冒頭、ノヴァクに尋ね

          【アニメ感想文】 チ。-地球の運動について- エピソード3 「僕は、地動説を信じています。」

          【映画感想文】リトル・ダンサー

          リトル・ダンサー、リマスター版のリバイバル上映を観てきたので感想文を綴ります。 あらすじ舞台は1984 年のイングランド北東部にある炭鉱町。少年ビリーは、父・兄・祖母と4人暮らし。母は数年前に他界。父と兄は炭鉱ストライキの最中。 ビリーは父にボクシング教室に通わされているが、ボクシングには全く興味無く、その試合はダンスのよう。 試合に負けて居残り練習を命じられたビリーは、同じ体育館で行われているバレエ教室に興味を持つ。 バレエ教室の先生であるウィルキンソン先生はそんなビリー

          【映画感想文】リトル・ダンサー

          【マンガ感想文】 正反対な君と僕 第63話 「処理落ち」

          内容に触れる感想なので、未読の方はリンクへ 谷くんの見栄は「強いフリ」をすること。鈴木さんに心配をかけたくない気持ち、鈴木さんと別れることへの恐怖、距離を置くことまで考えさせた彼女に中途半端なことはできない…。 そして谷くんは自分が見栄を張っていることを認めていなかった。 谷 「ああそっか、僕は 自分の脆さを認めたくなかった」 「自分で解決しないと…」 一方、鈴木さんの見栄は「理解があって、懐が深くて、相手を想えるような彼女でいること」。それは谷くんにそう見られたい気持

          【マンガ感想文】 正反対な君と僕 第63話 「処理落ち」

          死んだ時に流してほしい曲が決まりました。

          今日はサックス奏者であるSumikaさんのコンサートを聴きに行きました。 Sumikaさんのソプラノサックス・ソプラニーノサックスが奏でる沁み入るような音色が大好きで、近くにある永観堂で演奏されると情報得て、すぐにチケット申し込みました。  曲目はearth・あの夏へ・風の通り道・赤とんぼ幻想曲・戦場のメリークリスマス・いい日旅立ち・Spain・帰ろう、などなど、どれもとっても素敵でした。 特に印象に残った曲が2つありまして、1つ目がSumikaさん本人作曲の「雅〜越天

          死んだ時に流してほしい曲が決まりました。

          期待する生き方をしたい

          最近よく耳にする「他者に期待しない」という考え方。 とても合理的だし、賢い生き方だと思います。 私も以前までは同じ考え方を持っていました。 でも大学生の時、ある先輩から言われたのです。 「人に期待できる人のほうが凄い。だって一人で出来ることに限りがあるもの。」 目から鱗でした。ごく当たり前のことであり、気づかないでいようとしていた事実でした。 確かに、「人に期待しない」ことで裏切られることや落胆することは無くなり、自分の感情や心を負の方向に揺さぶられる幅を小さくなって

          期待する生き方をしたい

          「役割」の代わりは居ても、「あなた」の代わりは居ない

          「私よりもっといい人がいるよ。」 「私の代わりなんてすぐ見つかるよ。」 なんて言われても、 僕はあなたの「役割」を求めているのではなく、 「あなた」を求めているから。 一緒に見た景色を、交わした言葉を、触れた熱を、 傷ついた痛みも、傷つけた悲しみも、支え合って乗り越えた困難も、あなたとだから分け合えるのだから。 当たり前だと思っていた日々に名前が付いたのは、あの日々の延長線上に今が無いからだろうか。 でも名前がついたからこそ、よくわかる。 2020年には二度と戻れない

          「役割」の代わりは居ても、「あなた」の代わりは居ない

          僕より先に音楽を辞めないで

          これは徹頭徹尾、僕のエゴ。 僕より先に音楽を辞めないで。 僕に夢を魅せておいて、勝手に居なくならないで。 僕を音楽の虜にしておいて、勝手に置いていかないで。 無責任だ。 僕は、あなたから音楽の楽しさを、奥深さを、難しさを、素晴らしさを教わった。 あの日々は今でも僕の記憶に残っている。瞼の裏に焼き付いてる。音に刻まれている。まだ心に響いている。決して色褪せない。 いつまでも、あなたは僕の憧れ。 今だって僕の夢は、あなたと同じ場所に立ち、同じ空気を感じて、同じものを目指

          僕より先に音楽を辞めないで